我が家は鯨河馬形類の無限城

 

契約後、2回目の間取り打ち合わせの日です。

 

前回、色々と要望を伝えましたので、それらがちゃんと反映されているか、

 

確認をしていくところから始まりました。

 

 

まずは何と言ってもスタディルームに大きく設けた天井高の吊り引き戸です。

 

(写真は小林住宅の宿泊体感用モデルハウス)

 

間取図上で大口を開ける様はさながら鯨か河馬のお昼時といったところでしょうか。

 

雄大に広がる大自然の中を悠久に揺蕩うような、

 

長閑な至福の時を感じさせる大開放感です。

 

「開放的になるので、少し部屋を狭めて通路を広くしました」

 

さすが、超一流の設計士さんは芸が細かいです。

 

 

玄関からリビングに向かう通路の内法幅は元々、一般的な幅である80cm弱でした。

 

冷蔵庫の横幅は70cmほど、洗濯機や乾燥機も60cm程度なので、

 

家具搬入の際にすったもんだの一悶着が繰り広げられる心配はないのですが、

 

それでもなんとなく、直感的に通路の狭さが気になってはいたのです。

 

そんな中で設計士さんはまるで私の心配を見透かしたかのように、

 

通路を10cmか20cmほど広げておいてくれました。

 

当然その分スタディールームが狭くなるわけですが、

 

狭くなると言っても部屋の広さ自体は6畳はあり、

 

引き戸を大開放することによってリビングと繋がった空間になるので、

 

視覚効果的にはその倍の広さには感じられることでしょう。

 

 

ちなみにこの引き戸は、神谷のフルハイトドアの二枚引込み戸というそうです。

 

 

 

 

 

次に気になるのはやはりキッチン上から空中に引っ張り出したバルコニーです。

 

 

これが可能になれば、バルコニーの下を駐輪スペースにすることが出来るのですが、

 

果たしてどうなったのかと見てみますと、

 

 

見事に思惑通りに作ってくれていました。

 

もう一つの思惑として、中央廊下の突き当たりをエアコン設置場所にして、

 

室外機をバルコニーに置けるようにも考えています。

 

そして、これにとどまらないのが超一流の設計士さんです。

 

このバルコニーの下を駐輪スペースにする算段でおりましたが、

 

 

バルコニーを支える柱の位置を、角ではなく家寄りにすることで、

 

車一台分のスペースを捻出してくれていました。

 

(絵は適当なので縮尺がおかしいですが雰囲気だけ汲み取ってください)

 

さすが、超一流の設計士さんは芸が細かいです。

 

 

 

その他諸々の希望事項が取り入れられていましたが、

 

前回の最後に物議を醸した片流れ屋根については、

 

西向きから南向きに変更すると、勾配を現状の1寸から3寸に変えなければならず、

 

そうなると立ち上がる分の壁面が増え、建築費に影響が及んでくると言うのです。

 

契約直前にこの件に触れた際には、

 

「まぁ、そのあたりはまた今後の打ち合わせでどうにでもできますから

 

と言っていたくせに、結局は契約を急いで嘯いた方便かと呆れてしまいます。

 

お金を積めばどうにでもできる、なので嘘はついていない、と言いたいのでしょう。

 

 

しかしながら、屋根勾配を3寸に変えなければならない、と聞いて、

 

ならば北側の部屋は天井高をかなり高く出来るのではないか、と閃きました。

 

(小林住宅の建築実例~Y様邸~より画像拝借)

 

 

上に高く抜ける勾配天井と、重厚感溢れる梁の安心感がもたらす空間美は、

 

日本が誇る伝統の無限城を彷彿とさせます。

 

(会津芦ノ牧温泉大川荘のHPより画像拝借)

 

 

コレ、(・∀・)イイ!!

 

とりあえず北側にある2部屋を勾配天井にすることにして、

 

次回、見積を見せてもらうことにしました。

 

 

 

1階には大きく口を開けた鯨が横たわり、

 

2階にはそんな鯨に飲み込まれたピノキオが見上げた大空間が広がる。

 

ホテルライクな家づくりが隆盛を誇る昨今、

 

我が家のテーマは、木組み鯨の無限城です。

 

 

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。