2023秋アニメ 10月26日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2023年秋アニメのうち、10月25日深夜に録画して10月26日に視聴した作品は以下の7タイトルでした。

 

 

私の推しは悪役令嬢。

第4話を観ました。

今回は魔法の実技の授業中に巨大スライムが襲ってくるという話だったが、最初の方で魔法に関する説明がだいぶ入っていて、これが後の展開に繋がる伏線になっているので仕方ないといえば仕方ないのですけど、「火属性」とか「水属性」とか、そういう話はもうアニメで100回以上聞いたことがあるぐらい飽き飽きしてる。

それでレイはゲームの主人公なので魔法力もチートで、しかもスライムが襲ってくるイベントもあらかじめ知ってたんですが、でも触手に捕らわれてしまう。というのも、このイベントは3人の王子の誰かに救出されてフラグを立てるイベントなのでそういう流れになるわけです。でもレイは王子たちじゃなくてクレアに救出してほしい。しかしクレアも触手に捕まってしまってたりしてる。結局、セイン王子とクレアの合体攻撃でスライムを倒してレイ達は救出されてクレアはセインとフラグを立てそうになるんですが、レイの方を心配してくれてレイは大喜びでした。最後はレイが子供のスライムを拾って育て始めるんですがクレアに見つかってしまうというところで今回は終わり次回に続きます。

やっぱり基本的に主人公がチートで神の視点を持ってるのでヌルくて退屈な話なのです。だから主人公の知識でも困難なルートに早く突入していってくれないと、そろそろ退屈が危険水域に入ってきそうです。百合萌え出来ない私としてはそういうストーリー的な面白味を用意してくれないとそろそろヤバくなってきました。

 

 

Helck

第16話を観ました。

今回はいよいよヘルクの回想も佳境に入って最高潮の盛り上がりに差し掛かってきました。前回、勇者である弟クレスが魔王を倒した戦いでの負傷によって意識が戻らない中、再び増加した魔物の被害を止めるために単身魔王城に向かったヘルクは、そこで帝国四天王のアズドラと出会い魔族が魔物の発生とは関わりが無く人間との共存を望んでいるという真実を知った。だがそのことを伝えに人間の王国に戻ったヘルクは、そこで王国が魔族と全面対決するために奇妙な覚醒戦士を生み出したことを知った。そのまま魔族との戦争に突き進む人々に真実を伝えられないまま葛藤する日々を過ごすヘルクの前にクレスの同僚であったゼルジオンがやってきて「力を貸してほしい」と頼んできたところまでが前回の話でした。

今回はその続きで、ゼルジオンの説明によると、覚醒戦士というのは実はもともとは牢獄に居た重罪人たちであり、術によって勇者の力が覚醒して強大な戦闘力を得た代償に精神が壊れて自我を失い術者の命令に従うだけの駒になったのだという。そうした奴隷以下の存在が「覚醒戦士」というものの実態でした。そして王国の上層部は貴族以外の全ての民をその術を施してそうした覚醒戦士に変えようとしているのだという。つまり貴族だけの新しい国を作り、一般人を自我の無い覚醒戦士に変えて手駒として戦わせようとしているのです。近々、一斉に民を覚醒戦士に変える大規模計画が実行されるのだとゼルジオンは言い、自分はその計画に携わる立場にあるが、その計画には反対であり阻止したいのだと言う。

こうしたゼルジオンの話を聞いてヘルクやエディルは驚愕し、ヘルクは自分が敬愛する大賢者ミカロスやラファエド公もこの計画に反対なのであろうかと思いますが、ゼルジオンによればこの計画の立案者は大賢者ミカロスだという。またラファエド公をはじめ元老院や王も含めた王国上層部の全会一致でこの計画は進められているのだそうだ。幼い日に弟クレスの命を救ってくれたミカロスやラファエド公がこんな非道な計画を推進しているとはヘルクには信じがたいことであったが、ゼルジオンは特にミカロスとラファエドには得体の知れないものを感じると言い、決して信用してはいけないと忠告する。

しかし阻止するといってもどうやればいいのかとエディルが疑問を呈するが、ゼルジオンの言うには、計画を阻止するだけならば難しくはないという。この術は「特別な術者」と「鍵となる人物」が居なければ発動出来ないのだそうで、それが揃わない状態にすれば術の発動は出来なくなり計画は頓挫するのだそうです。それでその「特別な術者」が誰なのかというと、それは王なのだそうです。だが王の居場所は分からず警備も厳重なので王を襲うのは非現実的でした。そこでゼルジオンが狙っているのは「鍵となる人物」を王国から引き離すことでした。その「鍵となる人物」こそが勇者クレスなのだという。

どういう原理でクレスが「鍵」となっているのか詳細は不明だが、とにかくクレスが居なければ術は発動しないらしい。ちなみにクレス自身はこの計画に賛同しているわけではなく、未だ意識が戻らないクレスはミカロス達によってその身体を利用されているだけらしい。そもそもクレスがそんな利用されやすい状態になっているのはミカロス達にとって都合が良すぎるのであり、こうなるとクレスが魔王城で重傷を負って意識不明になった件も同行していたミカロスが関与していたのではないかと疑わしく思えてくる。アズドラの言っていたことが本当だとするなら魔王トールはクレスと争う気は無かったというし、前回囚われていた魔族の言葉からも、クレスも魔王城では魔族に対して友好的な態度だったように思える。それならばクレスはトールと戦っていないはずであり、ならばトールが死んでいてクレスも重傷を負っているのは別の何者かの仕業が疑われるのだが、それがミカロスではないかという疑惑が浮上してくる。そう推理するならば、そもそもクレスの身体を蝕んでいる「毒」というのも本当に魔界由来のものなのかどうかも怪しく思えてきます。

