2024秋アニメ 10月28日視聴分 | アニメ視聴日記

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日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年秋アニメのうち、10月27日深夜に録画して10月28日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

なお「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる2期」の第17話は選挙特番で今週はお休みで11月3日深夜の放送となります。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(第3期)

第4話を観ました。

今回はリエラ2年生の夏美とトマカノーテ1年生の冬毬の姉妹のお話でした。前回の代々木スクールアイドルフェスティバルでのリエラの2年生主体の新曲が好評で、いよいよラブライブ予選が迫ってくる中、結ヶ丘の代表として出場するスクールアイドルはリエラとトマカノーテのどちらなのかと校内でも噂で持ち切りとなります。

そんな中、トマカノーテの1年生の冬毬は相変わらず、姉の夏美がリエラでスクールアイドルをやることに否定的で、あくまでスク-ルアイドルという夢を追いたいという夏美に対して冬毬は「夢を追いかけることがいかに無駄かということを思い知ってもらう」と宣言する。そうして去っていった冬毬を夏美が追いかけていき、四季が夏美に付けた発信機でリエラとトマカノーテ全員で夏美を追いかけていくと、茨城の田舎の夏美と冬毬の家に到着する。

そこでかのん達は夏美に冬毬があんなことを言っていた理由を尋ねると、夏美がその理由を教えてくれた。もともと夏美は子供の頃から多くの夢を追いかけていて、妹の冬毬はそれを応援していた。だが才能の乏しい夏美は何をやっても失敗し、夢が叶うことは無かった。それで夏美は「夢を追うなんて無駄な行為」「お金を貯めた方がいい」「夢なんかよりも現実が大事」と言い出した。そうした夏美の過去については2期でも描かれていましたが、そうして夏美が金儲けに精を出し始めた後は冬毬は夢を語ることは無くなり、その金儲けを応援してくれていたのだそうです。だが夏美が結ヶ丘に入学してリエラに出会いスクールアイドルという夢を再び追いかけ始めたことで冬毬はきっと「話が違うじゃないか」と怒っているのだろうと夏美は言います。

そこに冬毬がやって来て「3年の先輩たちと違って才能の無い姉者がスクールアイドルの夢を追うのは無意味」と貶す。それに対して夏美は先輩たちが卒業した後でも皆に頼られるスクールアイドルになりたいという夢を2年生の仲間たちと一緒に持っているのだと伝えます。しかし冬毬はその夢は叶うことはないと決めつけて否定する。それに対してかのんはさすがに言い過ぎだと叱りますが、冬毬は涙ぐんで、夏美が夢が叶わず挫折して傷つく姿をもう見たくない、自分は姉の笑顔が好きなのだという本心を明かす。

それから夏美は落ち込み、確かに冬毬の心配してくれているように自分の夢は実現せず傷つくだけかもしれないと思うが、2年生の仲間たちは夏美がどれだけ挫折しても多くの夢を追っていたことを凄いことだと褒めてくれて、夢を叶えようとして落ち込んだり傷ついた日があるから笑顔になれる日が来るのだと言ってくれる。「雨が降らなければ虹は出ない」のだとも言ってくれます。それを聞いて夏美も笑顔になり、そうした2年生の会話を聞いて、かのん達3年生も後輩の成長を嬉しく思う。そして夏美は2年生4人で一緒に冬毬を呼び出して、自分はスクールアイドルに出会って、金儲けよりも最高の笑顔になれると信じることが出来たのだと伝え、自分の雨上がりの虹のような最高の笑顔を目指す姿を見てほしいと言う。そういうところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

メカウデ mechanical arms

第4話を観ました。

今回はヒカルがアームズの一員となってカガミグループの車両を襲撃する場面から始まります。前回、遂にアルマの能力を引き出して戦うことが出来るようになったのでようやくヒカルも戦力として認められて、メカウデを強奪して護送しているカガミグループの車両を襲ってメカウデ達を解放する作戦に加わっているのです。だがアルマがメカウデ達が虐待されていることに腹を立てて暴走してヒカルはピンチに陥るが仲間たちに窮地を救われて、アキが敵のメカウデ使いを一蹴します。

だが突然に敵のメカウデ使いが暴走して尋常ではないパワーでアキを襲ってきて苦戦したところ、ヒカルがアルマの能力を引き出して加勢して敵を制圧することが出来ました。だがアキは敵が暴走した際にワーム型のメカウデがその敵を操っていたのを目撃しており、自分の家族の仇なのではないかと疑います。そしてアームズの仲間にその件での調査を依頼するが、特に目ぼしい情報は掴むことが出来なかった。

