どういう計算式で算盤を弾くのか

 

前回の記事で、坪単価の算出式を(建築費)÷(施工面積)としましたが、

 

ちなみにバルコニーなどを省いた延床面積で言うと44.8坪なので、

 

それを使用すれば坪単価は70.5万円になります。

 

どの数値を使うかで印象が大きく変わってきますね。

 

 

 

 

さて、西向き勾配1寸から南向き勾配3寸に変えたことで、

 

屋根がサタデーナイトフィーバーしちゃった件です。

 

実はこの3寸への変更で、14万円ほど増額していました。

 

北側の壁が3メートルも立ち上がるのですから、その分の部材が増えるからでしょう。

 

それはわかります

 

部材が増えるからね

 

そこで、側面図を開いて、徐に切り出しました。

 

「南向きの勾配3寸の屋根っていうのをちょっと想像してたんですけど、

 

 北側がめちゃくちゃ高くなるんちゃうかと、

 

 で、実際これ見るとやっぱり高過ぎるなと」

 「なので、これを差し掛け屋根にして、途中で切り替えたらええんちゃうかなと」

側面図の屋根を、南北に6対4に分けるあたりで、北に下る線を描き加えました。

 

「あぁ、なるほど、こうするわけですね」

 

設計士さんも自ら間取り図に赤線を引きながら、イメージをされているようでした。

 

そこへ担当さんが、苦笑いで切り込んできます。

 

「そうすると、費用がかなり高くなっちゃいますね」

 

「えっ、高くなるんですか?

 

一瞬、面食らいました。

 

「どのくらい高くなるんですか?」

 

「倍にはなりますね」

 

「えっ、倍になるんですか?

 

片流れだと、北側の壁が3メートルも立ち上がるので、

 

その分の外壁、柱、断熱材などの使用量が増えるのは理解できますが、

 

差し掛け屋根にすれば、立ち上がる部分が大きく減るはずです。

「この分、丸々省くのに、倍になるんですか?」

 

「今これ、外壁の分を見積もってないんですよ」

 

(ºロº๑)ポカーン

 

外壁の分を見積もっていない。

 

差し掛け屋根にすると外壁を見積もるので倍になる。

 

え、そもそもなんで外壁の分を見積もってないのん。

 

頭の中で反芻しても、ちょっと言ってる意味がわかりませんでした。

 

 

 

この時から2か月経った今、この記事を書きながらふと思ったのは、

 

契約直前に、屋根を西向きから南向きに変えたいと言った際、

 

「まぁ、そのあたりはまた今後の打ち合わせでどうにでもできますから

 

と言っていたのに、いざ契約後に改めて伝えたらどうにでもできなさそうだった、

 

という話を下の記事で書きました。

 

 

もしかしたら、この一件が社内会議で検討され、

 

南向き3寸で増える外壁については、見積に入れないようにしよう、

 

みたいな善後策が話し合われたのかもしれません。

 

ただし、屋根形状をそれ以外に変えるのならそれはこれに当たらずということで、

 

外壁分が一気に加算されるという絡繰りです。

 

考えすぎかもしれませんが。

 

だったら理由は何なんでしょう。

 

 


「いったん、計算しなおしてみましょう」

 

止まりかけた空気を揺り動かすように、すかさず設計士さんが締めてくれました。

 

 

 

あと、ニッチを作りたい箇所があれば、耐力壁から除外するので指定して欲しい、

 

ということで、3ヶ所を指定しました。

 

1ヶ所は階段脇の壁に、スイッチニッチのイメージで指定し、

 

2ヶ所は玄関周りに、装飾をイメージして指定しました。

 

 

玄関を入って正面と、右です。

 

漠然と思い描いたイメージを探してみましたが、こちらのサイトが近いです。

 

 

上のページから勝手ながら画像を紹介させて頂くと、

 

実例メイン画像

 

正面に見える横長にくり抜かれた腰高のイメージや、

 

施工画像2

 

花瓶を置けるような、膝くらいの高さからあるイメージです。

 

 

その他、造作の収納棚を何段にするかなど細かい部分を指定して、

 

3回目の打ち合わせは終わりました。

 

 

 

次回、4回目となる打ち合わせで、いよいよ間取りを確定させることになります。

 

思いつく希望は概ね詰め込んだと思うので、長引くことはなさそうです。

 

 

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。