ともかく、クレスさえ救出して王やミカロス達から引き離せば術は発動せず一般民衆たちを覚醒戦士に変えるという計画は頓挫する。同時に囚われているクレスも救い出すことが出来るわけであり、クレスの兄であるヘルクにとっては願ってもない作戦といえる。だからゼルジオンもヘルクをこの作戦に誘ったわけだが、同時にヘルク無しには絶対に作戦は成功しないという考えでもあったようです。とにかくクレスの警備も厳重であり、おそらく覚醒戦士との戦いになる。そうなるとヘルクほどの強さの戦士の協力が無いと成功しないだろうとゼルジオンは考えていました。また、もともとクレスから「自分に何かあれば兄のヘルクを頼るように」と言われていたらしい。ゼルジオンも友であるクレスを助けたいと思っており、民のことを守りたいとも思っており、その想いを知ったヘルクはゼルジオンに協力することを決め、エディルもアリシアも協力すると言ってくれた。

そうして作戦決行日となり、ゼルジオンの策略で民の暴動を起こして城の警備兵を出動させて、手薄になった城にゼルジオンとヘルクとエディルとアリシアの4人で忍びこんだ。だが覚醒戦士たちに見つかってしまい戦いとなるが、ヘルク達は強くて覚醒戦士たちも倒して先に進みました。そうしてクレスの囚われている部屋に近づいていきましたが、その途中でヘルクはゼルジオン達にアズドラから聞いた話を打ち明けて、魔族は人間との平和を望んでいるのだということを告げたのだが、ゼルジオンもアリシアもエディルも信用してはくれなかった。

もともと人間界では「魔族は悪である」と徹底的に教えられてきたし、魔族と会ったことがないアリシアやエディルがヘルクの話を信じられないのは仕方ないといえる。ただ、クレスと一緒に魔王城に行ったはずのゼルジオンも「俺が会った魔族は会話もままならない連中ばかりだった」と言っているのはどうも奇妙だった。実際の魔族は会話は十分に可能なはずです。「会話もままならない」というのは前回の処刑場の場面で急に魔族たちが怪物化した状態のことを言っているように思える。ゼルジオンはああいう状態になった魔族しか見ていないのか、最初は会話可能だった魔族が結局は怪物化したのでそれが魔族の本質だと理解してしまったかなのでしょう。そう考えると、トールがクレスによって殺されたというのも、トールが怪物化したからなのかもしれない。だが、そもそもどうして魔族は急に怪物化したのだろうか。何かこれには覚醒戦士や新世界生物の謎も関係しているような気がしてきます。

とにかくヘルクはせっかく自分の想いを打ち明けたのに仲間たちに信じてもらえず悲しかった。ただ、アリシアだけは基本的には信用出来ないとしながら「それが本当なら素晴らしいことね」とも言ってくれた。戦わないで解決するならそれに越したことはないとアリシアは言い、ヘルクに「全てが終わったら一緒に確かめに行こう」と言ってくれた。

そうして4人はクレスの囚われている部屋に辿り着きますが、広い部屋の中心には魔方陣のような模様の中心に椅子が置かれていて意識を失ったままのクレスが座らされていた。そこに駆け寄ろうとするヘルクであったが、クレスの傍にミカロスが現れて歩み寄り、更に元老院のメンバーも揃っていて、ちょうど何かの儀式を行おうとしている場にヘルク達は飛び込んでしまったようです。ここでゼルジオン達と元老院のメンバーとで論戦となるが、元老院の連中は一般民衆を下等な生き物と決めつけており、民衆を覚醒戦士とすることは戦闘力を増して魔族と戦える力を得て、その上で貴族のために尽くすことが出来るのだから、むしろ民にとって幸せなのだとまで嘯き、完全に話にならない。

それでもう問答は無駄と悟り、ゼルジオン達は実力行使でクレスを奪おうとしますが、そこに王が現れ、王の「ひれ伏せ」という言葉でゼルジオン達は身体の自由を奪われてひれ伏してしまう。更に王の言葉に従って自害させられそうになってしまう。こういうことが出来るのも王が術者だからなのでしょうか。アズドラは王も一種の「勇者」なのだと言っていたが、王も勇者の能力を持っているということなのでしょうか。だから他人の勇者の能力を覚醒させる術を使えるのかもしれませんが、それにしても王も謎が多い存在です。

だが、この王の命令によるゼルジオン達の自害をヘルクは「断る!」と一喝して止めてしまう。これはつまりヘルクにも勇者の力があるから王の力に対抗出来たということのようです。そんなヘルクを排除するべく覚醒戦士を差し向けるよう元老院は求めますが、ミカロスはヘルクには覚醒戦士では歯が立たないということは分かっているようで、最もふさわしい相手を差し向けると言う。すると王はクレスにヘルクと戦うようにと命令し、その命令を受けてクレスは目を覚ましてヘルクに斬りかかる。

