2023秋アニメ 11月18日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2023年秋アニメのうち、11月17日深夜に録画して11月18日に視聴した作品は以下の3タイトルでした。

 

 

葬送のフリーレン

第11話を観ました。

今回は幕間みたいなお話でしたね。とても良かったと思いましたが、私にはこういう話を適切に褒めたりレビューしたりする感性が欠けているのであまり気の利いたことは言えません。内容としては、アウラ戦の後日談のようなお話が前半パートで、その後にフリーレン一行が雪山で遭難しかけて山小屋で出会ったエルフのクラフトという男と半年間暮らして冬をしのいだお話が後半パートでしたね。

全編を通してフェルンやシュタルクなどのキャラに萌える場面が多く、微笑ましかったです。そういうことろを要約してレビューのカロリーを減らすのが私のやり方なので、すいませけど前半パートはほぼ要約ということになります。決して低評価しているわけではないです。かなり萌えました。

後半パートも基本的には同じですが、クラフトというキャラに絡めてエルフの精神性に触れたところは面白かったですね。ただまぁ、この物語世界の宗教観などに言及するほどには私はこの物語世界の宗教観について知っているわけではないので、何と言っていいか分からないエピソードでしたね。こういうエピソードについてあれこれレビュー出来る人というのはよほど原作を読み込んでいる人なのか、それともよほど博識なのか、とにかく凄いと思います。

 

 

カノジョも彼女 Season2

第19話を観ました。

今回は単発のギャグ回という印象でしたね。この作品は基本的にコメディなので、言ってみれば毎回がギャグ回みたいなものだから「ギャグ回」という表現自体がちょっとおかしいんですけどね。しかし、この作品の場合は「二股交際」という異常な大前提を除いては、基本的にはストーリーラインはかなりマトモで、各キャラがそれぞれ自分の信念に基づいて大真面目に正しい行動を論理的にとっているのであり、実際に視聴者目線で見ても彼らの行動は決して異常ではないし、言ってることもかなりマトモで、感動出来る場面も少なくない。しかし、大真面目すぎるゆえにその結果笑える事態になってしまうというタイプのコメディです。そんな中、今回のエピソードはこれまでの花火大会編やキャンプ編、そして次に来る今期の最終章というような比較的大きなストーリーの中での箸休め的な単発ギャグ回のような扱いであり、ちょっと普段よりも各キャラの言動も異常な感じです。

一応は前回のストーリーの流れを承けてミリカが直也の家に引っ越していたというところがストーリーの起点になっているのですが、今回の話の内容自体が次回以降に繋がっていくようなものではなさそうだし、半ば独立したショートギャグを各ヒロインにつき1本ずつ描いたエピソードだったといえます。独立した内容のようでいて、それぞれの話に繋がりもちゃんとあります。内容としては4人のヒロインが1人ずつ直也と一緒に就寝するという話を4つ続けるというもので、その展開自体が突拍子も無くて笑ってしまうし、そこに至る経緯の描写もかなり強引で笑ってしまった。

そして今回は4人のヒロインのそれぞれの行動もかなり突飛で、普段の彼女たちの言動と確かに整合性は取れているんですが、普段のストーリーの流れの中ではそういうことにはならなさそうな意外な行動を見せてくれます。そこがまた新鮮な面白味があって非常に良かった。というか大爆笑させてもらいました。普段のこの作品特有の流れるようなストーリーの中での心情描写の盛り上がりという醍醐味には欠けていたが、ショートギャグエピソードとしてはかなり秀逸だったと言っていいでしょう。

まず冒頭、ミリカは直也の家に引っ越してきた場面から始まります。前回のキャンプ回で直也は「これから5ヶ月間はミリカのやいたいことを全部受け止めて、その上で自分がミリカに惚れなければ自分のことは諦めてもらう」という約束をミリカとしました。そのミリカのやりたいことの中には「直也と一緒に住む」ということも含まれているので、それもOKなのです。そもそも「エッチなこと以外はOK」という約束なので大抵のことはOKになってしまう。さっそく到着するなりミリカは直也の頬にキスしてきます。それを見て咲は嫉妬しますけど、直也は直也はとにかく生真面目なのでその約束は忠実に守らなければいけないということで、どうやらキスぐらいまでは「エッチなこと」には含まれないようなので直也は「受け入れる」と言う。

