回 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
よろしかったら、画像をクリック、拡大して、筆勢などをご覧下さい。

$心から

ぐるぐると、おもしろいですね。

この字は「回」。

「ものの回転する形に象(かたど)るが、水の回流する形である」と『字統』にあります。

水がぐるぐるめぐるという意より、全て回転することを表します。

他に、小さな囲いの外に大きい囲いを巡らした様を描いた物でもあり、

また、物事の度数を表したりもします。

お馴染みの字であるのに、詳しく調べたことが無かったので、

おもしろい字形に、思わず目が留まりました。


ぐるぐる回っているものといえば、鳴門の渦潮を思い出しました。

かまぼこの鳴門は、ここから生まれたのでしたよね。

もっと身近なものでは、お風呂の栓を抜いた時、最後の方でできる渦。

あれも、ぐるぐる渦巻きです。

そういえば、頭のつむじ、アレもぐるぐるです。

「つむじ」って、地方によって、いろんな呼び名があったのですよね。

うちは「ギリ」と呼びます。

アクセントは‘リ’。

「ぐるぐる」が「ぐりぐり」になり、「ぎりぎり」に変化し、「ぎり」になったのかなぁ?

こんな風に、呼び方の変化の過程を想像するのもおもしろい。

2つあると気が強いとか、

真ん中じゃなく、横にあるとへそ曲がりだとか・・・

顔、つまり額の上にある人もいたなぁ。

アッ、私は真ん中にありますよ、素直だから・・・言った者勝ち!


もっと他に目を向けると、世の中、回っているなぁ、と。

「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないけど、

思わぬところで思わぬ人と繋がっていたり、

思わぬ事態に発展したり。

「情けは人のためならず」ということわざも、

他人に情けをかけることは、巡り巡って自分に戻ってくる、という意味でした。

ということは、他人に意地悪しても、いつかはそれが自分に返ってくるということ。

これが、「天に唾(つばき)す」でしたよね。

つまり、自分のことだけ、その場のことだけ考えるのではなく、

物事を、大きく考えなさい、ということなのでしょう。

「言うは易く、するは難し」ですが、

大きな流れの中で、くるくると回りながら生きていることだけは

心に留めておきたいです。

地球も自転し、さらに太陽の周りを回っていることですし。

・・・コレは関係ないか!?