クレスは何か黒いオーラを纏っていて異様な様子であり、王に操られていて相手が兄のヘルクだと分かっていない様子でしたが、ヘルクは必死にクレスに呼びかけて戦いを止めさせようとする。そしてまたヘルクはミカロスに対しても、どうしてクレスにこんな酷いことをするのかと問い質す。子供の頃のクレスの命を救ってくれたミカロスと同一人物とは思えないあまりに酷い仕打ちをヘルクはどうしても信じられなかったのです。

しかし、ミカロスは昔からこの民衆の覚醒戦士化計画を企てていて、そのための鍵となる人物を探していたのだという。そして子供の頃の病気で死にかけていたクレスと出会った時に、その奥底に鍵となるための力を見出したのだそうです。それは「幸運な出会い」だったとミカロスが言っているということは、意図した出会いではなく偶然の出会いだったようで、つまりおそらくあの時にヘルクの必死の呼びかけに応じたシャルアミやラファエド公がこんな計画のためにクレスを助けたというわけではないのだと思います。あくまでラファエド公にクレスの治療を依頼された際にミカロスがクレスの資質に気付いて、クレスを利用することを思いついたのでしょう。その後、ミカロスは脆弱だった子供の頃のクレスの身体では鍵の役割を果たすことは出来ないと思ってクレスの成長を待つことにしたようで、そしてクレスは勇者として成長し、ミカロスは計画通りにクレスを利用して民衆を覚醒させることにしたみたいです。

ラファエド公が何時からミカロスの共謀者になったのかは分からない。最初から共謀者だったのかもしれず、たまたま命を救ったクレスが鍵の資質を持っていることをミカロスから聞いて、その後でクレスを軍に誘って鍵の役割に耐えるまで鍛えるように仕向けていたのかもしれません。シャルアミに関してはおそらくそんな計画のことは知らずに純粋にクレスのことを想っていたのであろうと思います。

とにかく、クレスと戦う羽目になってヘルクは防戦一方となってしまう。ヘルクが本気になればクレスにも勝てるかもしれなかったが、ヘルクは弟のクレスと戦うなんてことは出来なかった。それも計算に入れてミカロスはクレスをヘルクに差し向けたのであり、ヘルクは追い詰められてしまう。ところがその窮地に飛び込んできたアリシアがクレスの一瞬の隙を突いて胴に一太刀を入れますが、浅い一撃であり、ましてや相手はヘルクと同等の勇者ですから、そんな程度ではダメージにならないはずでした。だがクレスは苦しみだしてしゃがみこんでしまう。それでどうやらクレスの暴走は止まり、王の支配も解けたようです。

アリシアがクレスを斬った剣は、アリシアが先祖から受け継いだという「勇者殺し」の剣でした。アリシアの先祖が勇者だったとかいう話で家に受け継がれてきた剣らしいが、アリシア自身が眉唾モノだと思っていたようで、まさか本当に勇者にダメージを与える剣だとは思っておらず、ヘルクの危機にイチかバチかで試しに斬ってきただけだったようですが、本物の「勇者殺し」の剣だったようですね。

そして、どういうわけかミカロスもこの「勇者殺し」の剣の存在を知っていたようで、アリシアがクレスにダメージを与えたのを見て驚いて「勇者殺しか!」と叫んでいる。どうしてミカロスがこの剣の存在を知っていたのか謎です。更に、どうしてアリシアの家に「勇者殺し」の剣が伝わっていたのかもよく考えたら謎です。アリシアの先祖が勇者であったのならば「勇者の剣」が伝わっているのならばまだ分かるが、どうして勇者の子孫に「勇者殺し」の剣が伝わっていたのか、よく考えたら変な話です。そういうふうに考えると、そもそも「勇者」とは何なのだろうかという疑問も湧いてくる。

とにかくクレスは重傷を負って意識不明になってしまったが死んではおらず、クレスに対する王の支配も解けたことから、これを好機と見てヘルク達はクレスを連れて脱出を図る。それを阻止しようと覚醒戦士たちが襲ってきて乱戦の中、ミカロスがアリシアから「勇者殺し」の剣を奪い、それを使ってヘルクを刺したところで今回は終わり次回に続きます。

それにしても、この「勇者殺し」の剣ですが、これこそまさにヘルクがヴァミリオに預けようとしている剣なのだと思われます。どういうわけか刀身が折れてしまってますが、おそらく「勇者殺し」の剣でしょう。もともとヘルクがこの長い長い思い出話を始めたきっかけがヴァミリオにこの剣を預ける理由を説明するためでした。そもそも、どうして現在ヘルクがこの剣を持っているのか、どうしてその刀身の先の方が折れて無くなっているのかについて、おそらく次回の回想シーンの続きで描かれるのでしょう。そして、それはおそらく「ヘルクがクレスを殺した」という話の真相に関わる話になるのでしょう。そういうわけで、次回を楽しみに待ちましょう。

 

 

ウマ娘プリティダービー Season3

第4話を観ました。

今回はキタサンブラックがクラシックシーズンを終えて春の天皇賞の前にハードトレーニングで強くなり、春の天皇賞を制するまでの話が描かれました。それと並行してサトノダイヤモンドの皐月賞レースも描かれました。ただ、ちょっと話の盛り上がり的にはイマイチという印象でしたかね。

