2023冬アニメ 1月22日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2023年冬アニメのうち、1月21日深夜に録画して1月22日に視聴した作品は以下の9タイトルでした。

 

 

TRIGUN STAMPEDE

第3話を観ました。

今回は前回の衝撃のラストからの続きで、ネブラスカの息子が爆弾で吹っ飛ばされて、更にバクテリアファージみたいな形の爆弾がたくさん湧いて出てきて町の人々がパニックになって逃げだす。この虫みたいに動く爆弾が身体にとりついて一定の時間が経過すると爆発するみたいです。あっという間に住民全員の身体に爆弾がとりついてしまい、外すことも出来ず絶望的状況となってしまいます。

前回はこの爆弾が登場する場面の前にヴァッシュがこっそり街を出ていこうとしており、それを記者のロベルトが呼び止めて、兄のナイヴズから逃げているのろうと指摘していたという流れがあったので、この突然の爆弾攻撃はナイヴズがヴァッシュを狙って仕掛けてきたものではないかと思っていました。プラントを強奪しているのは実際は指名手配されているヴァッシュなのではなくその双子の兄のナイヴズなのであり、しかもそのナイヴズがヴァッシュを狙って常に攻撃を仕掛けてきて、その巻き添えで周囲の人々が犠牲になる。それがヴァッシュが「関わり合いになる者に必ず厄災に見舞われる人間台風」と称されている真相なのではないかと思えたのです。だからヴァッシュは他人に関わり合いになろうとせずにすぐに街から去ろうとする。そういうことなのだろうと思っていたので、この爆弾攻撃もヴァッシュのいる街を狙ったナイヴズの攻撃なのだろう。そう思っていたのですが、この爆弾の形状や手口を見て記者のロベルトは、それを「イージーボマー」の仕業だと言う。

イージーボマーは愉快犯の爆弾魔みたいです。どうしてそんなヤツがこの街を狙ったのかは不明だが、そんなことを考えているうちにまた新たな爆発で犠牲者も出る。まずはそのイージーボマーを捕まえて爆弾の解除方法を聞き出すしかない。そこでヴァッシュがイージーボマーを必ず捕まえるからと言って皆に希望を捨てないようにと言う。この手の犯人は自分の作品の成果を見届けたがるものだとロベルトから聞いたヴァッシュは街全体を見下ろせる高台にいる人影を見つけて銃撃し、その逃げ出した人影がイージーボマーだと気付き追跡する。

するとイージーボマーは「ある方のお陰で俺は生まれ変わった」と言い、イージー・ザ・マインと名乗って奇怪なマシンに乗って反撃してきて、街の中心部に向かっていく。どうやらイージーボマーはプラントを狙っているらしい。ヴァッシュは追跡するが、爆弾攻撃で邪魔されているうちにイージーボマーはプラントを奪ってしまう。ここでヴァッシュとイージーボマーの対決となり、ヴァッシュはプラントを奪うという目的を達したのなら皆の爆弾を解除するよう求めるが、イージーボマーはプラントを奪うのとは別に爆弾で人を殺すことは止めようとしない。どうやらイージーボマーにこの奇怪なマシンなど新たな力を提供した「ある方」がその見返りにプラントを強奪してくるよう命じたのであり、イージーボマーはそれに便乗して趣味の爆弾での人殺しを楽しんでいるようです。

このイージーボマーの非道に激怒したヴァッシュが怒りの銃口を突きつけるとイージーボマーもさすがにビビってマシンはクラッシュして、ドサクサ紛れにイージーボマーがヴァッシュの銃を奪ってヴァッシュを撃とうとするが、そこにメリルとロベルトが身体に爆弾をつけたまま飛び込んできてイージーボマーに掴まり、イージーボマー自身を爆発に巻き込もうとして、爆弾を解除する方法を教えるようにと脅す。それで仕方なくイージーボマーは爆弾の解除方法を教えて、間一髪皆の爆弾は解除されてイージーボマーは拘束された。そうしてネブラスカが息子の仇としてイージーボマーを殺そうとするのをヴァッシュが復讐は止めるようにと制止していると、そこにピアノの音が聞こえてくる。