一方ヒカルは学校にいきなり先日戦ったカガミグループの御曹司のジュンが転校してきて驚く。ただジュンは学校では戦わないという約束でヒカルの学校への転校を許可されたのだという。敵意自体は変わってはおらず、アルマを奪って自分のものにする意思も変わってはいないのだが、ジュンの身体に融合している人工メカウデが馴染むまでまだ時間がかかるそうで、要するに今は全力が出せないのでアルマの能力を引き出したヒカルと戦っても勝てないので、それまでの間はヒカル達の身近に張り付いて情報収集をするのだという。

だが先日の戦いでジュンに敗れたアキはリベンジしようとしてジュンといがみ合うことになり、むしろジュンからアルマに関する情報を教えてもらいたいと思っているヒカルはアキの行為に迷惑する。その様子を見たメルはアキとジュンがヒカルを巡っての恋敵なのだと勘違いして、勝手に2人の勝負を演出しようとして河原で果たし合いをさせようとする。アルマはジュンと話をしたいからアキを止めてほしいとヒカルに頼み、ヒカルはアキに焼き肉を奢ると言って時間を貰い、やっとヒカルとアルマはジュンと話をすることが出来た。

そうしてアルマが記憶が無いことをジュンに打ち明けたところ、ジュンは呆れて、アルマはもともとカガキ家のものなのだと言う。カガミ・ヤクモというカガミ家の先祖でカガミグループの創設者がもともとアルマの持ち主であったようです。それを聞いて、アルマは自分はメカウデを迫害しているカガミグループ側の一味だったのかと思いショックを受けますが、そのあたりの詳しい事情はジュンも知らないとのことで自分で調べるようにと言われます。

それでヒカルはアルマを連れて「カガミヤクモ資料館」という場所に行く。そこは北カガミ市を発展に導いた郷土の偉人であるカガミヤクモの業績を称える資料館であり、アルマはメカウデを迫害するカガミグループがこの地では名士として尊敬を受けていることに困惑する。むしろヒカルはこの地の名士であるカガミグループがメガウデを迫害しているということの方に困惑していたのであるが。そして展示してあるカガミヤクモの写真を見て、アルマは何故か涙が溢れてきて、それでも何も思い出せない自分をアルマは悔しく思います。

一方、アキはワーム型のメカウデ使いがアームズの仲間を襲っているという急報を受けて現場に急行する。すると、そこではフードを被ったワーム型のメカウデ使いが居て仲間のメカウデを奪い、そのメカウデを粉砕してしまう。更にそのワーム型のメカウデ使いによってワームを体内に侵入された仲間は暴走してアキを襲ってくる。先日の暴走したメカウデ使いと同じ状況でした。アキはその仲間を制圧して動きを止めて捕獲しますが、その間にワーム型メカウデ使いに逃げられてしまう。それでアキはそのメカウデ使いを追いかけていき、追いつくとそのメカウデ使いは死んだと思っていた双子の妹のフブキだった。

一方、アキからの連絡を受けて倒された仲間を回収したヒカルはアームズ本部でなんとか仲間は一命をとりとめるが、相棒のメカウデは死んでしまう。そしてヒカルはアームズのリーダーのエイジスからメカウデと人間の関りやアルマの秘密について話を聞く。メカウデは荒廃した故郷である異世界を救うために彼らの始祖オルデラをこの世界で見つけ出すためにやって来たのだという。そうしたメカウデに協力したのがカガミヤクモでありカガミグループだったようです。そして彼らの協力も得て封印されたオルデラを発見して覚醒実験を行ったところ暴走事故が起き、オルデラを再封印するためにアルマが力を使い果たして記憶も失ったのだという。そしてオルデラを覚醒させるためにも封印するためにもアルマの失われた記憶が必要なのであり、カガムグループがアルマを「トリガーアーム」と言って狙っているのは、つまりオルデラ覚醒のためのトリガーという意味みたいなのです。そういう事実を知ってヒカルとアルマが愕然とし、一方でアキが妹との思わぬ再開に愕然としたところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

妻、小学生になる。

第4話を観ました。

今回は今後の展開に繋がっていく要素が描かれたエピソードという印象でしたね。ここまでの3話は、貴恵がいきなり小学生の万理華に転生して新島家にやってきたという第1話から第2話、第3話と続けてかなり感動的な展開が描かれてきて、前回の第3話で一旦状況が落ち着いたところでした。それを承けて今回は次回以降に描かれていく様々な要素の前フリが描かれたという感じでしたね。だから前回や前々回みたいに大きく盛り上がる場面は無かったんですが、それでも物語やキャラ描写が根本的に良い作品なので、ちょっとした場面でもグッとくるものがあります。

