2024春アニメ 4月23日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年春アニメのうち、4月22日深夜に録画して4月23日に視聴した作品は以下の5タイトルでした。

 

 

アイドルマスター シャイニーカラーズ

第3話を観ました。

今回はアルストロメリアという3人組のユニットのお話が主でした。他にはMVが話題になって大喜びのアンティーカとか、互いに良い面を認め合って稽古に頑張るイルミネーションスターズの3人とか、商店街の福引イベントの手伝いで頑張る放課後クライマックスガールズなども描かれました。

アルストロメリアの3人は自分達の「未来への憧れ」というのがイメージが湧かなくてちょっと悩んでいて、とにかく自分達がなりたいものをイメージして全部やっていこうと言い合う。そしてフラワーフェスティバルの司会のお仕事をしますが、客席に喧嘩していた姉弟がいて、気になった甘奈はその姉弟の席に行って拗ねている弟を楽しませてあげて姉弟を仲直りさせます。それで自分の気持ちが届くと相手が笑顔になるのだと気付いた3人は、これから皆の笑顔のお花を咲かせられるようになりたいと決意し、それが自分たちの「未来への憧れ」だと気付き、最後に1曲歌います。今回はそういう感じの話でした。

 

 

終末トレインどこへいく?

第4話を観ました。

今回はますますカオスになってきましたね。もうワケが分からん。でも、こういうカオスの描き方は嫌いじゃないです。単に展開をムチャクチャにしてカオスだとか言って謎のマウントをとるような作品じゃなくて、話の展開自体はしっかりしていて、描写がカオスが極まっているだけですから。カオスな世界観の中で正統派のストーリーを描いているだけであり、そのカオスな世界観が「カオスになってしまった世界での出来事」としてちゃんと説明されているから、視聴者置いてけぼりで制作者が自己満足してる作品特有の不快感が全く無い。そうした安心感の中で描かれるカオス描写が中途半端ではなくて、とことん突き抜けているから観ていて爽快感がある。ただメインストーリーが未だに謎だらけなので勢いが加速していないんですが、それに関してはもう少し待てば勢いは出てくるんじゃないかと思います。とりあえず今回は複数の駅を一気に通過していきましたから「このペースで1クールで池袋に着くのか?」という危惧はだいぶ解消されました。むしろ話のテンポが良くなったし、これだけテンポ良く進めておいて各駅や路線の描写などが全て強い印象のあるものであったのは凄いと思いました。とにかく今回は、まだこの作品の本領は発揮されていないことは分かってはいますが、各駅でのカオス描写の凄まじさと、晶のキノコ問題を描いたストーリーの面白味だけで十分に楽しいエピソードでありました。

今回まず冒頭は、また前回や前々回と同じく小学生時代の回想シーンから始まります。転校生として新たに仲間に加わった葉香と他の4人が一緒に学校内や学校の近くの場所に居る場面が断片的に描かれていますが、まず学校の菜園に5人で行った時に葉香が銀梅花を花弁が「星みたい」と興味を示す場面が描かれる。銀梅花は今回の池袋への旅で撫子が電車の中に鉢植えで持ち込んでいる植物だが、どうやら葉香には思い入れがある植物みたいです。撫子がわざわざ銀梅花をクロヒョウ便に注文したのは葉香が池袋に居ると判明する前ですから、別に葉香に会いに行くことを念頭に注文したわけではなく、単に撫子が銀梅花を好きなだけなのだろうとは思いますが、後に葉香に会った時に銀梅花は何らかの役割を果たすのかもしれません。

次は5人で橋の上から川面を見て、玲実が「水面に映った人影と目が合ったら3日以内に死ぬ」というジンクスの話をしたのを聞いて、葉香が川面に映った自分の顔をじっと見つめ続けて川に落ちそうになる場面が描かれる。葉香が川に落ちそうになっているのを声をかけて止めるのが静留なのだが、この場面を見ると葉香はまるで死ぬことに魅入られているようにも見える。