今回は伸び悩んでいたキタサンブラックが相談した相手がナイスネイチャで、その後のハードトレーニングに付き添ってくれた相手がミホノブルボンとライスシャワーであり、いずれも2期で人気の出たウマ娘たちでした。どうもこういうのを見ると、ちょっと2期の人気に頼り過ぎな印象を持ってしまいます。一体この弱気は何なんだろうかと心配にもなる。個人的には3期のレギュラー陣同士の絡みでもっと3期独自の物語を盛り上げていってほしいと思う。

既にレース描写の無いブルボンやライスの出番がやたら多くて、そのぶん3期レギュラーのサトノダイヤモンドやサトノクラウンに割く尺が削られてしまい描写が薄くなってしまっている印象です。だからダイヤが「サトノ家の悲願ですから」とか喋っても、その言葉の重みがアニメ初見勢にはイマイチ伝わってこない。どうしてダイヤが必死な顔をしているのかよく分からない。ブルボンやライスに割く尺があるのなら、もっとサトノ家の物語を掘り下げるべきではないかと思ってしまう。

キタサンに関しては2話でしっかりキャラが立ったから別にいいのだが、そのキタサンとレースで絡むであろうダイヤやドゥラメンテ、サトノクラウンやシュヴァルグラン、サウンドオブアースなどの掘り下げが薄くて、この3期は果たしてここからちゃんと物語が盛り上がるのだろうかと不安になってくる。

私は史実のレースの結果は知らないけど、おそらく史実のレースそのものはここから盛り上がるのでしょう。だから大丈夫だというのは、しかし早計というものです。「ウマ娘」のアニメは史実のレース結果を物語に昇華してこその面白味なのであり、だから1期では実際にレースで対戦する前、第1話から丁寧にスペシャルウィークとセイウンスカイ、グラスワンダー、エルコンドルパサー達との絡みを丁寧に描いていたし、2期では序盤からしっかりテイオーとマックィーンのライバル関係を描いていた。この3期はもう4話が終わってしまっているのに、そういう仕込みをほとんどやっていない。これは物語を盛り上げるという意味では結構取り返しがつかないぐらい深刻なことではないかと思えます。史実のレース結果をなぞるだけで感動してくれるほどアニメ初見勢は甘くないと思います。

キタサンとダイヤは子供の頃からの絡みをもう十分すぎるぐらい描いたではないかという意見もあるかもしれませんが、それはあくまで2期での話であり、3期でやったわけではない。1期でライバル関係を描いていたテイオーとマックイーンだって、2期で仕切り直して2期の物語に合わせたライバル関係をイチから描き直していた。しかし3期ではキタサンとダイヤのライバル関係はまだちゃんと描いていない。本来は3期序盤で子供の時の関係とは違う関係をしっかり描いておくべきだったと思う。

もしキタサンとダイヤでテイオーやマックイーンのような関係が描けないのだというのなら、そもそもどうしてそんな2人を3期のメインにしたのか疑問を抱いてしまう。それもまたやはり「2期で人気のサブキャラだったから」という理由なのだろうかと勘繰ってもしまう。そこまで2期人気に依存しないと3期が作れないほど「ウマ娘」は弱気なのかとも思ってしまう。面白い物語を作ることよりもコンテンツビジネスの無難な成功の方を志向した結果がキタサンとダイヤをメインとする決定だったとするなら、それはビジネス的には成功なのかもしれないが、単に数あるアニメ作品のうちの1つとしてシンプルに面白い物語が見たいと思っているだけの私のような者にはあまり興味の無い話です。

史実のレース結果をよく知らない身なので断定的なことは言えませんが、アニメでの描写を見た印象では、キタサンもダイヤも魅力的なキャラだと思うので、もっとこの2人を中心とした同年代組の物語を盛り上げることは可能だと期待しています。少し出遅れた感はあるが、ここから巻き返してほしいものだと思います。あと、最後の天皇賞のレースがダイジェストで終わってしまったのはちょっとビックリしました。あれだけトレーニング描写を丁寧に描いたのだから、その成果が出る天皇賞レースはドラマチックに描いた方が良かったに決まってるんですが、どうしてそうしなかったのか全く理由が分からない。尺が足りなくなったということなんでしょうか。それとも権利関係で何かどうしようもない理由でもあったのでしょうか。まぁそんな感じでちょっと苦言が多くなってしまいましたが、まぁ小ネタは相変わらず笑えたし、トレーニングのシーンも面白かった。萌えアニメとしては上出来だったとは思います。ただ、前回から今回にかけて、ちょっと2期に比べて明らかに見劣りしてきてるなぁと不安を覚えたものでちょっと苦言が多くなってしまっただけです。

 

 

16bitセンセーション ANOTHER LAYER

第4話を観ました。

今回は1996年にタイムスリップしたコノハがアルコールソフトを出ていってしまった守を連れ戻そうとする話でした。今回のエピソードのストーリーそのものはシンプルなものでしたが、現状はまだ物語全体の中では伏線を置いていっている段階であり、物語が本格的に動き出すのはもう少し先になりそうです。明らかにクール後半に雰囲気がガラッと変わって盛り上がってくるタイプの作品であり、やはり去年の同じ秋クールにやっていた同じオリジナルアニメ「恋愛フロップス」にそういうところが似ていますね。この作品は13話構成で最終話がかなり年末になるのでおそらく正当に評価されないでしょうから、そういうところも似ていますね。年末に最終話を迎えるクール後半型の作品というのはだいたいマトモに評価されないものです。まぁもともとこの作品は人気作とか志向して作ってるんじゃないでしょうから、そんなことどうでもいいんでしょうね。

