2024冬アニメ 3月25日視聴分 | アニメ視聴日記

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日々視聴しているアニメについてあれこれ

2024年冬アニメのうち、3月24日深夜に録画して3月25日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。

最終話、第12話を観ました。

今回はコボルトの逃走のための戦いの大詰めの場面から始まり、前回ラストの雷はコボルト達の撤退の際に討伐軍に一撃を与えて追撃を阻止させるためのものだったようで、コボルト達は撤退して姿をくらましました。しかしコボルト側には大きな被害が出て死者も多く出たことでネマがショックを受けて自分のせいだと思ったりして、コボルト達からも責められたりしますが、亡くなった者達の遺志を無駄にしないためにも自分がしっかりしなければいけないと思ってネマは毅然と振舞います。亡くなった者達は群れを残すために犠牲となったのだから、生き残った者達は後ろ向きにならず群れを守るために未来を見なければなりません。それが死んでいった者への真の礼儀というものです。皆にそう諭すと同時に、ネマは自分が上に立つ者として責任の重さに気付くのが遅かったということも痛切に反省していました。

コボルト達も分かってくれて、ネマは獣人の少女にも「スピカ」という名を与えたりして、一旦コボルト達と別れてラルフと合流して討伐軍の方の慰労会に出たりする。その前にヴィル王子は騎士団長の不正の証拠を掴みますが、しばらく泳がせて更なる黒幕の存在も探ることにした。慰労会ではネマは赤のフラーダの連中と仲良くなったり、町で絡んできた少年と再会したり、姉のカーナがやって来て褒めてもらったりします。そして最後はこれからも頑張ってシアナ計画を成功させると心に誓って終わりとなりました。原作の物語はまだ続いていくのですが、特に2期の発表は無く「おしまい」という文字が出ました。まぁ良かったんじゃないでしょうか。

 

 

ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する

最終話、第12話を観ました。

今回は前回リーシェとカイル王子とで懐中時計の複製品を使って何とかアルノルトを口説いてコヨル国との同盟を結ばせようとしていたところ、ミシェルの行方を見失ったというテオドールの報告があって慌ててリーシェが走り出して、一方でアルノルトは交渉の席に兵士たちを入れてカイル王子を拘束しようとして、遂にミシェルを見つけてリーシェが相対するという場面で終わった続きから始まります。

ミシェルはどうやら18時ちょうどに帝都で凶行に及ぶという予告をして官憲に囲まれていたようです。テオドールの配下の者たちの目から逃れて行方をくらましている間に凶行の準備を終えて、その後で城に戻ってきて自ら官憲の前に出頭した上で犯行予告をして捕まったようですから、わざと火薬を使って帝都で大事件を引き起こして、それが自分の仕業だとアルノルトに対して示すことによって、アルノルトに火薬の利用価値を理解させようという計画みたいですね。

つまり、ミシェルはまだアルノルトとの接触には成功しておらず、このような強引なパフォーマンスによって自らと火薬の価値をアルノルトに知らしめようとしていたわけです。リーシェはミシェルがそういう計画に及ぶであろうことを予想していて、それを阻止しようとしてテオドールと共同でミシェルの監視を続けていたのですが、ミシェルによって尾行を巻かれてしまい、結局はミシェルの凶行を防ぐことが出来なかったということになる。

また、アルノルトがいきなり交渉の場に兵士たちを入れてカイル王子を拘束しようとしたのは、もともとミシェルからの犯行予告を受けていたアルノルトが、当然ミシェルの主君であるカイルも共犯と見なしていて、18時に本当に何か事件が起きたらカイルも拘束しようとして18時前に兵士を交渉の場に入れたということなのでしょう。またアルノルトがテオドールとリーシェがバタバタしているのを見て顔色を変えることが無かったのは、もともとこの2人が何か裏で動いていることは気付いていたアルノルトが、ミシェルの犯行予告を受けて、おそらく2人がミシェルの件で何か動いているのだろうと察しがついていたからでしょう。

こうして18時が迫ってきて、このままではミシェルのパフォーマンスのために帝都の無辜の民が犠牲になってしまう。ミシェルは自分のような人間は人を傷つけることしか出来ないのだからそれでも構わないと思っており、おそらくアルノルトは帝都の無辜の民が犠牲になっても火薬を戦争に利用する価値を認めて自分を咎めることなく利用するだろうとミシェルは思っている。実際アルノルトはそういう判断をするかもしれない。