まず最初は麻衣が就職した会社で担当することになった海辺の町にある愛川工務店の社長の息子の蓮司とのお話ですが、麻衣は初めての顧客として対応することになった蓮司が不愛想でどうも苦手で、どう接していいのか分からなくて悩んでいました。それで父の営業職の経験も豊富であった圭介に気難しい顧客への対応の仕方を相談してみたところ、「相手の話に耳を傾けて、自分なりの言葉で話すこと」とアドバイスされます。

それは初めて愛川工務店に行った帰りに自信喪失して貴恵に電話して愚痴った時にアドバイスされた「麻衣の言葉で話しかけてみたら相手のことも分かるかもしれない」というのと同じような助言であったので、やはり父も母も似た者同士なのだなと麻衣は思います。マニュアル通りの言葉を喋るだけでは相手も心を開いてくれるものではなく、気難しい態度になってしまうものだということを圭介も貴恵も言いたいのでしょうけど、一緒に仕事をしていたわけでもない夫婦が同じ対人関係のアドバイスをしているというのは、これは仕事だけではなく家族間などでも通用する普遍的な対人関係の「相手と距離を縮めて親しくなるコツ」なのだといえます。

そうして愛川工務店に早めに着いた麻衣は堤防で釣りをしている蓮司を見つけて話しかけてみたが、蓮司は別に麻衣に対して不満な様子はなく、単に口下手で不愛想なだけみたいです。沈黙の時間が苦ではない蓮司に対して、麻衣の方は沈黙の時間が苦手なのでついつい焦って空回りして勝手に反省したりして、蓮司の方は特に気にしていない様子です。

ここで麻衣が蓮司が結構魚が釣れているので海辺に住むの素敵なことだと言ったところ、蓮司は海辺に住むのは怖いこともあるのだと言う。天候が悪ければ海が荒れて海難事故も起きるのだそうで、蓮司の友人も8年前に波に呑まれて行方不明になったのだそうです。麻衣はそれを聞いて、そんなに怖い場所なら離れようとは思わないのかと問いかけるが、蓮司は「自分が死ぬかもしれないのは怖いけど、逆に誰かを救えるかもしれないから離れようとは思わない」と答える。

それを聞いて麻衣は蓮司が「自分が怖い思いをしたのに他人のことを第一に考えられる人」なのだと気付き、対人関係で自分が嫌な想いをした時に自分を守ることしか考えられず仕事を辞めて逃げるだけだった以前の自分とは全く違うのだと思った。だから麻衣は蓮司を自分にとって見習うべき立派な人だと思えて「本当に凄いと思います」「私も頑張ろうと思いました」と真顔で言う。それで蓮司はちょっと驚いて、自分はその行方不明の友人が帰ってくるんじゃないかと思って釣りをしてるだけの只の馬鹿なのだと自嘲するのでした。

そんな感じで、自然と圭介や貴恵の助言を実践できて麻衣が蓮司と良好な関係を築けるようになっていた頃、貴恵はいつものように母親が仕事で留守なので夕食の弁当をスーパーに買いに行ったところ、そこで圭介の会社の部下の守屋とバッタリ会います。どうやら守屋の家と貴恵の現在の家は近所であったようです。ただ守屋から見れば貴恵は先日の花火大会で出会った上司の圭介の親戚の小学生の「白石万理華」ですから、そんな知り合いの子供が1人でスーパーに弁当を買いに来ているのを見て心配になり事情を聞いてみたところ、家に親が居なくて1人で夕食を摂るのだというので、それなら自分の家で一緒に夕食を食べようと誘ってくれたのでした。

ただ守屋が万理華の母親に連絡すると言うので貴恵はさすがにそれは花火に行ったことがバレてしまってマズいので上手く誤魔化して圭介に連絡してもらうことにして、圭介はいきなり守屋から電話がかかってきて万理華と一緒に夕食を食べると言われて驚いてしまうが大体の事情は察します。貴恵の方は守屋と夕食をするという意外な展開に困惑はしますが、冷静に考えれば親切で気遣いも出来るし「とても良い子」だと思い、どうしてこんな子が圭介なんかを好きになったのだろうかと不思議に思います。