アニメオタクというのは安直なレッテル貼りが好きな人達なので、この作品は「パソコン懐古厨向け作品」とか「美少女ゲーム懐古厨向け作品」とかいうレッテルで片付けられてるみたいですが、そういうところもクール前半は「ギャルゲー風アニメ」というレッテルで片付けられていた「恋愛フロップス」に似ていますね。まぁ正体をほとんど隠して前半を描いていた「恋愛フロップス」と違って、この作品の場合は最初からタイムスリップ要素をしっかり見せているので、単なる懐古作品ではないことは普通に見ていれば分かるんですが、それでもレッテルでしかアニメを語らない人の方が多数派ですから、この作品の本質を分かっていない人の方が多いんでしょうね。

といっても私も「単なる懐古アニメではない」ということは分かってはいても、じゃあどういう作品なのかというと前回まではイマイチよく分からなかった。ただコノハのキャラが楽しいのもあり、タイムスリップしての描写が斬新であったりして毎回やたら面白いので、おそらく並みの作品ではないんだろうという印象を抱いていただけでした。だが、今回のエピソードを見て、何となくこの作品の骨格が見えてきたように思えました。

まず今回のストーリーを追っていきますが、冒頭はコノハは守のマンションの部屋の前に押しかけてアルコールソフトに戻るよう説得するシーンですが、ここで守は室外にコードを延長して設置してあるPC-98を使って合成音声でコノハにメッセージを送っています。要するに「お断りだ」ということなんですが、この中で守は「お前はウインドウズのもたらす意味が解っていない」ということを伝えて、更に続けてPC-98について色々と述べようとしているんですが、合成音声なので聞き取りづらく、コノハがセリフを被せてくるので余計に趣旨が分からなくなっています。

ただ前回守がウインドウズについて「パソコンと会話するのを邪魔する」と言っていたのと通じる話だと思われ、前回のそうした守のセリフはアルコールソフトを辞めるために言っていた言葉なのではなく、あくまで守の確固たる信念なのだということが分かります。そして、それは同時に、おそらくこの作品のテーマに関係してくることであるはずです。その大事な部分が今回はあえて詳細はボカされた形になっていますが、これは後々大事なテーマになってくるはずです。それは今回のクライマックスといえる場面でウインドウズとPC-98の話が語られていて、それがこの後の展開に繋がっていくことが示唆されているからです。

とにかくコノハは守からの合成音声のメッセージは聞き取り辛いのでほぼ無視して引き続きギャーギャー騒いで守に戻ってくるよう言ってくるので、守は再度拒否して、「タイムリープの仕組みが分からないから何時までここに居られるか分からない」と自分勝手なことを言うコノハに向かって守は「何もするな」と釘を刺す。守は別にコノハが未来から来たという話を信じてはいないが、未来から来たというのなら余計なことをして歴史を変えちゃダメだろうと言い返してコノハを追い払おうとしているだけです。だがコノハは本当に未来から来ているので、そんなことを言われたら多少は気になる。ただ、自分が何か言ったところで誰も相手にしてくれないような現状では自分のせいで歴史が変わったりしないだろうと自分に言い聞かせ、こうなったら徹底的に守との持久戦に持ち込もうと、一旦アルコールソフトの事務所に戻って、置いていた自分のリュックを持ち出そうとする。

アルコールソフトではメイ子やかおりがウインドウズに乗り換えないと会社の未来は無いとかいう話をしていたが、コノハが戻ってきてウインドウズ初期の時代の感覚と2023年の感覚とのズレでコントっぽい遣り取りもあったりして、メイ子がコノハがどんな絵を描いているのか見たがるが、コノハは「歴史を変えてはいけない」という守の言葉が気になってしまい、話を誤魔化して事務所から出ていきます。コノハは再びタイムリープしてアルコールソフトまでやって来たのは美少女ゲームを作るためだったのに「何もするな」なんて言われてしまうと困ってしまう。でもタイムトラベラーは歴史を変えてはいけないとも言われてしまい、一体どうしたらいいのかと悩みます。

そうして秋葉原の街を進んでいくと、前回出会った冬夜に声をかけられてコノハは冬夜と一緒にラーメン屋に入る。そこで美少女ゲームの話題で盛り上がり、前回のタイムリープから1週間の間に2023年で過去の美少女ゲームについて詳しく調べて知っていたコノハは、ついついこの1996年時点には存在していなかった美少女ゲームの特典商法の話をしてしまうが、慌てて「未来にはそんなこともあるのかもしれないと思った」なんて言って誤魔化します。冬夜もそれを信じたようでしたが、しかしこれはもしかしたら歴史を変えてしまう発言であったのかもしれませんね。

その後、コノハは冬夜と別れて守のマンションに戻り、今度は寝袋完備で冬夜の部屋のドアの前で籠城し始め、守は大変に迷惑します。しかし徹夜で説得してみせるとか豪語していたクセにコノハはあっさり寝てしまい、守はドアを開けて出てきてコノハの寝顔を見て呆れ果てる。そしてコノハの荷物の上に置いてあったタブレットを見つけて、それを手に取ってみたところ、そんな端末は1996年の時代において世界の何処にも存在していないということに気付く。