要するにセックスさえしなければ何でもアリみたいです。咲と渚に対しても現状ではセックスはしないという約束をしている直也ですから、その2人の彼女と出来るだけ対等な条件でミリカにやり切ってもらって綺麗に諦めてもらいたいのでしょう。不満や不公正があった場合はミリカが諦めてくれないかもしれないので、そこは直也としては徹底したいようです。ただ、ミリカの場合は5ヶ月の間にやりたいことを全部試してやろうと張り切っているので、咲や渚が普段やっていないようなレベルのことまで要求してきそうです。

そうしてさっそくミリカは「直也の部屋に一緒に住む」と言い出す。これを聞いて咲はミリカがエロいことをしようとしていると思い、ルール違反だと怒ってミリカを鈍器で殴ろうとします。しかしミリカは自分は直也と同じ部屋で寝たいだけであり、別にエッチなことをするつもりはないと言う。但し直也がエロい気持ちになって迫ってきたらそれは仕方ないだろうとも言う。つまりミリカからエッチなことをするのでなければルール違反ではないのです。巨乳でエッチな身体の薄着のミリカと一緒に寝ていて直也が我慢出来なくなって自らミリカを求めてしまった場合はセーフということになる。

咲はミリカの狡猾な作戦に直也が嵌められてしまう未来しか想像できず激怒しますが、直也はそんなことにはならないと言う。そして渚も「直也くんはそんなことしません!」とムキになって反論するので、咲も確かに直也を信じなければいけないと考え直して渚に同意します。するとミリカは「そんなに信用しているのなら同じベッドで寝てもいいよな?」とまで言い出す。それにはさすがに咲も渚も反対しますが、ミリカは「そんなに直也を信用していないのか?」と、まるで2人が彼女失格であるかのように挑発してくる。これに咲も渚も言い負かされそうになっているので、業を煮やして紫乃が直也にちゃんと拒否するよう迫りますが、直也は「エッチなことでなければ一緒に寝るのもOKか?」と葛藤している。ほぼエッチなことだと紫乃はツッコミを入れるが、直也は「ミリカさんとの約束は守らないと」とバカ正直なことを言い、結局ミリカの申し出を受け入れてしまう。

但し、直也はミリカと毎日一緒に寝るわけにはいかないとも言う。直也はあくまでミリカに咲や渚と対等な扱いをした上で諦めてもらおうとしているのであって、咲や渚よりもミリカを優遇するつもりなど微塵も無い。だから直也はミリカと一緒に寝るのならば、咲や渚とも一緒に寝る日を作ると言い出す。これは咲や渚に対してエッチな下心があって言っているのではなくて、あくまでミリカと対等にしなければいけないという直也らしい生真面目さから出てきた提案だが、咲や渚は恋人の直也から「一緒に寝よう」と言われて当然エッチなことを想像して動転します。

いや、別に恋人同士なのだから直也も普通に下心もあるんでしょうけど、とにかくバカ真面目な人間なので性欲よりも「とにかく3人を公平に扱わねば」という想いがここでは勝っている。そして、その勢いで直也は「良ければ紫乃さんにも時々一緒に寝てほしい」とまで言い出す。紫乃はビックリしますが、直也は「どんな女の人にも手を出したりしないことを2人に証明したいから」と理由を説明する。どうやら直也はさっき咲と渚が自分のことをあまり信用してくれていなかったことにちょっとショックを受けたようで、信用回復のために自分がミリカ以外のどんな他の女性に対しても手を出したりしないことを証明したがっているようでした。別にそこまでする必要は無いんですが、直也もバカ真面目でちょっとムキになっているようです。

直也は紫乃が自分のことを秘かに好きだということなど知りませんから気軽にそんな提案をしていますが、紫乃としては先日のキャンプ以来ますます直也を諦めようかどうしようか悩んでいる状況ですから「直也と一緒に寝る」なんていう刺激的な状況は困ってしまう。ところが咲は自分の親友の紫乃はいつも自分と直也のことを応援してくれているから、まさか直也を誘惑なんてするはずがないと安心している。むしろ紫乃の当番の夜を作ることによって5ヶ月の間にローテーションで回るミリカの当番の夜の数が減り、そのぶん直也がミリカに誘惑される回数が減ると考え、紫乃も含めた4人のローテーション案に賛成してしまいます。それで紫乃は慌てますが、結局は咲の意思を尊重する形でその案を受け入れる。

