2022夏アニメ 7月28日視聴分 | アニメ視聴日記

アニメ視聴日記

日々視聴しているアニメについてあれこれ

2022年夏アニメのうち、7月27日深夜に録画して7月28日に視聴した作品は以下の4タイトルでした。

 

 

咲う アルスノトリア すんっ!

第4話を観ました。

今回は月の光を浴びて咲く花を観察するための夜の特別授業が描かれました。内容はいつもと同じ他愛ない日常回でした。ただ、今回特徴的だったのはアルスノトリア達5人以外の他のペンタグラム達の姿も描かれたことです。5人と同じような年代の少女達でしたけど、結構多数いましたね。

それから、このアルスノトリア達がいる世界に関するヒントが幾つか散りばめられていました。まず「マザーグース」というものが共通した知識として存在する世界のようですが、マザーグースは英語圏の伝承童謡の総称であり、多くはイギリス発祥のものです。これまで一貫してお茶会が日常的に描かれており、どうもやはりイギリス文化圏のようです。

そして今回、作中のセリフで「フランスでのジェヴォーダンの獣事件」について言及されており、それを「100年以上前の伝説」と言っている。ジェヴォーダンの獣事件が起こったのは1764年から1767年にかけてですから、アルスノトリア達がいるのはそれよりも百年ちょっと経った頃ということになる。つまり19世紀末のイギリスということになります。今回の「Warning」のコーナーで登場した騎士も自分のことを「カンタベリー修道騎士団」と名乗っており、騎士のコーナーとアルスノトリア達のコーナーが地続きの世界なのかどうかは分からないが、カンタベリーはイギリスの地名ですから、やはり19世紀イギリスの話なのでしょうか。そもそも、空に浮かぶ学校のような場所の魔法学園の話ですから、てっきり異世界の話なのかと思っていたのが、現実世界と地続きの世界観であったことにまず驚きでした。

今回の騎士のコーナーで、騎士たちは異端狩りをしているらしいことが判明しました。そして何かを探しているみたいです。これまでのエピソードではただ単に殺戮をしているだけという印象でしたけど、確固とした目的があって組織的に動いているみたいですね。異端狩りと何らかのアイテムの回収あるいは破壊を目的とした修道騎士団であったようです。

ただ、結局はそれ以上のことは今回も分からず、アルスノトリア達との関係もハッキリしませんでした。アルスノトリア達は今回も他愛ない日常を過ごしただけです。色々と暗示めいたことはありましたけど、よく分からない。4話までこういう状態が続いてしまいましたが、さてどうしたものでしょう。4話までの内容に限って言えば、ここで視聴を切ってもいいぐらいはつまらないです。作画も良いしキャラも世界観も魅力的ですけど、話の中身があまりにもつまらなさすぎます。何も起きませんし、ギャグが面白いというわけでもない。普通は視聴を切ります。でも、この先何かが起きることは確実に予想は出来ます。こうやって視聴を切らせないようにしているのが制作側の思惑なのでしょうけど、まぁとりあえずはその思惑に乗るしかないでしょう。もう少し様子見をさせてもらいます。まさかこんな調子で最終話まで待つ気は無いですけど、6話までは待とうと思います。但し、そうした期待や予感で現在の評価が上がるわけではないので、現時点の評価は最低評価のCランクです。

 

 

邪神ちゃんドロップキックX

第4話を観ました。

今回は、邪神ちゃんが落ち葉で焚火をしていて誤ってベートの小屋を燃やしてしまい、雪女姉妹に火を消してもらい、家事を起こしかけたことをゆりねに黙っていてもらうために雪女姉妹の下僕になるという話から始まりました。火を消そうとして慌てふためく邪神ちゃんが面白かったです。

続いて、邪神ちゃんが部屋に置いた金の彫像のフリをしてゆりねを油断させておいて、芽依から借りた拳銃で撃ち殺そうとする話。ゆりねが部屋から一度出て行って戻ってきたら邪神ちゃんのポーズが変わっていたり、ゆりねの呟いた「デーブ・スペクター」という言葉で邪神ちゃんがデーブのしょうもないギャグを思い出して笑ってしまったりして作戦は失敗。芽依にも裏切られていて、邪神ちゃんは芽依に引き渡されてしまう。邪神ちゃんの金の彫像ギャグがベタすぎて笑えた。