その音色を聞いてヴァッシュは顔色を変えて街の皆にすぐに街から逃げるようにと言い、一方イージーボマーは歓喜してピアノの音が聞こえてくる建物の屋上に向かって駆けていき、ネブラスカはイージーボマーを追う。街の人々もいきなりワケも分からず逃げるように言われて全員が逃げたわけでもなく、ローザ達はプラントが心配で居残ったりしていた。

そうしてイージーボマーは屋上に着きピアノを弾く男のもとに辿り着くが、瞬時に両腕を切断されて殺されてしまう。絶命する前にイージーボマーが「ナイヴズ様!」と叫んでいることから、このピアノを弾く男こどがヴァッシュの双子の兄のナイヴズであり、イージーボマーに力を与えてプラントを奪うよう命じたのもナイヴズだったということが分かる。つまり、やはり爆弾攻撃はナイヴズの差し金であったのだが、それがプラントを奪うことが主目的であったのか、弟ヴァッシュを狙うことが主目的であったのかは定かではない。

ヴァッシュもピアノの音色と曲を聞いた瞬間に兄ナイヴズが来ていることに気付き、それで危険を察知して街の人々を巻き添えにしないために逃げるように言ったのでしょう。そしてヴァッシュ本人は屋上にやって来て、ナイヴズと対面する。ナイヴズは「お前は神と対話したいと思ったことがあるか?」と謎めいた問いかけをヴァッシュにします。そして、「懐かしいな」と言っているところを見ると、ヴァッシュとナイヴズは直接対面は長らくしていなかったみたいです。ヴァッシュも「何しに来た?」と問いかけており、どうも兄弟2人はあまり互いの情報は持っていないようです。ただヴァッシュはナイヴズがあちこちのプラントを強奪しているということは知っており、自分がナイヴズに狙われているということは分かっていたみたいです。このあたりの情報はどうやって手に入れていたのかも謎ですね。

ともかくヴァッシュはプラントが目的なのかとナイヴズに問い質すのですが、ナイヴズは「プラントは俺たちのものだ」と言う。そしてプラントは街の人たちのものだと言って奪わせないと主張するヴァッシュに対して「お前はどっちの味方だ?」と問いかけており、まるでプラントはもともとナイヴズとヴァッシュの者であったのを世間の人々が奪ったみたいな認識のようです。このあたりナイヴズとヴァッシュの間には大きな見解の相違があるようですが、ヴァッシュもナイヴズの主張を全くの妄言扱いはしていないところを見ると、何か2人の過去とプラントの間に重大な関係があるのは事実みたいです。

その詳細は未だ不明ですが、ナイヴズが不思議な力を使ってヴァッシュは動けなくなり、その間にナイヴズはヴァッシュを置き去りにして立ち去ろうとする。ヴァッシュを殺すつもりはないみたいです。ということは、ナイヴズの目的はヴァッシュを殺すことではなく、ヴァッシュの周囲の人間を殺すことなのかもしれない。どうしてそんな無意味なことをするのかとも思われるかもしれないが、ナイヴズはヴァッシュに「人々を助けて感謝されるのは良い気分か?」とか「孤独が癒されるだろう」とか言っており、ヴァッシュが人々から嫌われて孤独になるよう仕向けようとしているように見える。だから、そのためにヴァッシュ本人を狙うのではなくヴァッシュの周囲から人がいなくなるように周囲の人間を狙っているのかもしれない。ヴァッシュが「人間台風」と言われている件の真相はそういうことなのかもしれない。そしてナイヴズがプラントを強奪しているのはプラントがそもそもナイヴズと縁の深いものだからであり、それを知っているからこそヴァッシュはプラント強奪犯人がナイヴズだと分かるのでしょう。

そうして立ち去ろうとするナイヴズの前にイージーボマーを追ってきたネブラスカが現れて攻撃してくるが、ナイヴズはネブラスカの腕を切断し、追ってきたヴァッシュがネブラスカを介抱している間にナイヴズは姿を消し、更に街にはナイヴズの仲間と思しき科学者と少女が現れ、プラントを奪おうとする。そしてプラント設置場所に向かおうとするナイヴズの前にローザたち街の女衆3人がマシンガンを構えて立ち塞がるが、ローザ以外の2人は無惨に殺される。そしてプラントは奪われてしまう。