そして続いては静留と葉香の2人で星空を見上げている場面が描かれるが、ここで静留はどうでもよさそうな夢や目標をたくさん星空に向けて大声で願っていましたが、それに対して葉香は「すごい」と褒めている。どうやら葉香は夢や目標を持てないようで、だから夢がたくさんある静留のことを「すごい」と言っているようです。そんな葉香に向かって静留は「じゃあ応援して」と言って、自分のことを応援してほしいと葉香に頼む。葉香自身にやりたいことが無いのなら、静留を応援することを葉香のやりたいことにすればいいという提案なのでしょう。それで葉香はそれなら自分でも出来ると喜んで引き受ける。すると静留は自分はそんな葉香を応援すると言う。それを聞いて葉香はちょっと驚いた様子で、今まで他人に応援されたことがないみたいです。それで更に嬉しそうにする葉香に向かって静留は星空でひときわ輝く星を「約束の星」と名付けて、その星に今言った「お互い応援する」という約束をする。葉香がその「約束の星」は「シリウス」だと指摘すると、静留は「じゃあ、それを私たちの名前にしよう」と言う。それを葉香も「いいよ」と返事したので、静留と葉香は2人で「シリウス」というコンビ名を名乗っていたということになる。これもおそらく後の展開に繋がる伏線なのでしょう。

その後、OP曲となり、それが終わり本編が始まると、現在の電車の旅の場面になる。前回、東吾野を出発した後の場面から始まり、4人はこれまで着ていた制服を洗ったようで、Tシャツ姿に着替えている。変な柄のTシャツばかりで、これらはおそらく東吾野でマツタに貰った非常時用の物資の中に入っていたものなのでしょう。静留が運転席で電車を運転しており、残り3人で座席に座って雑談しているのですが、晶は前回ラストで尻にキノコが生えてきたのですが、まだキノコだと確証は無く、困惑していて皆に秘密にしています。

晶は前回の話でキノコが生えた人間のことを極度に嫌悪していたので、もし自分の身体にキノコが生えたかもしれないと気付いたのなら、すぐにキノコかどうか確かめて、もしキノコだと分かればすぐに引っこ抜くのではないかとも思えるのですが、ここで悩むばかりで何も行動しないのは少し意外な印象です。だが冒頭の川面の回想シーンでも晶は玲実のジンクスで死ぬ話を聞いてビビリまくっていたように、極度の怖がりみたいです。だから「キノコが生えたら1年ぐらいで死ぬ」とマツタが言っているのを聞いたので晶は自分もキノコが生えたから死ぬんじゃないかと怖くなり、真偽を確かめることすら出来なくなっていて、それで何もせずにひたすら他の3人にも尻のキノコのことを隠そうとしているようです。

そうして電車は走っていき、東吾野の次の駅である武蔵横手駅に到着する。すると、駅の周囲の草むらの中からヤギ人間みたいなのが大量に現れて電車に突進してきて頭突きでぶつかってくるので、静留は慌てて電車を発進させて逃げます。この、頭がヤギで身体が人間のヤギ人間みたいに見えるものはどうやら晶の言うには「バフォメット」というものらしい。「バフォメット」はもともとは十字軍の時代にキリスト教徒がイスラム教の教祖マホメットを悪の存在として見なした姿であり、「異教の神」「異端の神」というイメージから後に「悪魔」と同一視されるようにもなった。晶はクロヒョウ便に頼んで黒魔術を題材とした小説本を購入していたぐらいだからそっち方面の知識に詳しいのでしょう。つまり、ここで4人は悪魔の群れに襲われたというとになるが、おそらくこれらバフォメットは7Gの暴走によって武蔵横手の住人が姿を変えたものなのでしょう。どうもこの作品は銀梅花やシリウスやバフォメットなど、宗教やオカルトに絡んだモチーフが多く登場しており、これらは葉香の精神世界と何らかの関係があるのかもしれない。

そうして武蔵横手駅を脱出して電車は再び荒野を走ることになったが、静留が疲労してきたので夜になって途中で電車を停車させて睡眠をとることにした。そして、ずっと静留だけが運転していると静留への負担も大きいし、静留が寝る時は電車を停車させねばいけなくなるので非効率だということで、静留以外の3人も静留から電車の運転の仕方を教えてもらい、交代で運転していくことにした。しかし、そんな話をしている間も晶は尻のキノコのことが気になって仕方がない。

そうして静留の運転レクチャーの後、撫子が静留の立ち合いのもと運転を交代して電車を走らせ、荒野を進んでいくと次の高麗駅に到着する。高麗駅は周囲が一面の花畑みたいに見えたが、花ではなくて赤い実がついている奇妙な植物が駅の周り一面に広がっていて、駅のホームの上もその植物がびっしり生えていた。そして、これらの植物は電車が駅に到着すると根っこが地面から上に出て来て、この根っこが大根のように太く顔があり、一斉に大笑いして叫び始める。これはまるで魔術の世界において「根を引っこ抜くと絶叫を発して、その絶叫を聞いた者は発狂する」と言われる伝説の植物「マンドレイク」のようです。これに危険を感じた静留は撫子に電車を発車させて、電車は高麗駅を脱出した。