次は邪神ちゃんがゆりねに肩を揉むように言われて背後からチョップをするが全然効かず、逆にチョップされて鎖骨が折れるというネタで、相変わらずの邪神ちゃんが残虐にやられるネタが面白かった。そして、ゆりねを落とし穴に落として殺して仕返しをしようとするが、ぺこらに邪魔されて失敗して邪神ちゃんが落とし穴に落とされて大岩を投げ込まれてしまう。邪神ちゃんがクズ野郎すぎて笑えました。

そして、頻繁に差し込まれていたキョンキョンとランランのミニコーナーで最後にスローロリスの話になって、それが邪神ちゃんの岩に押しつぶされる前の走馬灯の魔界小学校時代の思い出でテストの答案用紙をスローロリス消しゴムで破ってしまった時のことに繋がるという謎展開で、テストの問題が猿の惑星とかベンハーに関する問題だったり、クラスメイトに初音ミクがいたりと、相変わらずのカオスっぷりに笑った。

今回もムチャクチャ面白かったわけですけど、よく考えたら大したネタじゃないけど邪神ちゃんワールドだから面白い状態なんですよね。結局、邪神ちゃんの場合は何をやっても面白くなってしまう無敵状態なので、ネタが大したことが無いエピソードは邪神ちゃんワールドの魔力に惑わされずに正当に評価しないと、なんか他の真面目にやってる作品に申し訳ない。だから今回は確かに大笑いはしたけど、ちょっと低めに評価させてもらいます。前回までに比べるとネタ的には明らかにパワーダウンしてましたから。

 

 

異世界おじさん

第4話を観ました。

今回も最高に面白かったです。前回の衝撃のラストの展開で藤宮もおじさんが魔法を使えることや異世界帰りであることは理解したみたいで、たかふみと同じくおじさんの理解者となったみたいです。それで冒頭はたかふみの記憶の中の藤宮との思い出を映像化して3人で観ている場面から始まりますが、これ前回のラストのシーンの続きみたいにも見えますが藤宮の服が違うので後日なのでしょう。やっぱり小学校時代の藤宮がキモくて爆笑してしまいます。

その後の本編は最初はおじさんの2Gの携帯電話が通信も使えないただのカメラになっていてたかふみとの連絡は狼煙とか旗とかだとかいう話とかいうネタは別に面白くはないけど、これは後のオチへの伏線になっていて、更にたかふみの誕生日プレゼントに自分の中学時代の水着画像を贈る藤宮のセンスにも笑ったけど、それを他人にバレたら社会的に死ぬからという理由で削除するたかふみの世知辛い正論と、そんな時代になったのかと驚くおじさんなど、みんな面白かった。

その後、たかふみがコーヒーを買いに出掛けた後、おじさんがこぼしたコーヒーが藤宮にかからないように凍結魔法を使って藤宮まで氷まみれになってしまいシャワーを浴びることになり、おじさんは気を使って外出して、たかふみの部屋で1人でシャワーを浴びることになった藤宮。こうなるともう何か起こる予感しかしません。たかふみにどうしても女扱いされないことに悩む藤宮が「裸ぐらい見せた方がいいかも」なんて考え込むのもスケベで面白い。そこにたかふみが帰ってきて藤宮の着替えを見てしまい、赤面するたかふみを見て藤宮はイケるかもしれないと思い、謝るたかふみに自分は見られて嫌じゃなかったとか言って距離を詰めようとするのですが、たかふみはあくまで藤宮が自分に気を使って嘘を言ってくれているのだと思い込んで、おじさんに緊急の旗信号を送って帰ってきてもらい、藤宮の着替えを見た記憶を消してもらおうとする。

ここはたかふみに決意のアプローチをする藤宮がまずムチャクチャ可愛いのだが、それを全く理解できないたかふみとのすれ違いコントが普通に面白い。おじさんとか居なくてもたかふみと藤宮の2人のラブコメだけでも十分に面白いんですよね。それに、たかふみの藤宮への友情が格別のものであることもしっかり表現されているし、自分のエロい場面の記憶を消されることが、先刻の中学時代の水着画像の削除に引き続き女として屈辱のダブルパンチであることから必死で阻止しようとする藤宮の乙女心も非常に可愛い。たかふみと藤宮の印象が非常に良くなるエピソードでありました。

そして後半パートは藤宮の20歳の誕生日にたかふみと藤宮が部屋で酒を一緒に呑んでいるところにおじさんがやって来るところから始まる。もうすっかり3人は打ち解けていて、藤宮はおじさんを追い出そうなどとはしていません。おじさんは藤宮に誕生日プレゼント代わりに「ピンチはチャンス」という自分の座右の銘を贈るが、これは後に繋がる伏線です。

