新茶、新米、初鰹
初物は縁起が良いと言いますが、旬の新鮮な食材を食べることで
寿命が75日延びるという謂れから、縁起が良いとされているようです。
食べ物に限らず、とかく人は初物に必要以上の価値を付けたがり、
トレーディングカード業界なんかでは、今では廃盤となっている初代デザインに
骨董品レベルの値段が付けられているものもあるようです。
さて、4回目の間取り打ち合わせが終わり、
いよいよファイナルアンサーを高らかに宣言する時が来たかと思いきや、
設計士さんから突然の延長宣告を受けた、前回の続きです。
「えぇと、ちょっと待っててくださいね。議事録をコピーしてきますから」
そう言いおいて、担当さんと設計士さんが一旦席を外されました。
一応のスケジュールとしては、夏頃に着工して年末の引き渡しになっていますので、
ハウスメーカー的にはまだまだ余裕があるのかもしれませんが、
何度も家づくりを繰り返しているベテランお施主でもない私が
余裕を持てるはずがなく、果たして本当に大丈夫なんだろうかと、
悲しみならぬ不安が雪のように降り積もって
堆積層がマーブルケーキの断面のように食欲をそそってきます。(੭ ᐕ)?
やがて戻ってきた設計士さんは、着席しながら切り出しました。
「ちょっとご提案がありまして、
私もたった今知らされまして、本当についさっき情報解禁になったんですが、
エクセルシャノンから新しい窓が出ることになりまして」
エクセルシャノンは、小林住宅が標準で採用する樹脂サッシのメーカーです。
現在の小林住宅の窓には、トリプルシャノンⅡxという商品、
3枚のガラスの間にアルゴンガスを封入することで断熱性能を高めた
ダブル-Low-Eトリプルガラスが入っています。
そこに設計士さんは、新しい窓の資料を見せてくれました。
ちゃんとしたパンフレットのようなものがまだないとのことで、
プリンターで出力したチラシのような資料だったと思います。うろ覚えです。
「それが、この、シャノン…ウインド…N…S?」
設計士さんは本当に初見のようにたどたどしく名称をなぞります。
「これの特長は、断熱性能が向上しているのもそうなんですが、
何よりサッシの幅が狭いんです。
ほんのちょっとではあるんですけど、見える景色はかなり違うんです」
(上記サイトから画像拝借)
そこへ、担当さんがA3大の紙を翻しながら颯爽と登場しました。
「もし、さくらちゃんねるさんが良ければ、
現状のトリプルシャノンⅡxから一括変更費用20万円で、
このシャノンウインドを選んで頂くこともできます!
全部の窓を、20万円ポッキリで変更すると、
たった今、確認とってきました!」
言いながら担当さんは、シャノンウインドNS50への
変更費用20万円が追記されたお見積書を広げて見せてくれました。
「お、おぉ…、そうですか」(。∀゜)アワアワ
畳みかけられる私の頭の中は、まさにこんな顔をしていました。
国内最高クラスの断熱性能を誇るシャノンウインドNS50は、
紛れもなく良い物なんでしょう。
熱の伝わりやすさを表す熱貫流率で比較すると、
トリプルシャノンⅡxが0.94~1.25W/(㎡・K)に対して、
シャノンウインドNS50は0.79~0.94W/(㎡・K)です。
熱を通しにくいということは、外気の影響を受けず
室温を一定に保つのに大きく貢献するということです。
で、我が家に取り付ける窓のすべてをそれに変更してくれるのにかかる費用が
20万円ポッキリ!と言うわけですが、
それが高いのか安いのか妥当なのか、よくわかりません。
しかも、うちは他の家に比べ特に窓が少なく、小さめです。
それで20万円の増額って、どうなんでしょうか。
「これはまだ発売前なんですけど、今後の標準設備になっていきます。
さくらちゃんねるさんが新築工事をされる頃にはもう出ているのに、
知らなかったから採用できなかった、ということになったら残念ですから、
本当についさっき情報解禁になったので、すぐにお伝えさせて頂きました」
設計士さんの言葉に、なるほど、これが5回目の打ち合わせが
設定された絡繰りだな、と思いました。
間取り仕様決定のサインをしてしまうと、窓の変更が間に合わないからでしょう。
「もちろんこれ、うちで採用した人はまだいませんから、これを採用されたら、
さくらちゃんねるさんが初めてになりますね」
( ゚д゚)
...( ゚д゚)
∑(゜Д゜;≡;゜Д゜)エッ!?
小林住宅で初めてシャノンウインドNS50を採用したお家。
それがさくらちゃんねる家。
ε=(*゚∀゚*)エエヤン!!
20万円が高いか安いか妥当か?
こまけぇこたぁいいんだよ!
初物は縁起が良いんです。
毎年話題になるマグロの初競りは、金額の多寡じゃないんです。
縁起物には福が宿るんです。
担げる縁起は積極的に担いでいく。
それがさくらちゃんねるです。( ー`дー´)キリッ
現在、ハウスメーカーを検討されている方々に、
是非ともご参考頂きたいですね!
次回は、5回目の打ち合わせを前に、嫁が勾配天井に難色を示す!です。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。