それで守はコノハが未来から来たというのは本当の話だったのだと気付いた。そして、そう考えると、4年前にコノハがアルコールソフトでバイトした時に確かに彼女がパソコンを知っていて使うことが出来たにもかかわらず何故かPC-98を知らなかったという謎が解けるということにも守は気付いた。4年前の1992年において「パソコン」といえば「PC-98」のことを指していた。だからパソコンを知っていてPC-98を知らないというのはあり得ないことだったのです。だがコノハはパソコンを知っていながらPC-98を知らなかった。それはつまりコノハが「パソコンは存在しているけどPC-98が存在していない世界」からやって来たと考えると説明がつく。そんな世界があるとは1992年当時の守には想像出来なかったが、4年経った今ならば想像がつくようになっていた。ウインドウズの普及によってPC-98が不要となる「未来」がやってくるという危機感は守も日々感じていたからです。そうした自分の未来に対する危機感と、コノハが「パソコン走っているのにPC-98を知らない」という事実、そしてそんなコノハが自分を「未来から来たタイムリーパー」だと自称しており、それを裏付けるような未知の端末を持っていること、それらを総合して考えると、コノハは未来からやって来た未来人であり、その未来においてはパソコンは使われているがPC-98はもう使われていないのだと考えるのが妥当だと思えた。また、コノハがウインドウズのことも知っていて「便利だ」とか言っていたのも守は覚えていたので、コノハがもともと居た未来においてはウンドウズが主流になっているのだということも想像がついた。

それは、PC-98をこよなく愛してウインドウズを忌み嫌う守にとっては絶望的な未来図でした。しかし、コノハという人間の存在によって守はそんな未来がやってくることを確信してしまった。1年近く前にウインドウズ95が発売されて急速に普及し始めてから、そんな未来がやってくるんじゃないかという危機感は漠然と持ってはいた。しかし、そんなはずはないという淡い期待も持ってはいた。だがコノハという人間との再会によって守はハッキリと未来においてPC-98は消えて無くなっていることを知ってしまったのでした。そうして守はマンションの部屋から居なくなってしまい、目を覚ましたコノハは守が居ないことに気付いて大慌てで探し回るが、結局見つけられなかった。

そうして守が見つからないまま、ちょうど夏のコミケの時期であったのでアルコールソフトの面々は皆で作っている同人誌をコミケのブースで即売することになり、コノハも手伝いますが、そこに守がやってくる。しかもどういうわけか段ボールで作ったPC-98のコスプレをしている。守は失踪した後、中古パソコンショップに行ってPC-98を眺めて、子供の頃からずっとキーボードを通してPC-98と会話してきた思い出を反芻し、未来においては消え去ってしまうPC-98に別れを告げ、別れのケジメをつけるために最後にコミケ会場でPC-98への愛を叫ぼうと思ったのだそうです。

そうして守はコノハが未来から来たことを認め、コノハが2023年から来たと伝えると、守はPC-98が無くなるという未来を受け入れたということを伝える。だがコノハは「PC-98の無い未来なんて守くんが変えちゃえばいい」と言う。タイムトラベラーの映画だってみんな未来を変えてるんだから、未来を変えちゃいけないなんて嘘だとムチャクチャなことを言い出すコノハに守は呆れて「未来は変えちゃいけない」と言いますが、コノハは「未来は変えていいんだよ!」と譲らない。「嫌な未来を変えるために、PC-98を一番にするために、守くんは頑張らなきゃいけない!誰よりもPC-98が好きな守くんなら出来るよ!」と熱く語るコノハの言葉に守の胸は熱くなる。

そもそも「未来を変えちゃいけない」というのは、あくまで未来人であるコノハの側の世界の都合なのです。過去の歴史を変えることでコノハの帰る未来の世界が一変しているかもしれない。下手したらコノハが生まれない世界になっているかもしれない。だから未来人は過去に介入してはいけないのです。しかし守のような過去の世界の人間にとっては「未来」は制限されるべきものではない。無限の可能性に満ちたものでなければならない。「未来は変えていい」のです。守が「未来は変えちゃいけない」と言っているのはあくまでコノハのために言っていたことなのです。そのコノハが「変えていい」と言う以上、他に未来人がいない以上、誰も「未来を変える」ことを制限する者などいないのです。タイムトラベラーでもない守は自分の未来を自由に変えてもいい。PC-98が無くなる未来なんか変えて、大好きなPC-98がずっと一番の世界を作ってもいいのです。

そしてコノハが「アルコールソフトのみんなと一緒ならきっと出来るよ」と言うのを聞き、守は結局はコノハは自分を引き込んでアルコールソフトで美少女ゲームを作りたくてこんな自分の元いた世界が変わってしまうようなムチャクチャなことを言っているのだなということが分かった。一体どこまで美少女ゲームが好きなんだと呆れたが、美少女ゲームなんかにここまで必死になれるコノハの言葉だからこそ、時代遅れのPC-98なんかにここまで必死になる自分の心に届いたのだろうとも思えた。

そう思うと、守はコノハと一緒にPC-98を使って美少女ゲームをまた作りたくなった。そして、コノハがそのための場所がアルコールソフトが良いと言うのであれば、アルコールソフトに戻って、それでもまだ自分はPC-98を諦めたくないのだと皆に気持ちを伝えようと思えた。