ここでおじさんが自分が異世界で20歳になって初めて酒を呑んだ時の映像を見せてくれるのだが、20歳のおじさんが今と全然変わらないことや、これまでに見た映像の老けた顔のおじさんは10代の頃だったとか、小ネタが既に面白い。それに、異世界に行っても20歳まで飲酒をしなかったというおじさんの律儀さも結構ジワジワ面白い。

それで、その20歳の誕生日のおじさんの記憶映像の中に例のエルフ女がまた登場するのですが、たかふみに「ツンデレさん」とか「おじさんのストーカー」とか散々な言われようなのが笑えた。どうやら時系列的に前回の封印都市の一件の少し後のことのようで、エルフは封印都市の話題にかこつけておじさんと会話しようとしてるのだが、おじさんはエルフが追いかけていてしつこく恐喝してきたのだと思ってビビって逃げ腰なのが笑える。そして何だかんだ言って会話も盛り上がってきたところで、おじさんがエルフに自分の座右の銘だと言って「ピンチはチャンス」という言葉を教えるのだが、それがなんと「ぷよぷよ」の攻略本に載っていたという言葉だと明かされて爆笑した。結局どこまでいってもおじさんはSEGAおじさんなんですね。

この後、映像を観ていた方のおじさんはぷよぷよをやるためにその場を離れてしまうが、映像の中の異世界のおじさんは急にエルフを自分の部屋に一緒に行こうと誘いはじめ、この予想外すぎる展開にたかふみと藤宮は釘付けになってしまう。エルフはおじさんの強引すぎる誘いにヘナヘナになってしまい連れていかれてしまい、おじさんは「辛い中、お前がいて支えてくれて良かった」とか甘い言葉を囁いてエルフと一緒に宿に向かう。エルフもすっかりその気になって素直になってしまい、たかふみと藤宮はおじさんが酔っぱらうと肉食系になるのかと誤解するのだが、実はおじさんは初めての酒で酔っぱらって1人で歩けなくなってしまったので宿までエルフに送ってもらいたかっただけで、すっかり抱かれる気だったエルフはドアの外で放置されてしまったという酷いオチで大爆笑しました。「辛い中」というのは単にベロベロに酔っぱらって辛かっただけで、「お前がいて支えてくれて良かった」ってのは単にエルフを杖代わりに使いたかっただけだったわけですね。おじさん酷すぎる。

このエルフとおじさんの一見ロマンチックなシーン、絶対にしょうもないオチで終わるのは分かってはいたのですが、とにかく子安さんと戸松さんの演技が絶妙すぎて、結構惹きこまれてしまったんですよね。それで予想していたオチが来ても、やっぱり大爆笑してしまう。

そして最後は現実世界の方でもおじさんに酒を飲ませたら一口でベロベロになってしまってたかふみと藤宮と3人で一緒に夜間飛行してしまい、結局おじさんは20歳の時からずっと酒に弱いままだというオチがついた。それでEDに入ったので終わりかと思ったらまだ続きがあって、おじさんとエルフが一緒に迷宮に行った時に媚薬効果のある毒でエルフが発情してしまい、どうやらエルフがオナニーでもして鎮めたようだが、記憶を封じるアイテムを使っておじさんに気付かれないようにしたので映像は残っていなかったという顛末をたかふみと藤宮も観て、藤宮がコッソリとおじさんに「たかふみに一服盛りたいからあの毒が欲しい」と言うというオチで締められ、前半パートの藤宮がたかふみを誘惑しようとして頑張ってた話にちゃんと繋がって終わって、今回もとても綺麗な構成だったと思います。また、異世界の記憶の中のおじさんとエルフの物語の方もしっかりと進展していて続きが気になりますし、これも毎回小出しにしながらしっかりストーリーになってて見事な構成だと思います。

このように、この作品ってギャグが面白いのはもちろんなんですけど、とにかく構成が上手いんですよね。単に面白いギャグを並べてるだけじゃないから、とても気持ちよく観れて、観終わった後の満足感が桁違いなのです。一方で少し今回を観て懸念材料もあって、今回で藤宮もすっかりおじさんと仲良くなってしまって、話がだいぶ落ち着いてきたんですよね。人間関係も安定してきて、3人で一緒に部屋でラブコメやったり小ネタやったり異世界の映像を観たりするという形が出来上がってしまったように見える。私は原作未読なので、果たしてここから大きな展開があるのだろうかと懸念が湧いてきてしまう。まぁ、これが杞憂に終わればいいし、仮にこのまま話が落ち着いてしまったとしてもそれでも十分には面白いとは思うんだが、何にしてもこれから2週間はコロナのせいで放送延期だそうですので、8月17日深夜の第5話放送を心待ちにしたいと思います。

