
若いイラストレーターさんが、「絵から文字が生まれる」ことに
興味を持ってくださって、嬉しいコメントを下さいました。
何て想像力豊かなのでしょう!
アッという間に、「笑」という字から、
「たけかんむり」を目に、「夭」を鼻から口に見立てて
まるで一休さんのようなかわいい笑顔を書いてくださいました。
ありがとう!!
そして、あなたの想像力に拍手です!
「笑」という字、実は複雑な経緯を持っているようです。
「芺(あざみ):くさかんむり」という字が誤って、「笑」になったというのです。
今まで少しの字を調べただけでも、結構こういうのがありました。
「誤って・・・」
なんだか、いいなぁ、って。
大らかですよね~。
そう簡単に誤ることは許されませんが、
何千年の間には、そういうこともあるのかなぁ、と。
今、言葉使いが云々言われていますが、
永い永~い歴史の中では、小さなことなのかもしれません。
両者の字に用いられている「夭」は、身体をくねらせて踊る姿からきており、
「笑」は、結構なまめかしい字であることを付け加えておきます。
今日は、大好きな書家の一人である呉昌石の書風に倣いました。
縦長で、左への力の配分が大きく、右上がりな字形。
篆書・篆刻を特に能くしましたが、詩・書・画全てに優れた書家です。
私は、彼の行書が好きです。
大きな動きのある字を書くわけではないのですが、何だかパワーを感じて。
多分、線質でしょうね。
やはり、書は、線が命です。