芋 | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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$心から

女性はどうして、こんなにお芋が好きなのでしょう?

「いも・たこ・なんきん」とはよく言ったものです。

ご他聞にもれず、私も、芋姉ちゃんならぬ「芋おばさん」です!

今朝は、いただきものの紫芋で、スイートポテトを作りました。

あの、毒々しいまでの紫色は見事なのですが、

やっぱりお芋といえば、ホクホクした黄色を連想するので、

さつま芋のような色の紙を取り出し、

ころんとま~るい線で「芋」と書いてみました。


紙は「毛辺(もうへん)」というもので、練習用の安価なものですが、

私はわりと、この書き味が気に入っていて、よく使っています。

小学校の頃は、いつもパルプの機械漉きの、真っ白な半紙を使っていて、

競書のときだけ、

この「毛辺」を、「中国の紙」といって、

さも高級そうに大事に使わせてもらいました。

でも、この色合いは、真っ黒な墨の色を際立たせ、

同じ字も、この紙に書くとうまく見えるような気がして、

「毛辺」を使えるときは、特別な気分になったものでした。

筆は、羊毛の、やや大ぶりのものを使い、

小楷を能くした鐘繇(しょうよう)の「宣示表」を思い出し、

かわいらしく仕上げてみました。


美味しそうなお芋に見えるでしょうか?