そしてナイヴズは追ってきて銃撃してくるヴァアシュの攻撃を防御しながら「お前は変わらない」「口先だけの夢想主義者」「奴らが滅びるさまを大人しく見ていろ」と言って、「正しき世界を作るため俺は先へ行く」「全てをイーブンに戻す」と、まるで神でも気取ったかのような謎めいた言葉を残し、街全体を破壊して去っていく。

そして街は壊滅して多数の犠牲者を出し、ヴァッシュはプラントを必ず取り戻すと誓うが、ローザはヴァッシュを疫病神扱いして追い出す。そんなヴァッシュをメリルは追いかけ、ヴァッシュは東の果ての第3都市ジュライに行くという。そこにナイヴズがいるのだという。このように今回はまだまだ謎の多い話ではありましたが、それでもかなり見応えのあるストーリーが展開され、また、とにかく映像が異次元クラスで素晴らしくて、まだ第3話ぐらいの段階ならばこの映像美だけで高評価しても十分といえました、。普通に良いという程度の映像ならそこまで言いませんが、ちょっとこの作品の映像は別格なのでそれぐらいは言いたくなります。それだけでなくて謎は多めながらストーリーも十分惹きつけられるものがあり、人間ドラマも見応えがありましたので、やはり変わらず高評価ですね。

 

 

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

第3話を観ました。

今回は周の母親が部屋にやってくる話と真昼のテスト1位のお祝いにケーキを食べる話、真昼が周の料理の特訓をする話、そしてクリスマスの話。相変わらず主人公の周が気持ち悪い喋り方なのは嫌なんですが、今回は2人きりの会話シーンがちょっと少なめだったぶん前回よりはちょっと印象がマシになりました。というか、前回が酷すぎただけで、普通にサブキャラも絡んでワチャワチャしていればそこまで酷い作品ではありません。2人の場面でも真昼がだいぶツンツン具合が減ってきて可愛くなってきましたし、周も喋り方が嫌なだけで実際は良い奴だというのは分かっているし、ストーリーがありきたりで退屈なだけの普通のラブコメとしてそれなりに楽しんで見れるようになってきました。もうかなり不快感は無くなってきましたね。これでもうちょっとストーリーが動き出せば案外イケるんじゃないですかね。一応「友崎くん」とか「ひげひろ」も最終話まで視聴出来ましたし。あれらと似たようなもんでしょ。

話の中身はもういちいちコメントするようなものじゃないでしょう。不自然でありながら起伏の無い会話の中で唐突に周がカッコいいことを言って真昼が赤くなるというだけ。そういうのを延々と繰り返してるだけで特に工夫も無い。ネタは過去のラブコメで使い古されたものばかり。「トモちゃん」とか「久保さん」みたいに笑える設定というものもなく、こういうのが正統派ラブコメだと言いたいのかもしれませんが、私には退屈としか思えない。可愛さとか萌えというのは面白さの中でこそ光るものだと思いますから、基本的に面白くないラブコメは可愛さや萌えも際立たない。ただまぁヒロイン自体が可愛いことは評価してますから、単に退屈なだけで苦痛までは感じてはいません。

 

 

NieR:Automata Ver1.1a

第3話を観ました。

今回はレジスタンスと合流した2Bと9Sが砂漠地帯の機械生命体の怪しい動きを探るという話でした。前回匂わせられていたんですが、どうやら敵である機械生命体に自意識や感情が芽生えたみたいですね。2Bと9Sはそんなことはあり得ないと思っているみたいですが、どうやらそうであるみたいです。しかもこの機械生命体たちは人間の真似事みたいなことをしており、遂には今回は新たな生命の誕生みたいなことまでやってのけました。人間みたいな外見のその個体と2Bと9Sは戦闘に突入しますが、こいつがやたら強くて、しかも2体に増えたりして、2Bたちも押されてしまう。

まぁそういう感じの話で、今回はかなり面白くなってきましたね。ようやくどういう話なのか見えてきて、安心して視聴出来るようになってきました。そうして落ち着いて観てみると、やはり映像のクオリティは凄く高いし、戦闘シーンの作画は特に凄かった。今回は敵もザコじゃなくて2Bたちが押されまくるという強敵で緊迫感もかなりあったし、全力で戦う2Bと9Sもとてもカッコ良くて見応えがありました。特に9Sのハッキングの場面は印象的で、素晴らしい演出であったと思います。話の内容はまだ分からない部分の方が多いですけど、これだけの映像クオリティを見せられると総体的に満足感はあります。