そうして再び電車は荒野を走り、途中の鉄橋で電車を止めて皆で川で水浴びをして体を洗ったが、晶は尻のキノコを隠すため他の3人と別の場所で水浴びした。そして再び電車は走り出し、夜には晶が運転を代わり、周囲一面に大量のホタルのような光球に包まれた幻想的な光景の中、荒野を進んだ。夜空には月と共に木星のような巨大な天体も浮かんでおり、もう世界観がムチャクチャだった。更に玲実が運転を代わり霧の中を進んでいき、静留が運転を代わって進んでいくと、次の駅である東飯能駅に着いた。だが静留はバフォメットやマンドレイクの脅威を受けたことを念頭に、今回は電車を停車させずに徐行運転で様子を見ながら駅のホームを進みます。

すると東飯能駅の周囲には大量のゴルフボールが落ちていて、玲実はもしかしたらバフォメットもマンドレイクもゴルフボールも、吾野の動物たちのように住人が姿を変えたものなのではないかと気付き恐怖を覚える。そうしていると空から大量のゴルフボールが降ってきて、豪雨のように電車に打ち付けてくるので、静留は慌てて電車を加速させて東飯能駅を脱出したのでした。その次には飯能駅に着くが、そこには枯れ木が大量に生えていて、それらは全て人間の形をしており、これもおそらく飯能の住人が7Gの暴走で植物に変えられたものなのだと思われた。

ここで電車はスイッチバックして前後が逆となり、今まで最後部だった場所が運転席に変わる。そのために作業に取り掛かりながら玲実が不気味な駅ばかりであることを愚痴って、せめて吾野や東吾野みたいに喋れる相手が居る方がマシだと言うと、晶が「そんなことないよ」と言い返す。喋れるということは嘘をついたりして争いが起きるから、喋れない方が争いの種が減って良いのだと言い、晶は「黙ってじっとしてジメッとしていればいい」とニヤニヤしながら言い出す。

少し前から晶の様子がどうもおかしいことに気付いていた玲実と撫子は、いよいよ晶の様子がおかしいと思い、晶を押さえつけて、ずっと晶が隠そうとしていた尻をスカートをめくりパンツを脱がせて見る。するとそこには大きなキノコが生えていた。どうも放置している間にキノコはだいぶ成長してしまったようで、晶の精神もすっかりキノコに冒されてしまったようで、玲実がキノコを抜こうとするのを必死に拒絶して「やっと安寧を手に入れたんだ!」と喚き、玲実が1年で死ぬんだと指摘しても「よく分からない世界で不安に苛まれながら生きていたくない!」と抵抗する。

それでも玲実は暴れる晶を押さえつけて尻のキノコを引っこ抜き、放り投げられたキノコは単独で走り回った挙句、叫び声を上げて消し飛んだ。呆気にとられた静留たちが晶の様子を見ると、晶はどういうわけか幼児に戻ってしまったかのように呆けてしまっており、どうもキノコが成長しすぎてから引っこ抜くと精神に悪影響があるみたいです。それで玲実は自分のせいで晶がおかしくなってしまったのだと後悔して、このまま晶が死んでしまったらどうしようかと動転してしまう。

それで吾野の善治郎にモールス信号で晶の状態を伝えてどうしたらいいか相談すると、善治郎は稲荷山公園に知り合いの医者が居ると教えてくれた。またすぐに善治郎がボケ老人に戻ってしまったので詳細は分からなかったが、確かに第1話でも吾野の住人が稲荷山公園に腕利きの医者がいるとか噂しており、それは確かな話のようだった。そこで早く稲荷山公園に行って医者を見つけて晶を診てもらおうということになり、静留たちは飯能駅を出発した。

次の駅は元加冶駅であったが、ここには駅の周囲に塔のようなものがたくさんあったが、誰も襲ってきたりはしなかった。おそらくこの塔が元住人が変えられたものなのでしょう。静留たちは駅のトイレで用を足してから出発し、次の仏子駅には駅のホームに地蔵がたくさん立っており、ここの住人は地蔵に姿を変えられてしまったようだった。だがこの地蔵たちは身体は動かせなかったが喋ることは出来たので話を聞いてみると、やはりここの住人が姿を変えられたものであったことが分かった。彼らは動けないのは不便だが、動けないでいのに慣れると楽になったとも言う。ただ稲荷山公園の医者の話は何も分からないと言う。そして次の駅は入間市駅であり、その次が稲荷山公園駅ということになる。入間市駅はなんとも異様な世界で、周囲を人間の内臓が大量に漂っていた。これもおそらく元住人の成れの果てということなのだろう。