そうして守はウインドウズ版と一緒にPC-98版も作り続けるという条件でアルコールソフトのプログラマーとして復帰することになり、コノハも一緒に作業は再開して、遂にアルコールソフト初のウインドウズ版の美少女ゲームは完成し、事務所で打ち上げが開かれる。その席で守が修理したコノハのタブレットを起動してコノハが自分の描いたイラストを見せたところ、その精緻さに驚いた守がそれを今の時代に他の者に見せてハマズいと思って止めようとしてコノハともつれ合って倒れ込んだところ、コノハの身体が荷物がかき消えていったのでした。

今回はこのコノハが消えた場面で終わりとなり次回に続くのですが、明確に描かれはしませんでしたが、おそらく2023年に戻ったのでしょう。前回はゲーム完成後の打ち上げの席でひっくり返った時に2023年に戻りましたが、単にひっくり返ることがトリガーになるわけではなく、おそらくゲームを完成させるとそれがトリガーになって2023年に戻るみたいですね。それはつまり、コノハがタイムリープする目的が「ある時代に行って1本ゲームを作ること」だからなのでしょう。ただゲームそのものが目的となっているというより、ゲーム作りを通して歴史の流れを変えることがコノハのタイムリープの意義なのであり、コノハをタイムリープさせている何者かの意思なのだといえます。

今回はそれは具体的には「守がPC-98を使って美少女ゲームを作るのを諦めることを阻止した」ということになる。前回のタイムリープ時もコノハは「守が美少女ゲーム作りを辞めるのを阻止した」のであり、どうやらコノハがタイムリープするのは守の運命を変えることが目的みたいです。その結果、どういうことになったのかというと、未来の世界が「PC-98を使った美少女ゲームが作られる世界」に改変される可能性が生じたということになります。今回、そういうふうに未来を改変するようにコノハは守に勧めて、その結果、守によってそういう未来が実現してしまうかもしれない。

つまり、この作品はどうやら歴史の改変を描く作品みたいなのです。おそらくこの後もまたコノハは過去にタイムリープするのでしょうけど、それはおそらく1996年よりも更に後の時代であり、そこでもまたコノハは未来を改変していき、その結果この作品は「PC-98版の16bitの美少女ゲームが廃れなかった歴史」が実現した世界を描こうとしているみたいです。美少女ゲームを深く愛する少女コノハが過去にタイムリープして、PC-98を深く愛する少年である守と出会うように仕向けられ、その結果「16bitの美少女ゲーム」が廃れない世界に歴史が改変されるというお話なのではないかと思う。

実は第1話でもコノハ自身が言及しているが、2023年現在、美少女ゲームは廃れています。今回のエピソードの舞台となった1996年にウインドウズ版の美少女ゲームが多数発売されて、16bitの美少女ゲームは廃れて美少女ゲームはウインドウズ版に進化して、これで美少女ゲームの未来は明るく開けたように見える。しかし実際の歴史ではそれから10年ぐらい全盛期が続いた後、2000年代の後半から美少女ゲームは廃れ始めていく。そしてコノハのもともと居た2023年には美少女ゲームはかなり廃れている。その原因は私は素人なのでよく分からないが、この作品を制作してる人たちは美少女ゲームの黎明期から衰退期までずっと見守ってきた人たちですから、その原因などにも色々と心当たりはあるのでしょう。

そういう人たちが作ったこの作品の中で前回も今回も守の口から「ウインドウズのもたらす意味」というものが言及されているところを見ると、美少女ゲームの衰退とウインドウズには何らかの関係があると見なされているように思える。そういう作品において今回示唆された今後の物語の流れが「16bitの美少女ゲームが存続した世界線」だとするなら、なかなか興味深い物語になりそうな気がしてくる。もし、それこそが美少女ゲームにとって衰退の運命を回避する良き未来だとするなら、それは美少女ゲームが大好きなコノハにとっても、PC-98が大好きな守にとっても、幸せな未来ということになるだろう。また、ウインドウズとはそもそも何なのか、PC-98やDOSとはそもそも何なのかという点が描かれるドラマになるのかもしれない。

そして、物語の後半に向けて更に楽しみなのは、おそらくこの「歴史改変」を仕組んでコノハのタイムリープを操作している黒幕は、美少女ゲームやPC-98の未来を変えたいというようなチンケな目的で行動しているわけではないだろうという点です。おそらく彼らは「16bitの美少女ゲーム」が廃れない未来を作ることによって、その先に何かを目指しているのでしょう。それは具体的にはどういうものか現時点では全く分からない。ただ、この作品のキービジュアルにあるキャッチコピーが「美少女は世界を変える」となっていることから、おそらく世界に何か大きな変化を起こそうとしているのではないかとも思えてくる。そういうところもこの作品のクール後半の見所ではないかと予想しています。

 

 

婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む

第4話を観ました。

今回はまずチンピラの親玉がもともと魔法学校でアレンの教え子だったそうで平伏してアレンがドヤって一件落着。その後、また別の日にシャーロットが1人で町に出かけたいと言うので許可したアレンが心配でエルーカ達と一緒にシャーロットを尾行する。そしてシャーロットが迷ってガラの悪い地区に入っていきそうになったのでアレンが先回りしてその地区のチンピラ達をシメて手下にしてしまう。そしてまたアレンがドヤる。結局シャーロットはアレン達に日頃のお世話になっているお礼の品物を買うために町に来たのだということが分かったが、アレンに何を渡したらいいのか分からず買えていなかった。それでシャーロットはアレンのローブを繕うと言い出し、その作業をしながらアレンの好きなものを教えてもらいたいと言うのでした。