そして、やはり何と言っても2Bと9Sを演じる石川さんと花江さんの演技が良いですよね。基本的にこの2人の主観の冒険物語になっていたんですけど、2人の魅力的な声で一気に惹きこまれて共感してしまう。石川さんのいかにもアンドロイドっぽうクールな感じも素晴らしいけど、特に花江さんの親しみを感じさせる声がアンドロイド感が無くて、この対照的な2人の遣り取りが道中記としてとても良い出来なんですよね。

まぁこんな感じで高評価は第3話であり、第1話と第2話があまりに意味不明だったので低評価だった分は差し引いても、これで一気にA-ランクの中間ぐらいまでランクアップしてきたところなんですが、なんとここで次週から3週間ほど放送延期らしいです。コロナ禍の影響だそうで、今期は何処かで必ず影響が出るだろうとは思っていたんですが、よりによってこの作品に出てしまいましたね。今期は「スパイ教室」は失速、「お隣の天使様」はあまり盛り上がってこず、その上にこの作品まで放送延期となると、期待されていた新作アニメが軒並みイマイチとなってしまい、むしろダークホース的に盛り上がってきた「転生王女と天才令嬢」「お兄ちゃんはおしまい」が目立つ程度。これではますます不作の印象が強くなってしまいます。それだけに残念なことではありましたが、まぁ私にはどうでもいいことなので、気長に放送再開を待つことにしましょう。

 

 

魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~Ⅱ

第3話を観ました。

今回はアノス達がアハルトヘルンという精霊の森みたいなところに行く話で、相変わらず何だかよく分からない内容でしたが、どうやら繋ぎ回だったようです。精霊らしき顔のよく分からない記憶も無い少女と出会って噂話を聞き、月を強引に動かして日食を起こして妖精を笑わせればアハルトヘルンに行けるらしいのでアノス様の配下たちが順番に一発芸をして、なんか下ネタがウケてアハルトヘルンに行くことが出来た。

なんか目当てのシンはいないらしくて、シンと一緒にいるはずの大精霊レナは既に死んでいるらしい。ミサはレナの実子といわれているが、レナの子の父親の名は言ってはいけないと妖精たちは精霊王から口止めされているらしい。精霊王というのはアノスの知る2000年前にはいなかったようで、どうも怪しい。

その後、教室みたいなところに到着すると古い魔族たちがいてアノスに敵対的で、そいつらも一緒に授業を受けてテストを受けることになる。テストに合格すれば精霊王の試練を受けることが出来て、それに合格すれば卒業して外に出られるという。このテストをアノス達は何だかよく分からないが合格する。なんか分からないが、さすがアノス様なので答えが間違っても合格してしまうらしい。そういうわけで次回は全員で精霊王の試練です。

まぁそういう話だったわけですが、もう何の話をしてるのかよく分からなくなってきました。今回はギャグ回だったと思うことにして、まぁそこそこ面白かったので、普通ぐらいの出来でしょうかね。

 

 

イジらないで、長瀞さん 2nd Attack

第3話を観ました。

今回は長瀞が美術部室にスマホを忘れたので先輩が1年の教室まで届けに行くのだが、長瀞フレンズにビビって思わず掃除用具入れの中に隠れてしまい、出るに出られなくなって、長瀞たちの昼休みの女子会トークの恋バナを聞いてしまう。そこを長瀞に見つかってしまい、他の子にバレないように上手く逃がしてもらうが、あとで長瀞に恋バナを聞いていたのかどうか追及されてしまうという話。ただ恋バナの中身が大したことは無かったので、そんなにラブコメ的には盛り上がる話でもなかったです。