そして遂に電車は稲荷山公園駅に着き、ここで静留と玲実が駅の外に出て医者を探すことになり、撫子は電車に残って晶の世話をすることになった。幸い、稲荷山公園駅は一見すると普通で、ホームには不気味なものは何も無かった。それで静留と玲実が駅の外に出ると、駅の外は原っぱになっていて建物は無く、医者など見当たらなかった。だが電話のベルのような音が何処からか鳴っているので音のする方に行くと、途中でベルの音は止んだが、金網のフェンスを見つけ、その向こうに遠くに町が見えた。それでフェンスを乗り越えて町の方に走っていくと、意外なほど早く町に着いた。なんと遠くに小さく見えたと思っていた町はすぐ近くにあり、小さく見えていたのはミニチュアの町だったからだったのです。

それで2人はミニチュアの町の中を歩いて進んでいく。まるで怪獣映画のミニチュアセットの中を怪獣になって歩いているようであったが、そこにミニチュアの戦闘機が飛んできて、2人は攻撃されてしまう。機銃のようなもので散々撃たれるが、痛いというより痒い感覚で、それでも耐えられなくなり2人は逃げ回り、そこに落下傘部隊の小人の兵士たちや戦車や装甲車やミサイル部隊などの猛攻撃を受けて、遂には2人は気絶してしまう。そして玲実が虚ろな意識の中で子供の頃の晶との想い出を回想したりしてから目を覚ますと、玲実と静留は大型ヘリコプターのミニチュアの2つのプロペラにそれぞれが縛りつけられていた。今回はこういうところで終わり、次回に続きます。

 

 

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

第4話を観ました。

今回はロイドが兄アルベルトに連れられて森に魔獣狩りに出かけます。メイドのシルファも随行しています。そこに魔物が襲ってきて、さっそくロイドが魔術を付与した剣が活躍して兵士たちは魔物をどんどん倒していく。シルファも活躍し、更にそこにロイドの使っていた探知用の気術の呼吸を感知してタオがやって来て助太刀して、そのままアルベルトの誘いを受けて護衛として同行することになります。ロイドはいきなりタオに再会して驚くが、今はロベルトではなく子供のロイドの姿なのでタオはロイドがロベルトだとは気付かない。しかしどうも怪しまれているようなのでロイドはバレないようにコソコソする。一方でシルファはロイドに興味を示すタオに対して嫉妬して2人は険悪なムードとなります。

その晩、湖畔で夜営していると魔獣が襲ってきて、アルベルトが魔力が付与された魔剣で倒しますが、その魔獣の中には魔神パズズが入っていて、パズズは魔獣たちを操って攻撃してきて、いくら倒してもパズズの魔力で再生する魔獣の群れの前に一行は大ピンチとなる。だがロイドはパズズが魔獣を操っている「魔力の性質変化」というものに興味を抱き、グリモに命じてそれを習得しようと物陰で練習を始める。その間に、勝ち誇ってロイドへの暴言を吐いたパズズにキレたシルファがパズズを圧倒して痛めつけると、魔獣たちの再生速度も遅くなり皆も何とか持ちこたえる。そうして戦いが続く中、ロイドが「魔力の性質変化」を短時間で習得したところで今回は終わり次回に続きます。

 

 

Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ

第3話を観ました。

今回はフリオとフェンリースがバリロッサ達の修行を手伝ってあげる日々が始まり、バリロッサがお礼に料理を作ってくれて、それがとても美味しくてビックリしたフェンリースであったが、見栄を張って次は自分が料理を皆に振舞うとか言ってしまう。それでフリオ達に内緒で料理教室に通ったりする。一方フリオの噂を聞きつけて国王はフリオに勇者の手伝いをするよう要請するが、フリオはフェンリースのことを想って、自分は魔族と争う理由はないと思いその誘いを断ります。

1ヶ月後にフェンリースは皆に手作り料理を振る舞い皆は美味しいと喜んでくれる。しかし、そこに魔王の側近のウリミナスが現れてフェンリースがどうして人間と暮らしているのかと問い質してくるので、バリロッサ達にフェンリースが魔族だとバレてしまう。その後、ウリミナスはフリオと腕試しの模擬戦をしたいと言い出し、フェンリースともども騙して殺害しようとするが返り討ちに遭い降参して撤退していく。バリロッサ達はフェンリースは恩人だからと言って冒険者ギルドには報告しないと言ってくれます。そこに再びウリミナスが竜の群れを率いて襲ってくるが、フリオは返り討ちにする。今回はそんな感じでした。