直也としては正念場はミリカの夜で、ここでミリカの積極的な誘惑になんとか耐えて、紫乃の夜は無難に過ごして咲と渚に彼氏としての面目を保ち、そして咲の夜と渚の夜においては2人との親睦をこれまで以上に深めようと考えていた。咲と渚も同じようにこの機会に直也との距離を縮めてミリカに負けないようにとあれこれ考え、当然ながらミリカはどんな手を使ってでも直也を惚れさせようとあれこれ考え、そして紫乃はいっそこの機会に自分にも直也の彼女になれる可能性があるのかどうか確かめてみようと考えていた。それでもし直也に脈が無さそうだと分かれば潔く諦めることが出来るだろうと考えたのです。そうして4人のヒロインでとりあえず順番を決めようとジャンケンをして、紫乃がトップバッターとなってしまった。

こうしてまず紫乃が直也と一緒の部屋で寝る晩となり、直也はむしろ紫乃には自分のワガママで迷惑をかけてしまったと申し訳なく思っていた。あくまでこれは咲と渚に対して自分が誰とも浮気しない男だとアピールするためのパフォーマンスに過ぎず、そんな自分の下らないプライドを満足させるために好きでもない男の部屋で寝る羽目に追い込んでしまった紫乃には申し訳ない気持ちでいっぱいであった。だから出来るだけ紫乃に不快な想いをさせないように気を遣い、紫乃にはベッドで寝てもらい、自分はベッドから遠く離して敷いた布団で寝る態勢を作り、あくまで形式的に一緒の部屋で寝るだけだという姿勢で接した。

ところが紫乃の方は直也が自分のことを好きになる可能性があるのかどうかを確かめようというつもりで来ているので、いきなり寝間着を脱いで、下着同然のエロい薄いネグリジェ姿になってしまう。直也は一体どういうことなのかと驚きますが、紫乃は直也を好きだと打ち明けるわけにもいかないので「他の女の人に手を出したりしないって証明したいって言ってたから」こういう格好で来たのだと説明する。これを聞いて直也は「なるほど」と納得する。確かにエロい格好で誘惑してきた紫乃に誘惑されなかったという方が、より咲や渚に信用してもらえるように思えた。

それで紫乃はドキドキしながら「手を出したくなってる?」と直也に質問する。紫乃としては自分が直也にとって恋愛対象になり得るかどうかの答えを知るための質問であり、まるで死刑宣告を聞くかのようにドキドキしているのだが、直也の方はあくまで紫乃が自分のことを浮気性なのかどうか見極めようとして質問してきているのだと考えて真面目に自分の心に向き合い「まだ大丈夫!」と答える。それを聞いて紫乃は「やはり自分は恋愛対象ではないのか」とかなりショックを受けてしまうが、表面上は努めて冷静に「へぇ、そう?」と応じて、直也は自分のワガママにこんなに真剣に付き合ってくれた紫乃に感謝して「ありがとう」と礼を言うと「さぁ寝よう」と言って布団に入る。

当然、紫乃はベッドに行って寝るのだろうと思っていた直也であったが、なんと紫乃は直也と同じ布団に入って縋りついてくる。驚く直也であったが、紫乃は「もう少し、手を出さないか確認しないと」と言う。そこまで徹底しないといけないものかと呆れる直也に対して紫乃は咲にそうするように頼まれたのだと説明する。もちろんそれは嘘であり、紫乃は直也に脈無しの対応をされたのにまだ諦めきれず「誘惑が足りなかっただけなのかもしれない」と思って更に積極的に誘惑してみた上で直也が自分に恋愛感情が有るかどうか確かめようと考えたのです。

それでどうなのかと再び質問する紫乃に対して、直也は「まだ大丈夫!」と答える。あくまで直也は紫乃が咲のために自分を試そうとしてくれているのだと思い、正直に自分の気持ちを答えているのだが、これでまたもや紫乃はショックを受けてしまう。しかし直也は紫乃が咲のためにそこまでしてくれていることに感激してしまい、その想いに自分も応えなければいけないと必要以上に燃え上がってしまい、紫乃に向かって「もっと誘惑してみてほしい」と頼み込む。とことんエロく誘惑してもらって、それでも耐え抜く姿を見せることで紫乃の心意気に応えたいと直也は考えたのです。