次は校内マラソン大会で先輩が少しは長瀞にいいところを見せようと頑張るが、走っていると長瀞たちフレンズに絡まれてしまう。そこに部長がバニーガールのコスプレで走って追い抜いていったので、皆で一緒に部長を追いかけることになり、他のメンツと離れて長瀞と先輩の2人で走ることになり、先輩が足を挫いてしまい長瀞が先輩に肩を貸したり、先輩を背負ったりする。平気そうにしているが長瀞が結構ヘバっているのを見て先輩が長瀞に怪我させたくないとかちょっとカッコいいことを言って、長瀞がちょっとドキッとするが、そこに長瀞フレンズが追いついてきて騎馬戦で先輩を背負って部長を追いかけるが反則で失格になるという話。部長のコスプレは別にお咎め無しなんですね。

最後は長瀞が風邪をひいて休んでると聞いて、フレンズからプリントを届けるよう頼まれてお見舞いに来る形となった先輩が長瀞の家に来たところ、長瀞の姉と出会うというところで終わり、次回に続くみたいです。まぁ今回はこの作品的には普通レベルの話ばかりでしたが次回は盛り上がりそうですね。楽しみです。

 

 

最強陰陽師の異世界転生記

第3話を観ました。

今回は魔法学院の入学試験の場面から始まります。実技試験ではイーファの精霊術の成長が著しくてセイカも驚くほど。セイカも陰陽術を使って皆の度肝を抜く。とりあえずイーファが可愛い。イーファの成長を喜んで泣くセイカも人間味があって意外だった。まぁ冷静なだけで冷血じゃないですからね。結局、入学試験の成績はセイカが3位でイーファが2位で、なんとイーファの方が上だったことにセイカはちょっとショックを受けます。まぁセイカは手を抜いてるわけですが。

そして1位はアミュで、入学式でアミュが代表で挨拶する。とりあえず女子の制服のスカートが短いのは良いことです。そこに魔族の群れが突然襲ってきてパニックにいなりますがアミュが応戦する。その魔族たちの動きを見て陽動だと気付いたセイカは魔族たちを操るボスが外にいると察知してそこに行く。そこには悪魔がいて、セイカと悪魔の戦いになり、悪魔もかなり強くてセイカを追い詰めるのだが、セイカは自分の動作確認のためにわざと力をセーブしていて、最終的にはセイカの陰陽術があまりにも強くて悪魔を圧倒する。ここでセイカが和歌を詠んで登場したりするところがなんとも風流で、しかし悪魔にはその風流が全く理解出来ておらず、魔法的な異世界とのミスマッチ感が面白い。

ここ、セイカのイキリ具合が結構凄いんですけど、セイカの陰陽術の使い方がかなり巧みであり理論的なので、単なるパワーや才能でのゴリ押し感が無くてそんなに悪印象ではない。それにセイカ自身が「最強」とかいうものに否定的で、かなり醒めた見方をしているので、むしろイキリ悪魔を引きずり落としてる感があって好印象です。最後は異世界の夜空に舞うドラゴンならぬ龍という構図が美しかった。

またセイカがわざと負けそうなフリをしていたのは悪魔の目的を聞き出すためであり、悪魔が勇者を探していることを聞き出し、それがアミュだと知る。アミュはどうやら勇者になる運命らしい。手下の魔族はアミュ1人で倒したようです。実はセイカはこの世界で自分の代わりに最強になってくれる存在を探していた。前世では最強だったために疎まれて殺されたので、転生後は最強の存在の仲間になって安全な立場で幸せになろうと考えていたのだという。それでその最強の素質の持ち主であるアミュに出会えてセイカは喜び、アミュの信頼できる仲間になろうと心に決めた。次回からセイカのアミュへのアプローチが始まりそうですね。

このように基本的には異世界転生の主人公最強系のテンプレ的が魔法学園モノになってきてるんですけど、この作品ならではの独自のひねりを加えてきていて、意外と観ていて飽きないんですよね。ムチャクチャ面白いというほどのことは無いんですけど、キャラの好感度もそんなに悪くないので観れてしまいます。

 

 

ブルーロック

第15話を観ました。

今回は二次セレクションにおける潔の2試合目、馬狼と成早チームとの試合の続きが描かれ、その決着がつきました。前回のラストで「潔になら勝てる」とカッコつけていた成早ですが、そう言ってゴール前に斬り込んだもののシュートは外してしまい、シュートの精度が低く決定力が不足しているという弱点を露呈してしまう。