それで、それとなく圭介への想いを確かめようとして質問してみたところ、守屋はそういう恋愛感情ではなくて圭介のことを尊敬しているのだと言う。実は守屋はもともと男性が苦手で、特に高校の時に思い切って交際したが良い想い出にならなかったようで、それが原因で男性を避けるようになってしまっていたようです。そうして会社に入って上司が圭介となったのだが、守屋の関わった仕事でミスが生じて、それが圭介のミスが原因で起こったことだったのですが、圭介がそれを正直に認めて取引先に一緒に行って頭を下げる姿を見て、守屋はこんな誠実な男性がいるのだと感動して、それ以来尊敬しているのだという。

ただ、最近まで圭介は会社で誰とも親しくしようとしていなかったので、最近まで守屋も話しかけることが出来なかったのだという。その圭介が塞ぎこんでいた原因が妻を亡くしたからだと聞いたという守屋の話を聞き、貴恵は自分のせいで圭介をそんなに苦しめていたのかと思い、ちょっと落ち込む。しかし守屋は「それって素敵なことよね」と言う。守屋は傷つくことが怖くて男性を愛することから逃げていたので、圭介が妻の死によって傷つくほどに妻を愛していたこと、そして傷ついても愛し続けていたことが新鮮な印象で、素敵なことだと思えたのです。そんな圭介の姿勢を見て、守屋は「次は恐れずに人を好きになりたい」と前向きな気持ちになれたのだという。そういうこともあって圭介に感謝しており尊敬しているのだと守屋は言います。貴恵も圭介がそんなふうに守屋に良い影響を与えていたと聞いて何だか嬉しくなります。ただ、そうした尊敬の気持ちがいつか好意に変わるのではないかとも心配したりします。

一方、麻衣の方は蓮司に東京案内を頼まれてしまう。蓮司の友人が銀座で結婚式の二次会をして、蓮司もそれに参加するために久しぶりに東京の都心に来ることになり、普段は海辺の町からほとんど出ない蓮司は少しは東京の見聞でも広めてくるよう親に言われたようで、それで二次会の前の時間を使って東京観光をしようと思い立ち、最近親しくなった麻衣に案内役を頼んできたのです。麻衣はあくまで顧客へのサービスとして案内をしたのですが、デートみたいな感じになってしまう。

そんな中、蓮司は結婚する友人のことを念頭に「結婚したら色々と大変なのにどうして結婚しようと思うのか分からない」と言う。蓮司は自分のことで精一杯で、立派な夫として家庭を守る自信なんて持てないのだと言う。だから結婚なんて思いもよらないことであり、よく他の皆は結婚しようなんて思えるものだと不思議に思っているみたいです。それを聞いて麻衣は自分も結婚の良い悪いはよく分からないと答える。ただ、自分の両親は仲が良くて、不器用ながらも一緒に問題を解決しようとするところを見ていると自分も心が楽になるので「夫婦」という関係は良いと思うことがあると麻衣は言います。

実際のところ、貴恵が事故死する以前の頃は麻衣はまだ子供で、両親の関係性などあまりよく見えていなかった。そして貴恵が亡くなって母親不在の10年間を過ごし、最近まで麻衣は「夫婦」というものについて考えることは無かった。だが貴恵が小学生の姿で家にやってくるようになり、この特殊すぎる状況の中で家族であろう、夫婦であろうとして共に悪戦苦闘する圭介と貴恵の姿を見ることによって、初めて麻衣はその2人に見守られる娘として幸福を感じるようになり、「夫婦って良いものだな」と思えるようになったのです。

そして、そうした麻衣の言葉を聞いて、蓮司は自分の結婚観が間違っていたことに気付かされた。蓮司は結婚というのは一人前の男女同士がやるものであり、半人前の自分にはその資格は無いと思っていた。半人前の自分なんかが結婚したいと言っても相手にされないと思っていた。しかし麻衣の両親の話を聞くと、夫婦というものは一緒になって問題を解決していくために結婚するものみたいです。つまり半人前同士でも共に苦労し合うものが夫婦なのだ。その考え方ならば自分みたいな自分に自信が無い男でも結婚出来るんじゃないかと思えてきた。少なくとも麻衣のような女性ならばこんな自分でも結婚相手として受け入れてくれるのかもしれないと思えて希望を持つことが出来るようになった。それで蓮司は麻衣のような女性のことをもっと知りたいと興味が湧いてきて、また一緒に出掛けようと誘ってから二次会に出かけていった。それで麻衣はこれはもしかして本物のデートの誘いなのではないかと焦って、貴恵にラインで相談したりしますが、圭介にはとりあえず内緒にすることにします。貴恵は麻衣がデートするようになったことに深い感慨を抱きますが、そういえば万理華の母親の千嘉も最近はデートが多いということに気付きます。