つまり「もっとエロい姿を見せてほしい」という要望なのであり、深夜に彼女の親友にそんなことを頼むのはどう考えても非常識なのだが、直也は感激で頭に血が昇ってそういう常識がぶっ飛んでしまっている。一方、紫乃の方もさすがにこれ以上エロいことは無理だと思いつつも、直也の熱意に流されてしまい色々とエロいポーズでネグリジェをはだけさせたりして直也を誘惑する羽目となる。それに対して直也も真剣に向き合い「ありがとう!」と感謝しながら必死で耐えていくという、なんともアホな光景が繰り広げられていくこととなる。

そうして恥ずかしさに必死に耐えながら、紫乃はそれでも自分に誘惑されることのない直也を見て、やはり自分じゃダメなのかと悲しくなり、いっそ完全に諦めがつくようにとことん恥を掻いてやろうと思い、遂にネグリジェを脱いで裸になってしまう。そして、それでも直也は自分に魅力を感じないのだろうと思い、紫乃は涙を浮かべる。その涙を見て直也は調子に乗って紫乃に無理をさせすぎたのだと勘違いします。いくら親友の咲の頼みだからといって紫乃も別に好きでもない男の前でこんな恥ずかしい姿を晒したいはずがないのに、つい調子に乗って自分は紫乃を辱めてしまったと反省した直也は「ごめん、無理をさせすぎた」と謝って紫乃にパジャマを着せます。

そして直也は紫乃が裸になることを嫌がっていることも気付かないほどに自分が冷静さを失っていたことを猛省する。どうして冷静さを失っていたのかというと、咲のために自分に期待してくれている紫乃の想いに応えなければいけない、だから他の女の子に誘惑されない自分をアピールしなければいけないとムキになって、本当は紫乃の魅力に負けそうになっていたのに必死で瘦せ我慢をして、それで頭が一杯になっていたせいだと直也は自分の未熟さを恥じた。それで直也は紫乃に向かって「俺はまだまだだ!」と言う。そして「紫乃さんが魅力的すぎて、正直自分を抑えるのに精一杯だった」と謝罪する。

それを聞いて紫乃は直也が自分に魅力を感じてくれていたこと、自分の誘惑は直也の心を動かしていたことを知る。それならまだ可能性はあるのかもしれないと紫乃は思った。そして直也の方は、そんな紫乃の本当の気持ちなど知る由もなく、自分がこんなに未熟であることで紫乃の期待を裏切ってしまったと猛省して、今後もこうして紫乃の当番の夜にはこんなふうに自分を誘惑して鍛えて欲しいと申し出る。それはつまり、今後も紫乃は直也と密室で2人きりでエロいポーズをしたり肌を見せたりするということであり、直也は紫乃にとっては嫌なことかもしれないがお願いしたいと真摯にお願いしてくる。しかし紫乃にとっては嬉しいような辛いような、何ともいえないことでありました。

まぁそんな感じで、その後は2人とも別々に寝て紫乃の最初の当番回は終わりました。続いて翌日の2番手はジャンケンの結果ミリカとなり、咲は直也に絶対にミリカに誘惑されないようにと言う。それに対して直也は「大丈夫!」と自信たっぷりに答え「昨日も紫乃さんと寝た時もギリギリ我慢出来たから!」と言う。直也は紫乃が誘惑してきたのは咲に頼まれたからだと思っているので当然のようにそう言ったのだが、実際は咲は紫乃に「直也を誘惑してほしい」なんて言っていないので、咲は紫乃は直也の部屋でマグロのように寝ていただけだと思っている。ビックリして咲が紫乃に「何したの?」と問い質すが、紫乃としてはまさか本当のことを言えないので「別に何も」と慌てて取り繕う。咲はそれを信じて、直也がマグロのように寝ていただけの自分の親友の紫乃に欲情していたのだと勘違いし、咲は直也がかなり欲求不満で性欲が溜まっているのだと思い込む。