つまり成早は敵守備を振り切って裏に飛び出す能力には優れているがシュートを決める力が不足しており、一方で潔はシュートを決める能力は高いが自分でシュートチャンスを作る能力が足りていない。2人はそれぞれ正反対の能力が不足している凡才であり、凪や馬狼のような天才ではない。だが世界一のストライカーになるためには潔も成早も凪や馬狼のような天才の領域に行かねばならない。そのためには自分の弱点を克服する新たな能力を身に着ける進化が必要となる。潔ならば決定機を作る能力、成早ならばシュートの決定力です。両チームの天才である凪と馬狼の能力が互角である以上、この試合の勝敗は、潔と成早のどちらが先に弱点を克服して凡才から天才へと脱皮するか次第ということになる。

そして試合の途中で潔は成早が自分の死角からボールを奪うプレーを見て、成早の武器がボールを持っていない時に相手の視線を見て死角に斬り込む能力だと気付き、それこそが自分の必要としている新たな能力だと考えて自分のプレースタイルを頭の中でゼロから再構築していく。一方で成早は自分に必要としている新たな能力は潔のダイレクトシュートを決める力だと考え、ラスト1点で勝敗が決まる局面でダイレクトシュートに挑むが惜しくもバーに当たって外れ、そのこぼれ球を凪が拾って、潔がゴール前に走り込み、追ってくる馬狼を成早の持つ死角に斬り込むステップワークの能力で振り切りゴール前に斬り込み、凪から受けたパスを自分の能力であるダイレクトシュートで決めて決勝点を奪い試合に勝利する。凡才と凡才の能力を掛け合わせることで天才を凌駕したのです。

勝負が決した後、共に新たな能力に挑んだ者同士の勝負は紙一重だったと言う潔に対して、成早は紙一重ではなかったと言う。成早は潔のダイレクトシュートをトレースしようとしたが完全にはトレース出来ず猿真似になってしまい、だからシュートは外れた。だが潔は自分のそれまで積み上げてきたものを一旦全て捨てて完全に成早の技術をトレースして自分のものにした。それは潔が自分を変えることを恐れない適応能力の天才なのだと成早は言う。それを聞いて潔は、成早と戦えたからその領域に到達出来たのだと感謝する。そして潔は新たなチームメイトとして馬狼を選び、ここで成早はブルーロックから脱落することとなり「俺の夢は終わった」と言って去っていく。

今回は成早の回想シーンもあって、両親が事故で亡くなって姉が働いて多くの弟や妹たちを養っている貧しい暮らしで、成早がサッカーで稼いで家族を楽にしてやりたいというような感じの話でした。ただ、それが成早の夢だというのなら、その夢はブルーロックを脱落しても全然終わってないと思いますけどね。絵心が言っていたのは「ブルーロック脱落者は日本代表にはなれない」っていうだけであって、別にプロサッカー選手になれないってわけじゃないはず。成早は「夢は終わった」なんて言わずに頑張ってプロのサッカー選手になって稼いで家族を養えばいいと思うぞ。何なら海外のビッグクラブに行ければ日本代表なんかになるよりよほど金は稼げるぞ。それを目指せばいいと思うんですよね。むしろ、もし成早がそこまでの一流選手になれば日本代表の方から頭を下げて「入ってください」と言ってくると思うんだが、そもそも絵心はどういう権限があってそんなことを言ってるのかもよく分からない。もし本当に「ブルーロック脱落」なんていう理由で日本代表入りを拒否したりしたら裁判起こされたら敗訴するんじゃないでしょうか?

こういうところ、結局この作品に緊張感が無いところなんですよね。負けたってブルーロック脱落するだけ。サッカーが出来なくなるわけでもないし、日本代表になれないって話も眉唾モノ。ましてや命を取られたりするわけでもない。スポーツアニメなんだからそんなもんなんだろうし、それを非難しようとは思わない。でもやっぱり他の上位作品で命とか社会的立場を真剣に遣り取りしてる作品と比べてどっちが緊張感があるかと言われたら、そこでこの作品を贔屓する理由は無いんですよね。いや、今回はもちろんかなり面白かったんですけど、それでもそういうことに気付かされるエピソードでもありましたね。

 

 