千嘉は前の夫と離婚してから万理華と2人で暮らしていて、その離婚以前の出来事は万理華としての以前の記憶が失われているので貴恵も把握はしていないのだが、前世の記憶が戻って以降の生活の中で千嘉と万理華の2人の生活がどういう感じなのかについては貴恵も把握はしていた。千嘉は弁当屋でパートをして生活費を稼いでいて、それで帰りが遅くなることも多いが、交際している男性も居るみたいで、その男性とデートする時は更に帰りが遅くなる。そんな感じであまり家におらず、家事はほとんどしないが万理華が飢えたりしないように食事代はいつも置いて出かけていく。そして男性とのデートがキャンセルになったりした日はイライラしており万理華に暴力を振ったりすることもある。だからデートが多い方が千嘉が機嫌が良いので貴恵としては助かるのだが、最近は特にデートが多いように感じる。

その千嘉の交際相手の男というのは広樹という名で、千嘉の働く弁当屋の客として知り合ったのが交際のきっかけだったようです。ただ務める会社のオフィスが移転するのでもう弁当屋には来れないのだという。隣の県に引っ越すことになるようで、そうなると交際も続けられるかどうかも分からない。ただ千嘉はあまりそのことで動揺した様子は無い。千嘉は元の夫と結婚した時は幸せな家庭を作ろうと決意していたのだという。しかし夫の裏切りで家庭は壊れてしまい離婚することになった。それで千嘉は「一度失敗した人間はもうやり直せない」と思って半ば諦めてしまっているみたいで、広樹が去っていくことも仕方ないことだと受け入れてしまっているみたいです。そもそも千嘉は自分が子持ちだということを広樹には打ち明けておらず、どうせ子持ちだとバレれば嫌がられるだろうと思っており、もう一歩踏み込めないまま関係を続けており、どうせこんな関係は長くは続かないだろうと諦めていた。

だが広樹は「変わろうとする意思があるならチャンスはあるだろう」と慰めてくれて、しかも子供好きだという意外な一面も分かった。それで千嘉は思い切って娘がいることを打ち明けて、一度会ってほしいと広樹に頼む。それで数日後に貴恵は千嘉に連れられて広樹と3人で会う羽目となり、これってもしかして再婚する流れなのかと思い焦ってしまう。千嘉が子持ちと知ってその娘とも会ってくれるということは、広樹は子持ちの千嘉を拒む意思は無いということであり、子供とも会う以上はこのまま男女交際を続けるのではなく再婚して子供の父親になる覚悟があるように見えてしまう。

千嘉の方もその気になっているらしく、今の家を引き払って3人で住むとか言い出し、広樹の方も新しいオフィスの近くで部屋を探そうとか言ったりしている。しかし、そうなると遠い場所に引っ越してしまうことになり、小学生の身体の貴恵としてはもう新島家に今のように日常的に通うことは出来なくなってしまう。せっかく新島家の家族として再出発したばかりなのにそれは困ると思って貴恵は焦ります。

だが貴恵は千嘉が手洗いに行っている間に広樹から千嘉の過去の話を聞いて驚きます。もちろん広樹は万理華が千嘉の過去については自分以上に詳しく知っているという前提で話しているのですが、万理華としての記憶を無くしている貴恵にはそれは初耳の話だったのです。それによると、千嘉の両親は父親はギャンブルが原因で離婚しており、その後も家庭では良いことが無く、千嘉は実家とは絶縁状態なのだという。それで千嘉は自分は親とは同じにはならないよう、幸せな家庭を作ろうと決意していたのだという。だが結局失敗してしまい、親と同じように離婚してしまった。その結果、千嘉は自分のことが嫌になり、それで自暴自棄になってしまっているようなのです。

それを聞いて、貴恵は千嘉が荒れている理由が分かり、千嘉の人生に同情しました。そして、そんな千嘉がそれでも再び人生をやり直そうとして広樹に子持ちであることを打ち明けて再婚しようとしている勇気に感動し、そんな千嘉の再挑戦を既に死んだ身である自分の都合で壊してしまってはいけないのだと思う。それで貴恵は千嘉のことを、確かに時々自分に当たったり、家事をしてくれなかったり不満はあるけれども、それでも1人で働いてお金を稼いでくれているのは凄いと思うし、何よりママは綺麗だと言って褒める。そんな万理華の様子を目にした千嘉は嬉しく思う。そういうところで今回は終わり次回に続きます。