一方、その遣り取りを聞いていたミリカは、直也が貧乳の紫乃に欲情していたのだと知って、それならば巨乳の自分に対しては性欲を抑えることなど出来ないだろうと思い込む。それならばミリカにとって好都合のはずなのだが、意外なことにミリカは動揺して1人になって頭を抱えてしまう。実はミリカはエロくて奔放な女のように見せかけているが根は純情で真面目で「エッチなことは付き合ってから」という古風な考えの持ち主だった。単に欲しいものに対しては積極的に奪いに行くというポリシーに基づいて直也をの心を奪おうとしているだけであり、直也とのセックスは交際を始めてからだと考えていたのです。セックスを直也を惚れさせるための手段で使おうなどという気は毛頭無く、誘惑しても直也は真面目だから自分を襲ってくることはないだろうとタカをくくっており、誘惑して意識させることしか考えていなかった。

しかし、当然ながらミリカも咲の親友で二股反対派の紫乃が直也を誘惑したなんて想像もしていないので、直也が勝手に紫乃に欲情したのだと誤解した。そして直也が貧乳の紫乃にまで欲情してしまうようなスケベであるならば、可愛くて巨乳の自分と2人きりになったら絶対にセックスしたくなるに決まってると思ってミリカは貞操の危機を感じてしまった。貧乳の紫乃がマグロのように寝ているのを見ただけで「ギリギリ我慢出来た」とか言ってる直也ですから、可愛くて巨乳の自分が誘惑なんてしたら直也はブレーキが利かなくなって襲ってくるに違いない。そう考えて誘惑するのが怖くなったミリカであったが、しかしせっかく一緒の部屋で同じ時間を過ごす機会なのだから誘惑して自分を意識させることの出来る貴重な時間であり、無駄にはしたくないとも思ってミリカは葛藤しまくった。

そうしてミリカの当番の夜が来て、直也は今夜こそが最も困難な夜になると覚悟して部屋で待ち構えていた。きっとミリカはエロく誘惑してくるはずであり、自分はそれを理性で耐え抜かねばならない。咲と渚にあれほど大丈夫だと言った手前、負けるわけにはいかない。しかしミリカの魅力は嫌というほど知っている。困難な戦いになるだろうと直也は覚悟していた。ところが部屋に入ってきたミリカは真夏だというのにライオンの着ぐるみみたいなすっぽり被る寝間着を着ていて、全然エロくない。しかも部屋の中にスマホを撮影モードにして設置して、直也が自分を襲ってきたら映像を咲や渚に見せると警告して、自分に対して欲情しないようにと釘を刺してくる。

ミリカは結局、直也と一晩過ごして誘惑はしようと決めたが、その際に直也が欲情して襲ってこないように色々と予防線を張ることにしたようです。直也の方は予想していた感じとだいぶ違うことに戸惑いつつ、自分がミリカに欲情など決してしないと心には決めていたので「欲望に負けてミリカさんに手を出すようなことがあればしっかり責任は取るよ」と力強く応える。それは「咲や渚に告げ口されても構わない」という意味で言ったことであったが、ミリカは「責任を取る」という直也の言葉を「責任を取って結婚する」と勘違いして舞い上がる。チョロすぎます。

それで「責任取ってくれるのか?」とミリカが聞くと、直也は「責任をとってミリカさんと一生を共にするよ」と苦し気に答える。それは咲と渚を裏切ってしまった場合は自分は咲と渚と一緒にいる資格は無くなるという意味で言っているのだが、ミリカはそれを聞いて更に舞い上がってしまい、いつもの貞操観念は吹っ飛んでしまい、直也と出来るだけ早くエッチなことがしたくなってしまいます。それで咲や渚と別れて自分と付き合って3ヶ月ぐらいデートとかしてくれたらエッチさせてもいいとか言い出す。さっきは結婚しないとエッチはダメとか言って悩んでたのにいきなり凄い後退してます。しかし直也は自分は咲や渚と別れないので大丈夫だと言ってあっさり拒絶し、それでミリカは勝手に焦りまくって着ぐるみパジャマを急に脱いで巨乳を出して直也にアピールし始め、「付き合って1ヶ月でいい」「今付き合うって言ったら許す」「好きか嫌いかで好きって言うなら許す」と、どんどんハードルを下げていってしまい自分を大安売りし始める。