 

 

メイドインアビス 烈日の黄金郷

第4話を観ました。

今回も圧倒的でしたね。ちょっとこの作品は桁違いです。圧倒的に惹きこまれて、あっという間に観終わってしまう。原作を知っていた「進撃の巨人」や「平家物語」とは違って、最後まで観てみないと決めることは出来ませんけど、SSランクに上げることも検討しなければいけない作品でしょうね。去年は「ワンエグ」と「ゆゆゆ3期」も最終的にSSランクにしてますから、そうなるとこの作品も終わり方次第ではSSランクでないと整合性はとれないかもしれません。まぁそれぐらいの高いレベルの作品なんじゃないかと思います。明らかに1期よりも凄い作品になってますね。さすがラストダイブ以降の物語です。

今回も謎と驚きの連続で、エグい場面もしっかりありました。まずレグが出会ったファプタがおそらく成れ果てでありながら言葉を話せたことにも驚きましたが、これはナナチと同じようなタイプということなのでしょう。ナナチと同じタイプということは、前回マジカジャが説明したように、何か大きな欲に守られて命を持ったまま成れ果てになったということになる。ナナチの場合はそれはつまりミーティの犠牲の上に成り立っていたわけですが、ならばファプタの場合は誰が犠牲になったのか?

そして、更に驚いたのは、ファプタとレグが実は旧知の仲かもしれないということです。ファプタはレグのことを知っているようなことを言っていますし、レグも微かにファプタの記憶があるようです。そういえばファプタと一緒にいる機械の兵士みたいな奴の手に装備している武器のようなものはレグの火葬砲に似ています。レグがアビス起源であるのは間違いないし、レグもファプタの仲間だった可能性はある。だが、「レグ」という名前自体はもともとレグがリコと出会ってアビスから外に出た後につけられた名前ですから、それをファプタが知っているというのは不可解です。ファプタの知っている「レグ」とレグは別の個体で、たまたま名前が一致しただけなのか、それとも何か別の意味があるのか、現時点ではよく分からない。

とにかく半分ぐらい言ってることはよく分からないし、ファプタの行動は謎めいている。ファプタを見に来たという成れ果て達を恐れるような素振りも見せており、レグを連れ去って、レグが自分の知っているレグなのかは確信が持てないようで、レグの身体を調べようとして身体を突き刺したり、どうにも行動がヤバい。ただ悪意は無いようで、純粋に事実を確認しようとして行動しているようです。知能は割と高いようですが、どうにも価値観がレグやリコ達とは根本的に違う感じです。「人の子」と「クサケの子」のどっちが一番大事な価値なのかとレグに質問する。「クサケの子」というのがよく分からないが、要するにレグがリコやナナチのような人間と一緒にいても意味が無いと言いたいみたいです。その理由は同じ時間を生きられないからだそうで、リコ達人間が死んだ後もレグは生き続けるのだから一緒に行くべきではないというのがファプタの言い分で、これはレグも思い当たることはある意見なので一瞬心が揺さぶられるが、結局レグはファプタのもとを去り、リコ達に合流するために帰路につく。

一方でナナチの方も驚愕の展開となり、マジカジャに自分の価値を問われたナナチは「ミーティとあいつら」と答える。「あいつら」というのはミーティと一緒にボンドルドの実験の犠牲となった仲間達のことだろう。その「ミーティ」という言葉にマジカジャが反応して、「ミーティ」というのは三賢のベラフが使っているものだと言う。そしてマジカジャはミーティは仮面の男が持ってきた呪いの塊だという。仮面の男というのはボンドルドのことでしょう。ミーティはアビスの呪いによって異形に変貌した呪いの形成物のようなものであり、マジカジャの話を聞く限りではボンドルドがこの6層の成れ果て村にミーティを連れてきて、今はミーティは三賢のベラフという者が所有しているということになる。しかしミーティは1期の最終話でレグが火葬砲で消し去ったはず。だがミーティは死なない呪いにかかっており、レグの火葬砲ならばミーティを殺して呪いから解放することが出来るとナナチが判断してレグに撃ってもらったのだが、その判断自体が実は誤りで、ミーティはその後に復活してしまい、ボンドルドによって回収されて6層の成れ果て村に連れてこられたのかもしれない。あるいは別個体のミーティが存在するという可能性もある。そのあたりよく分からないが、仮面の男が連れてきたミーティという話を聞いた以上、ナナチとしてはその三賢のベラフという者の持つ「ミーティ」というものが何なのか確認しないわけにはいかない。