 

 

狼と香辛料 merchant meets the wise wolf

第4話を観ました。

今回は意外な展開となり一気に話が盛り上がってきましたね。まず前回ホロとロレンスが気付いたゼーレンの詐欺話の真の狙いというのは、銀貨の銀の含有量が上がるという嘘の儲け話を吹聴して回って多くの商人に銀貨を買い集めさせておいて、実は銀の含有量が下がるということが分かって慌ててその商人たちが銀貨を売ろうとした時にゼーレンの黒幕がその銀貨を安く買い取って大量の銀貨を手に入れるという算段と推測されました。その銀貨を使って儲けようというのが黒幕の狙いであり、ゼーレンはその黒幕に雇われて嘘を吹聴して回ることで手間賃を貰っていたわけです。

そこでロレンスはミローネ商会にこの情報をもとに商談を持ち掛けて、ゼーレンに尾行をさせて黒幕を突き止めてこの話が真実だと確信すれば、銀貨を買い集めて黒幕から儲けをかすめ取ることを提案し、それで儲かれば自分にも分け前をくれるようにと交渉した。楽観的なロレンスに対してホロはそんな楽観的な者は足元をすくわれるだろうと言いつつ懐かしそうにする。どうやら大昔にパスロエ村にホロを守護神として誘った者がロレンスのような楽観的な性格だったようで、それが懐かしいようです。ホロはその相手を「友人」と呼ぶが、ホロの様子を見てロレンスはその大昔の男に妙に嫉妬してしまう。

それで結局、ミローネ商会の調査でゼーレンの背後にはメディオ商会という大手の農作物取引に強い商会がついているのだと判明し、おそらくその背後には貴族がついているだろうとのこと。これでロレンスの話が真実だと確認したミローネ商会はロレンスの商談に乗ることを決めて、ロレンスは莫大な分け前を手に入れる算段がつき有頂天になる。これで町に店を構えて行商人生活ともおさらば出来ると大喜びのロレンスは店の見取り図など書いてはしゃぐが、ホロは1人で旅を続けるのは困ると言う。ホロがロレンスと離れて1人になることを嫌がっていることに気付いたロレンスは、ホロの気持ちも顧みずにはしゃいだ自分の軽率さを反省し、ホロに寄り添います。

するとホロは何百年も生きて人間との数多くの別れを経験してきたゆえの孤独感を吐露して泣き出し、ロレンスは旅を続ける行商人ゆえに友人が作れない自分の感じてきた孤独と同じなのだと共感し、さっき書いた店の見取り図の紙をホロに渡して、それで顔の涙を拭くようにと言います。そうしてそろそろ寝ようということになるが、いきなりロレンスはホロにベッドに引き込まれて、ホロが誘っているのかと勘違いしたロレンスはホロを抱こうとしますが、実はホロは宿の部屋に何者かが襲撃を仕掛けてこようとしているのを察知して、刺客を油断させるために2人で性交を始めるように見せかけただけだった。

おそらく襲ってきたのはメディオ商会の手の者であり、ロレンスとミローネ商会の動きを封じようとしているのだろうと思われ、ホロとロレンスは敵を油断させた隙に窓から逃げ出しミローネ商会を目指して夜の町を走る。だが追い詰められてしまい、ホロはロレンスを逃がすために囮となり捕まり、ロレンスはミローネ商会に逃げ込む。だがミローネ商会は既に銀貨を買い集め始めており、ホロやロレンスを殺したり人質にとったとしてもミローネ商会の動きを止めることはもうできないはずであり、そうなるとメディオ商会がホロやロレンスを襲った理由がよく分からないとミローネ商会の会長は不思議がる。

それを聞いて、ロレンスはもしかしたらメディオ商会はホロの正体を知っていて、ホロの「豊作をもたらす力」が儲け話に繋がると判断して、それを取引材料にしてミローネ商会と交渉しようとしているか、あるいはホロを使って金儲けをしようとしているのかもしれないと考える。するとミローネ商会に手紙が届き、やはりメディオ商会がホロの正体を知っていて、しかもホロを教会に引き渡すことをほのめかして脅迫してきていることが判明したのであった。今回はここで終わり次回に続きます。