まぁこんな感じだったんですが、アレンが強すぎてドヤってるだけで、そのくせシャーロットにはてんで弱いという、そういうベタベタな展開をワンパターンに繰り返すだけで、話が何処に向かってるのかも分からず退屈極まりない。一体何がしたいのかサッパリ分からない作品でした。さすがにこれ以上付き合う気は起きず、今回で視聴は切らせていただきます。

 

 

ブルバスター

第4話を観ました。

今回はアル美が島で遭遇した小型の巨獣を捕獲しようという話ですが、相変わらず経理の片岡さんが文句をつけてなかなか話が進まない。こういうところリアル寄りな描写なんですけど、リアルだから良いってわけでもないと思うんですよね。それが面白さに繋がってるかどうかが私の場合は大事だと思うので、リアルに作ってるという理由で称賛するという評論家的なスタンスで私は評価してませんので。あくまで一般視聴者目線で評価してるつもりなので、いくら凝った作りでも面白くなってないとやっぱり厳しいですね。まぁ面白いと思う人もいるので人それぞれだと思いますが、やはり私はロボットアニメとしての出来栄えも気になるので、そういう点ではやはり地味ですね。

それで、アル美はその巨獣の片目が潰れてたのが気になって、沖野に島に行った時に撮った映像を見せてもらい、その巨獣が自分の飼っていた犬のシロが巨獣化したものだと気付く。実は島で巨獣に襲われて犠牲者が出た事件というのはアル美の家の話であり、どうやら巨獣化したシロがアル美の家族を襲ったみたいです。しかもシロはどんどん巨大化しつつあるようです。

それで蟹江技研の開発部にアル美個人が飼い犬保護という理由で依頼するという形で巨獣捕獲用の檻を作ってほしいと頼みに行ったら無償で作ってくれて、船を貸してくれる人も見つかって、シロの捕獲のために島に渡ることになった。沖野は謹慎中なのでアル美がブルバスターに乗って島に行き、船は武藤が操縦した。そして檻の罠を設置した後アル美が船に戻ろうとしたところ、島に無断で上陸した動画配信者に注意するために武藤が行き、巨獣に襲われてしまう。そこにアル美が救援に行き巨獣と戦闘になり、その間に武藤が船で対岸に戻って負傷した動画配信者を救急車に渡したが、巨獣と戦うアル美から応援要請が来る。この新たに現れた巨獣は水かきが付いていて海を渡って対岸に行く危険があったからです。

だが武藤も負傷していたので沖野がブルローバーで至急島に行こうとするが、片岡は謹慎中は出動してはいけないと止めるものの、時間を15分誤魔化してすぐに出動させてくれる。そうしてアル美のピンチに間一髪間に合った沖野のサポートもあり、アル美は巨獣の駆除に成功し、更に仕掛けた罠にシロがかかって捕獲に成功し、アル美は変わり果てたシロの姿を見て涙を流す。

そういうところで今回は終わり次回に続きます。こんな感じでちゃんと作ってある作品なんですけど、やっぱりどうにも地味なんですよね。もともと地味な題材で地味に作ってあったら渋みを感して好感触なんだと思うんですが、やっぱりロボットバトル作品を地味に作ることがあんまり個人的には琴線に触れないところがあってイマイチ乗り切れていないんですよね。

 

 

暴食のベルセルク

第4話を観ました。

今回はフェイトがロキシーのお供をしてハート家の領地の農園に行き、ロキシーの母と会ったりします。ロキシーがもともとは泣き虫だったけど父の後を継いで頑張っているとか、フェイトに忠義を示されて照れてしまったりとか、今回はロキシーのヒロインとしての魅力が上がってましたね。それで収穫の手伝いなどして穏やかな日を送りますが、実はロキシーが領地に戻ってきた目的は収穫物を狙う魔物討伐だった。だがその魔物はコボルトでボスは冠魔物という強力なヤツで、ロキシーが倒すと言いますが、グリードの言うにはロキシーでは勝てないという。それでフェイトは自分でも敵わない相手だと分かりながらロキシーを守るために先に自分が倒そうと決意して、夜に1人で出かけていきコボルトの群れと闘い、苦戦の末にレベルを上げて新たな必殺技を発動して冠魔物も倒します。

結局、その前にたまたま出会った謎のガリア人の少女の仕業であったのではないかということになり、フェイトの仕業とはバレず魔物も一掃出来てめでたしめでたしとなったのですが、フェイトの暴食スキルはもうゴブリンでは満足出来なくなっており、ずっとハート家に仕えていることも出来なくなってしまう。更にロキシーが意地悪3兄妹の差し金でガリア遠征に行くよう命じられてしまい、意地悪3兄妹のうちの次兄のハドがフェイトの討伐にやってくるというところで今回は終わり次回に続きます。

基本的にはレベルとかスキルとかステータスとか、ありきたりでつまらない話なんですが、話のテンポが良くて、やることはしっかりやっていて、現状はそれなりに観れるんですよね。ただ、飽きてくるのは時間の問題と思われます。