それに対して「いくら何でも軽すぎるでしょ!」と直也に突っ込まれ、ミリカは自分が我を忘れて自分を叩き売ろうとしていたことに愕然としてへたり込む。そして「もっと自分を大事にしてほしい」と直也に諭される始末。一体何をしに来たんだか分からない状態となる。そうしてとりあえずミリカはしょんぼりして大人しくなり、直也はベッドにミリカを寝させて自分は布団で寝ることにしますが、ミリカをベッドに座らせた時「一応言うと、好きか嫌いかで言うと、もちろん好きだよ」と答える。

先程のミリカの錯乱しての「咲と渚と別れたら」とか「3ヶ月付き合ったら」とか「付き合うと言ってくれたら」というのは、全て直也にとっては応じることの出来ない要望であったのですけど、その中でたった1つ「好きか嫌いかで答える」というのだけは現時点の直也でも答えることが出来る質問だったのです。それはもちろん「好き」なのであり、「好き」と言ってくれればオッパイを揉ませてやるなどとミリカは言っていたので、直也はその時に「好き」と答えてオッパイを揉むことは出来たのです。でも直也はミリカにそんな自分を安く売るようなことはしてほしくなかったので、その時点では拒否をしておいて、こうして後で質問にだけは真摯に回答して「好き」と伝えたのでした。なんとも男前な対応ですが、ミリカはそうした直也の優しさに触れて、すっかり上機嫌になって就寝したのでした。

そして続いては渚の当番回となります。渚は直也の生活を観察していて、酷いハードスケジュールだということに気付く。バイトや家事などに加え、咲と渚の2人の彼女の相手でもともと多忙であったのが、紫乃が同居するようになり、更にミリカも同居するようになり、そちらへの対応も増えて直也の生活はもうギリギリでした、それで渚は直也の体調を心配し、手を握ってみたらどうやら直也が発熱していることに気付く。

それでミリカとの夜が終わった翌日、次の直也と一緒に寝る相手を決めるジャンケンで渚は咲にチョキを出すようにと言い、咲はてっきり渚がワザとパーを出して自分に次の順番を譲ってくれるのだと思い感激してチョキを出すが、渚はグーを出して咲は愕然とする。そこまでして渚が今晩の直也と一緒に寝る当番を欲した理由は直也を早く寝かしつけるためでした。もともとは直也と一緒に寝る時に直也との距離を縮めようとあれこれ考えていた渚でしたが、直也の体調が悪いと知ると、自分の当番回を1回犠牲にしてでも直也の体調管理のために使おうと考えたというのが、いかにも献身的な努力家の渚らしいといえます。

そうして渚はまだ夜も早い時間に直也の部屋に来ますが、なんとミニスカナースのコスプレ姿で現れます。これに関しては渚が直也との親睦を深めるためにあれこれ考えていたものの1つであり、直也がコスプレ好きだと知っていた渚がいずれ使おうと考えてドンキで買っていたものでした。それを今回はプレイではなく実務的に有効利用したわけです。そういうわけでナース姿で直也の部屋にやってきた渚は体温を測ったりして発熱していることを確かめると、直也を強制的に寝かせて、明日のバイトを休む連絡までしてしまう。そして、自分の身体を大事にしない直也に向かって怒ってみせる。

そんな渚に対して直也は「水瀬さんに怒られるの、なんかイイね」と真顔で言う。何をバカなことを言ってるのかと更に怒る渚に対して、直也は渚は優しくて遠慮がちだからきっと出会った頃ならこんな風に怒ってくれなかったはずで、だからこうやって怒ってくれると関係性が深まった気がして、それで嬉しいのだと説明する。それを聞いて渚は直也が自分と関係が深まって喜んでくれているのだと知って嬉しくなる。そして、更に直也がナースのコスプレ姿が見られたのも嬉しいと言うので、元気になったら何時でも着ると応えて渚は照れるのでした。こうして、自分の当番回を無駄にするつもりだった渚はしっかり直也と親睦を深めることが出来たのでした。

そして最後は咲の当番回となります。咲は紫乃の当番回はノーマークだったが、ミリカの当番回と渚の当番回の夜は直也の部屋に聞き耳を立てていて、どうやらエロいことはしていないようだと察知していた。それで自分が直也とエロいことをすれば一気にミリカは渚に差をつけるチャンスと考えていた。何せ直也はマグロ状態の紫乃に欲情するぐらい性欲が溜まっているのだから、彼女である自分が誘惑すればきっと乗ってくるはずだと咲は考えていた。