だが18時直前になって、リーシェとミシェルのいる場にテオドールがやって来て、リーシェに何かに成功したという合図を送ったのでリーシェは安堵の表情を浮かべてミシェルに近づいて、ミシェルの計画は自分が阻止すると告げる。そして18時になると、ミシェルが予告したような事件は起こらず、代わりに夕刻の空に花火が打ち上がった。まぁ「花火」というものをまだ帝都の誰も知らないし、ミシェルも「花火」というものを知らないわけですが、これはリーシェが仕込んだものでした。

やはりリーシェがカイル王子の商人ネットワークを使って入手していた謎の金属粉末は、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属の粉末だったようですね。これらアルカリ金属は炎に入れると鮮やかな色を発する炎色反応を引き起こす声質があり、火薬と共に使うことで花火の着色にも利用されています。リーシェは3回目のループの錬金術師人生の時に金属を判別する方法として師匠のミシェル先生の助言で炎色反応を使うことを思いついており、そのことを思い出して、今回の7回目の人生でミシェル先生が火薬を使ったテロを計画していることに気付いた時、その火薬を奪ってアルカリ金属を使って「空に美しい炎色反応の火花を打ち上げてやろう」というパフォーマンスを思いついたのです。

リーシェもまた「花火」というものをあらかじめ知っていたわけではない。火薬にそんな利用法があるということを知っていたわけではない。これまでの6回のループにおいてもそんな知識に触れたことは無かった。ただ、「火薬は人を不幸にするものでしかない」というミシェルの考え方を変えるためには、そうではないという反証を示すしかないと思って、それならば火薬を使って美しいものを見せればいいと考えて、そこに前世における炎色反応の知識を応用して「花火」というものを考案したのです。

ただ、リーシェが「花火」という結論に至り、それを達成することが出来た理由はそれだけではない。まず、そもそもリーシェが「ミシェルを納得させるためには反証を示すしかない」と考えた理由は、3回目のループ時に師匠であったミシェルから「反証のためには実証するしかない」と教えられていたからです。そして3回目のループ時に炎色反応のヒントを与えてくれたのもミシェルだった。つまり前世のミシェルのお陰でリーシェは「花火」という結論に至り、今回の人生でミシェルの考え方をひっくり返すことが出来たのです。

また、リーシェがここまでミシェルの計画を阻止しようと懸命になった理由は、もちろん帝都の民を守りたいからという理由もあったが、それだけならば火薬を奪った時点で成功しているわけですから、わざわざその火薬を使って花火を打ち上げた理由は「火薬の利用価値は戦争だけではない」ということを示すためだけではなかった。「火薬」そのものに対しては別にリーシェはそこまでの思い入れは無いからです。リーシェが思い入れを抱いていたのは前世の師匠であったミシェル本人に対してであった。「人を傷つけることしか出来ない人間」だと自分を卑下するミシェルが、本当は心の底では「善いことをしたい」と願っているということをリーシェは知っていたのです。3回目のループの時にミシェルはリーシェを弟子にして親切に何でも教えてくれる理由を問われた時に「僕が出来る善いことはこれぐらいだから」と寂しそうに言っていた。それを覚えていたリーシェは、ミシェルが悪人ぶっていながら本当は善いことをしたがっているのだと気付き、だからミシェルに「貴方の作った火薬はこんな美しいものを作ることも出来るのです」と教えたかったのでした。

そして実際にリーシェがミシェルのテロ計画を阻止することが出来た理由は、3回目のループ時にもミシェルがガルクハイン帝国の帝都で火薬を使ったテロによるパフォーマンスを計画していたことを知っていたからでした。だからリーシェは今回の人生でミシェルが帝都に現れて火薬の利用価値をアルノルトに理解してもらいたいと言い出した段階で、3回目のループ時のミシェルのテロ計画のことを思い出して、それであんなに焦っていたのです。ただ、幸い3回目のループ時にミシェルのテロ計画の詳細を知っていたので、今回も大筋では同じようなものだろうと予想をつけることが出来て、更にテオドールと組んでミシェルの監視をすることで大体の計画を把握することは出来ていた。最後の最後にミシェルの行方を見失ってしまったことで少々焦ったが、リーシェが予測していた場所に仕掛けられていた火薬を全部回収することが出来て、あらかじめ用意していた花火の装置に使用するよう手配して、それが18時に間に合って、こうして花火が打ち上がったのです。