ところで、ここでナナチは「三賢」という言葉を知らないので無反応だが、この2期を1話から視聴してきた視聴者は「三賢」という言葉に聞き覚えがある。それは過去の時代にアビスに挑んだガンジャの一団を率いていた「三賢」という名の3人の指導者と同じ名です。マジカジャの言うには、その三賢がこの成れ果て村を作ったのだという。ならば、やはりあのガンジャの一団がこの成れ果て村に住む成れ果て達の元の姿なのだろうか。しかし、あのガンジャの三賢の中には「ベラフ」などという名の者はいなかったはず。このあたりはどうもよく分からない。

また、ここでマジカジャが言っていた「村は各自の魂の信号を読み取って各自の価値を知っている」という話は興味深かった。そして「自分で自分を騙せている者はそれが自分にとっての真実になり魂の信号になる」という話も興味深い。これは後の何かの展開の伏線になるのかもしれない。あるいは過去のガンジャの話に繋がるのかもしれないですね。

一方、リコの方は食べ物に当たってトイレに籠っていたが回復。食虫植物みたいなトイレが気持ち悪くて最高。レグとナナチを探してメイニャと一緒に外に出て市場に向かうが、途中で怪しげな成れ果て達に路地みたいな場所に連れ込まれて乱暴されそうになってしまい、このシーンはホントに危機感が凄くてヤバかったです。そしてそこになんと昨日メイニャを傷つけて清算の罰を受けてしまったピンクの成れ果てが現れてリコ達を救い出してくれる。というか、このピンクの成れ果て、てっきりバラバラにされて死んだかと思ってたんですが、無事だったんですね。そして、どうしていきなりリコ達の味方になったのかも謎ですが、身をもってリコ達の価値を知ったからなのかもしれません。

そして例の黒い液体みたいな物体が発生して清算が発動し、リコ達を襲った成れ果て達は清算の罰を受け、リコ達は脱出に成功した。リコ達を救ったピンクの成れ果てに名を聞くと「マアアア」としか言わないので、とりあえずマアアさんと名付けて一緒に市場に行くことにしたリコは食堂に入る。この食堂、狭い店内に成れ果てがひしめき合い、見たこともないような料理ばかりで、メニューも全く読めない。オーダーの仕方も分からない。ウンコの匂いみたいなのも混じってるんだが、こんな状況で食事をしようとするリコの度胸に感服するしかない。私なら絶対無理。といっても食べないと死ぬわけだし、村の料理なら一応宿で食べた(ただし猛烈に下痢したけど)わけだし、チャレンジする余地は確かにある。

自分と口の形が似てる成れ果ての食べている料理と同じものをとりあえず頼むと、全然違う感じのウンコの塊みたいな料理が出てきて焦るが、突っついて吹き飛んだらなんかモツ煮込みっぽい料理になって、でもなんかグロくて凄く嫌な感じなんですけどリコは平気で食べる。この作品のこういうサバイバル食事パートは毎度のことですがコミカルで逞しくて良いですね。

そしてここでリコの食べっぷりに感心したのか店主が言葉を発し、マジカジャとファプタ以外に言葉を喋る成れ果てが登場となる。そして店主の言うには店内にも他に言葉を喋れる成れ果てがいるのだと言い、リコが紹介されたのが「三賢」のワズキャンという者でした。また「三賢」ですが、ガンジャの三賢にはワズキャンなんていう者もいなかったはずで、またまた謎は深まります。

そして最後に、三賢の1人というベラフの住家に案内されたナナチは、そこで竜のような姿のベラフと共にミーティを発見する。これが本当にあのナナチと一緒に住んでいたミーティそのものなのかはよく分からないが、ナナチは再会に感動している。そして「宝物を見つけてしまった時、旅は終わる」とヴエコの声で不穏なナレーションが入る。「旅が終わる」というのは命を差し出して成れ果て村の住人になってしまうということなのか?だとしたら、このミーティはナナチに仕掛けられた何らかの罠という可能性は無いだろうか?そして、このヴエコのナレーションの後、ヴエコらしき者の姿が映るのだが、その姿形は微妙にヴエコとは違っており、その場所も時も定かではない描写です。何か変な黒い生物に囲まれており、清算の時に湧いてくる黒い生き物に似ているようにも思える。これはヴエコが成れ果てとなった姿なのか?それとも全く違う意味を持つ場面なのか?全く謎のまま次回に続きます。次回あたりそろそろ過去のガンジャがどうなったのかが描かれるのでしょうか?