ところが昼間、直也がバイトを休んでいることに気付いて事情を聞くと、昨晩に渚が直也が発熱していたのでバイトを休ませたのだと知る。そして渚が昨晩はずっと直也を看病していて、お陰で直也が元気になったことも知った。それで咲は渚に自分の当番回だったのにずっと看病していて平気だったのかと聞くと、渚は「私が直也くんと関係を進めるより直也君の健康の方が大事です」と言う。それを聞いて咲は渚に比べて自分がなんと自己中心的であったかと反省し、渚こそが彼女の鑑だと思う。そして自分も渚を見習わなければいけないと思う。

そして咲は何処かに出かけていき夜になっても帰ってこず、直也は今晩は咲の当番回だというのに一体どうしたのだろうかと心配する。すると咲は泥だらけになって戻って来て直也の部屋に入ってくると、なんとエロ本を差し出す。しかも何故か貧乳モノばかり。唖然とする直也に向かって咲は自分の考えを述べます。それは「自分だけが直也と関係を深めるよりも、直也の欲求のはけ口を用意することこそが彼女の務め」というものでした。要するに渚が「自分だけが直也と関係を深めるよりも直也の健康の方が大事」という姿勢だったのを真似して、咲も直也の健康のために何かをしようと考えたが、熱はもう渚の看病で下がっていたので、それならばと考えた結果、直也がマグロ紫乃にまで欲情するほど欲求不満であることに思い当たり、それは自分と渚を公平に愛するためにエッチを我慢している結果なのだから、その解消をして直也を楽にしてあげるために自分がすべきことは、直也がオナニーをしてスッキリするために役立つエロ本を調達してくることではないかと咲は考えたのです。いや、アホだろ。

更に咲は、直也がルール違反を嫌うからそれに気を遣ってコンビニで年齢を偽ってエロ本を買うこともせず、あえて公園や橋の下で落ちているエロ本を漁ってきたのだという。咲が夜まで出かけたままで泥だらけになって帰ってきたのはそういうワケだったのですね。しかも巨乳モノはなんか悔しいので貧乳モノだけ厳選して拾ってきたらしい。それでやたら時間がかかったわけです。いや、もうホントにアホだろ。

それで直也は自分が欲求不満だという話はなんかイマイチ分からなかったが、とにかく咲が自分のためにそこまでしてくれたことに感激して「喜んで使わせてもらうよ!」とエロ本を使ってオナニーしようとする。だが、ふと「こういう本で欲情すると、色んな女性に対して欲情するクセがつくのではないか?」と疑念を示す。もしそうなったらミリカの誘惑に負けて三股の危険性が増してしまうかもしれない。それではマズいと直也も咲も苦悩しますが、そこで直也は名案を思いついたと言って咲の写真に撮り始める。咲は直也が自分の写真でオナニーをするのだと思い、他人の写真でオナニーされるよりはマシだと思い幸せを感じる。いや普通に咲を見てオナニーする方が早いだろアホ。結局はそれは咲の勘違いで、直也は咲の写真の顔を切り抜いてエロ本の貧乳モデルの顔に貼り付けて使おうとしていました。それになんともいえない嫌悪感を覚えて咲は直也をぶっ飛ばして今回のオチとなります。まぁこういう感じのエピソードであり、4人のヒロイン全員の面白さ炸裂の素晴らしいエピソードでしたね。

 

 

経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。

第7話を観ました。

今回は夏休みに月愛の祖母の家で月愛と一緒に暮らして海の家でバイトすることになった龍斗のお話でした。いや、いきなりなんでそんなラブコメアニメみたいな展開になったのかよく分からんのだが、ラブコメアニメなのでご愛敬として受け入れることにしましょう。しかし、いくらラブコメアニメでも唐突すぎますね。しかも最初の方はこれが糖度が高すぎて参ってしまった。海の家でウェ~イ系の男子にナンパされた月愛に龍斗が助け舟を出して彼氏だと言われて月愛に腕を組まれたり。普通のラブコメだったらこれが嘘なんだけど、この作品の場合はホントに彼氏なんですよね。