そうして打ち上がった花火を共に見上げながら、リーシェはミシェルに向かって「毒としか思えない物でも使い方を変えれば様々な意義が生まれる」「火薬も、ミシェル先生も、誰かを不幸にするだけの存在なんてこの世にあるはずがないのです」と説く。それによってミシェルは自分にも他人を不幸にするだけではなく、美しく他人を幸福にする物も作り出せるのだと初めて気付くことが出来たのでした。

一方、空に花火が打ち上がったのを見たアルノルトは、それが一体何なのかは分からなかったが、おそらくリーシェが上手く収めたのだろうと理解して、カイル王子を拘束するのを取りやめてコヨル国と同盟することを決断した。もともとリーシェとカイルの説得によって同盟を結ぶ意義については理解していたアルノルトであったが、ミシェルの犯行予告の件があったのでまだカイルのことを信用し切れていなかった模様です。それがテロが未遂に終わり、カイルの反応を見るとどうやら犯行には無関係と分かって、アルノルトも同盟を決断したようです。

そうしてアルノルトはリーシェとミシェルのいる場にやって来て、官憲たちに「これはコヨル国との技術提携を決める過程で行ったパフォーマンスであった」とウソをついてミシェルを不問に付すことにした。カイルはそのアルノルトのウソを真に受けて、自分の知らないうちにミシェルがアルノルトに接触して花火のパフォーマンスをしたのだと思い込んで、ミシェルに独断行動を叱責し、ミシェルが本当のことを言って責任を負おうとするのをリーシェが上手く丸め込んで場は収まった。

ミシェルはリーシェに今後は自分の錬金術を悪用はしないと誓うが、アルノルトはミシェルをどう処分するつもりなのか不明です。ミシェルを不問に付した理由は、父である皇帝にミシェルのことや火薬のことを知られるのを阻止するためであるようですが、アルノルト自身がミシェルを秘密裏に殺したり、火薬を悪用する危険はまだある。そこでリーシェはとりあえず、アルノルトがコヨル国の精密技術の結晶として重視している懐中時計の発明者がミシェルだということを伝える。それでアルノルトはミシェルを殺す心配は無くなったが、悪用する危険はまだある。ミシェル自身に悪用の意志が無くてもアルノルトが悪用を強いる可能性はまだ残されている。

しかしリーシェはアルノルトがきっと花火を見てそんな考えを抱くことはないだろうと信じていた。そもそもリーシェが花火を打ち上げたのは、ミシェルに見てもらいたいのと同時に、アルノルトにも見てもらいたかったからでした。リーシェはミシェルに「火薬も、ミシェル先生も、誰かを不幸にするだけの存在なんてこの世にあるはずがないのです」と説いた時に「窓の外の光を戦場の篝火と観たりホタルの光と観たりするように」と言っているところを見ると、アルノルトを念頭に置いているのは間違いなく、一件落着の後も「花火に使われている火薬は危険な性質を持つものだが、使い方によっては見たこともない美しいものを生み出せる」とアルノルトに言い、「貴方がそれを知ればきっとたくさんの可能性を切り開いてくれると思ったのです」と言っている。アルノルトが決して戦争のことしか考えているような人ではないとリーシェは信じている。実際、コヨル国の技術の有用性を説いた時も「侵略して奪えばいい」と言っていたがアルノルトは結局は同盟を結ぶことを決断している。そしてミシェルに対しても結局アルノルトは「世界にとって素晴らしいものを生み出せ」と命じたようです。

その後は、リーシェの指輪が出来上がって、アルノルトが自分は「指輪を贈らせてほしい」と言っただけであってリーシェに指輪を身に着けてもらえるような資格は無い人間だとか言い出して、それでリーシェが自分は指輪がしたいのだと駄々をこねて、アルノルトに指輪を嵌めてもらいたいとか積極的に詰め寄り、アルノルトが手袋をしてないからダメだとか言うけどリーシェは構わないと言うので、アルノルトが跪いてリーシェの指にキスして指輪を嵌めることになるというイチャイチャ展開となって終わります。