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます

第3話を観ました。

今回はミツハが領主のボーゼス伯爵に取り入ろうとして接近を図る話でした。馬車に轢かれたフリをして伯爵邸に入り込み、立派な身なりで身分が高いと思わせて、領主の喜びそうなことを言って、謙虚な態度で好感度を上げて、贈り物をして、供の者とはぐれて路銀が無いとウソをついたり、ドレスに着替えて実は王位継承権を放棄して故国から脱出して平民として生きていこうとしているという設定を演じたりして、口八丁手八丁で支援を取り付ける。

まぁこれから本格的に商売を始めてちゃんと恩返しはしていくのでしょうから良いんですけど、今回だけ観てるとほとんど詐欺師ですね。伯爵家の人々が良い人達なので余計にちょっと引っ掛かります。最後にミツハが亡き家族のことを思い出してつい本気で涙を流すシーンがあったのでちょっとだけ好感度は上がりましたけど、まぁしかしこの作品が今後面白くなるのかどうかは微妙というところでしょうね。まぁ次回も様子見です。

 

 

東京リベンジャーズ 聖夜決戦編

第27話を観ました。

今回はタケミチがブラックドラゴン10代目総長の柴大樹にボコボコにされる場面から始まり、タケミチを救うために八戒が東京卍会を抜けてブラックドラゴンに入るということを約束させられてしまう。後でタケミチは八戒に謝るのだが八戒は実は以前からブラックドラゴンに入ると決めていたのだと言う。ブラックドラゴンに入ってからやることがあるのだという八戒の言葉を聞いて、タケミチは12年後の現代で一虎が言っていたことを思い出して、八戒が兄の大樹を殺してブラックドラゴンを乗っ取り、その後で東京卍会に合流して、そこから東京卍会が凶悪化したということに気付く。

ただ、その未来を変えるために自分が何をすべきなのかタケミチは分からなくて悩みます。実はこのあたりがこの第2期のモヤッとしたところなんですよね。第1期の時は「何月何日に起きるナントカいう事件で誰々を救えば未来は変わる」という点がタイムリープ時点で明確で、だからタケミチの行動に迷いが無くて話に勢いがついた。この明確さというのは現代の世界でタケミチに直人というブレーンがついており、タケミチが自由に過去と現代を行き来出来ていたことに起因する。だが、この第2期では直人も明確なプランを持っていないし、タケミチも簡単に現代に戻れない状況になってしまった。つまりタケミチがほとんど独力で歴史改変の道を探らねばならないわけですが、タケミチが基本的にバカなのでスンナリと話が進まない。

そういうこともあってか、ここでタケミチが千冬にタイムリープの秘密を全て打ち明けるという展開となる。まぁ12年後の現代で千冬が殺されるのを見たというのもあるのでタケミチがこの際、千冬に全てを打ち明けたい気持ちになったというのは理解出来ないことはない。ただちょっと唐突感はありました。おそらく直人との繋がりが切れてしまったタケミチに何らかの助言役をつけたいというメタ的な配慮なのかと思いますが、千冬が結構バカなので今回も結局あんまり役に立たなかったですね。

自分が未来で稀咲に殺されると知っても千冬が稀咲を闇討ちしようとしなかったのは謎ですけど、とにかくまずは八戒が東京卍会を辞めてブラックドラゴンに行くことを阻止しようということになる。八戒がブラックドラゴンに入らなければ八戒がブラックドラゴンを乗っ取ることもなく、そうなればブラックドラゴンが東京卍会と合流することもなくなり、東京卍会の凶悪化も起きないというのが千冬のプランでしたが、そのためにどうやって八戒が東京卍会を辞めるのを止めるかというプランが全然ダメで失敗してしまう。それで結局は三番隊隊長の三ツ屋の決断に委ねられることになり、三ツ屋が八戒が東京卍会を辞めることを許可しないと言ったところで今回は終わりました。

さて、次回はこれがどうなるか注目ですし、タケミチが大樹にボコられた結果、東京卍会とブラックドラゴンの抗争が勃発直前という状況もどうなるのかも気になります。ただ、第1期の時は全てのヤバい状況の背後に稀咲の影がチラついていたのですが、今回はとりあえず稀咲は蚊帳の外みたいに見える。そういうところもイマイチ緊張感に欠けるところですね。