それから月愛の目標が家族を作ることで、龍斗とのことをそこまで真面目に考えてくれていて、それを聞いて龍斗も月愛との将来を考えて勉強頑張ろうと思ったり、2人で一緒に買い物に行って手を繋いだり、一緒に肉じゃがを作ったり、まるで若夫婦みたいな生活を送って、月愛が「誰かと付き合うってこんなに素敵なことだったなんて知らなかった」とか言ったりする。

このあたりまでは月愛が聖人すぎて理想の彼女すぎてちょっと退屈というか食傷気味になるんですが、海愛が龍斗が月愛と一緒に祖母の家に居ると知って遠慮して、今年の夏休みは祖母の家に行かないと言ってきたところから実のあるドラマになってきます。月愛は海愛が自分たちを避けているのだと思い落ち込みますが、それでも自分は海愛と仲良くしたいと言い、龍斗に自分と一緒に海愛の友達になって欲しいと言います。海愛が姉妹であることを隠したがっているのでどう接していいのか分からなかった月愛ですが、姉妹であることを隠したまま友達になろうと考えたみたいです。海愛が龍斗に迫って来て龍斗が断ったという経緯も知った上で、それでも自分と一緒に海愛の友達になってほしいという月愛の頼みに龍斗も協力することにします。

そうして2週間バイトして、交際開始2ヶ月目の記念日を迎えます。例の「2ヶ月目のジンクス」の日です。この2ヶ月の壁を突破した記念に龍斗と月愛は一緒に浴衣を着て夏祭りに出かけます。そこで月愛は龍斗が浴衣の女の子と一緒に夏祭りに行くなんて初めてだと言われて嬉しく思いつつ、同時に自分はそれが初めてではないことを申し訳なく思います。自分は龍斗の「初めて」を貰うことが出来て嬉しいのに、自分は龍斗に「初めて」を貰う嬉しさを与えることが出来ない。それが申し訳ないと言って月愛は涙を流します。浴衣デートだけではなくて、月愛は男女交際の「初めて」をセックスも含めて一通り全部もう他の男と経験してしまっているので、龍斗は自分のせいで自分の彼女の「初めて」を貰える嬉しさを知ることはないのだと思うと、月愛は悲しくなり自分の過去を消してしまいたくなる。

ラブコメでこういう描き方って珍しいですね。だいたい男が「経験が無い」「初めて経験する」なんていうと情けないイメージでしか描かれないものですが、女性視点だと男の子の初めての経験を共有するのは嬉しいことなんですね。そりゃ男視点でも女の子の初めての経験を共有するのは嬉しいことなのですから、女の子だって同じなのでしょう。その上で月愛が「経験済み」であるということを龍斗への愛情ゆえに申し訳なく思うという今回の描き方は秀逸だったと思います。

そして、それに対して龍斗が「他の男と経験したことでも自分と経験する時には月愛が今までと違う初めての気持ちになってくれたこと」が嬉しかったと言い、だからちゃんと自分も月愛の「初めて」をたくさん貰ってきたんだと言うのもとても良かった。「初めて」の本質は「初めての行為」ではなくて「初めての気持ち」なんですよね。そして、そうして月愛から貰った「初めて」のお返しにと、2ヶ月記念に龍斗が月愛が探していたムーンストーンの指輪を贈り、月愛が「龍斗の出会いが私にとって最高のプレゼント」と返し、月愛が指輪をして2人で花火を見上げて、初めて龍斗が月愛を下の名前で呼んでキスをして今回を締めるという流れは完璧でした。

なんかもうこれで最終回でも良いような完璧な締めで、この糖度高めな作品はあんまり好みではないんですが、さすがにこれは高評価せざるを得ない。何だかんだ言って「SPY×FAMILY」や「ウマ娘」よりもちゃんとしてるんですよね。しかしこれ以上もうやることもなさそうで、逆に次回以降が心配になってくるんですが、まだ7話ですから一応「第一部完」的な感じと思えばいいんでしょうかね。次回から新展開で、最終話には2人がセックスするんでしょうか。それとも海愛とも仲良くなってハッピーエンドなのか、まだまだドロドロ展開になるのか、それともスッカラカンになって全て中途半端で終わるのか、まぁとにかく最後まで見届けようとは思います。