そこでリーシェはアルノルトと一緒に世界の美しいものを見て回る旅をしたいという望みを口にして、アルノルトが自分の瞳と同じ色の指輪を嵌めたリーシェという「美しいもの」を見ているので十分だと思って謎かけみたいなことを言って、リーシェは「今はまだ小さな変化だけど、これから頑張って未来を変えていこう」なんて思って「俺たちの戦いはこれからだエンド」っぽく最終話は終わりました。まだ戦争阻止計画も大して進んでいませんし、アルノルトの謎もたくさん残っていて、続きが気になる終わり方でしたが特に2期の告知も無く、原作小説の宣伝のための作品という感じの終わり方をしてしまいましたが、まぁしかし面白かったし最後も盛り上がったし、満足できる作品だったと思います。

 

 

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd Season

最終話、第12話を観ました。

今回はいよいよレッドとヴァンの決闘が始まって、勇者のスキル頼みのヴァンの単調な攻撃をレッドは剣技でいなして優勢に戦いを進めます。ラベンダはヴァンを助けようとしますがリットが阻止して、それでラベンダは怪物のような真の姿を見せてフルパワーで襲い掛かってくるが、ダナンがリットを助太刀し、更にルーティも加わってラベンダを破る。ヴァンの方は苦戦に激昂してフルパワーでゴリ押ししてレッドを追い詰め勇者のスキルでトドメを刺そうとしますが、それはレッドの罠で、ルーティからアクセサリーに込めておいてもらった勇者のスキルでヴァンのスキルを相殺して、棒立ちになったヴァンを剣で倒します。

破れて悔しがるヴァンに向かってレッドは、この戦いは人間同士の戦いであり、加護は人間の力の一部に過ぎないと言う。ヴァンはシーボギーの討伐の時に自分の力がレッドに劣っていると感じて悔しくなり、その激しい人間的な感情によって加護が暴走してしまったのだが、その負けたくない相手であったレッドに敗北して自分の弱さに向き合ったことで激情が収まり加護が再び安定したのだといえます。

そうしてレッド達は敗れたヴァンとラベンダを拘束して、正気に戻ったヴァンにアルベールやリュブは無事だと伝える。ヴァンは自分の行いを反省し、激しい感情によって加護を暴走させてしまった自分は勇者失格だと言って落ち込みますが、レッドは「勇者という者は加護で決まるのではなく、勇者であろうとする者こそが勇者なのだ」と説く。迷いながら、それでも勇者であろうとする者が勇者なのだというのです。ルーティは迷った結果、結局は勇者の加護を捨てたが、それでもルーティなりの勇者になろうとしている。だからレッドから見ればまだルーティは勇者なのであり、レッドは導き手としてルーティを導こうとしているが、これも導き手の加護によってではなく、1人の人間として、兄として導こうとしているだけです。

だがヴァンは迷うほど人生経験も無い。そんな自分が真の勇者となるにはどうしたらいいのかとヴァンは途方にくれますが、レッドはそうした自分の至らなさを受け止めて仲間の言葉に耳を傾ければ、一時的には弱くなるかもしれないけどきっと強い勇者になれると言って励まします。そしてエスタはヴァンの良き導き手になろうとしているから、エスタから勇者のことだけじゃなくて人生の色んな話を聞くと良いと助言し、ヴァンもそれを受け入れます。また、ヴァンがもともとは枢機卿の加護持ちだったのに、ある日突然に勇者の加護に変わったのだということも分かった。おそらくルーティが勇者の加護を捨てた影響なのだろうが、その結果、ヴァンは突然発現した勇者の加護に苦しみ、勇者の加護を絶対視するようになったようです。

結局ヴァンは仲間の意見を聞くようになり、ラベンダにも自分についてきてくれたことを感謝し、エスタやアルベール、リュブ達にも謝罪し、ゾルタンの市長や子供たちにも頭を下げて回った。そして、そんなふうに変わってしまったヴァンのことをラベンダは以前以上に気に入ったようで、レッドにそのお礼にブルーサファイアをプレゼントする。レッドはそのブルーサファイアで念願の婚約指輪を作り、リットにプロポーズするのでした。リットは喜び、そうして2人は結婚することになった。最後はレッドとリットの婚約を祝ってのパーティーの場面で最終話は終幕となります。たぶん3期は無いでしょうけど、何だかんだで良いお話で締めてくれたので満足できる作品だったと思います。