変則的にしなる小林住宅の坪単価②

 

モロッコの街並みに溶け込みそうな家の紹介を終え、

 

上司さんはどこかしら満足げな表情を浮かべながら、

 

住まいのご提案書ことお見積書を取り出しました。

 

「これが、今回の間取りでの御見積になります」

 

 

水回り関係を2階に上げた間取りは、1階が27坪、2階が18坪で延床面積45坪、

 

バルコニーと玄関ポーチを含めた施工面積で言うと48坪となっていますが、

 

その建築工事代金は、3,300万円となっていました。

 

坪単価は延床面積でおおよそ73万円、施工面積でおおよそ69万円です。

 

前回のテトリス凸ブロックの時と、印象はさほど変わりません。

 

 

「それから、解体業者から解体費用の見積もりが届きまして、

 

 250万円で仮置きしていたんですが、310万円ということでした」

 

その金額が、付帯工事費の内訳に入っていました。

 

「あと、こどもエコすまい支援補助金の申請費用を、諸経費に入れています」

 

これらに消費税を合わせて、総合計で4,370万円となっていました。

 

前回には含まれていなかった解体費用が混入しているので、

 

分かりやすく解体費用分を差し引くと、4,030万円ということになります。

 

 

まぁ、目標額に合うように算盤を弾いたんでしょう。

 

なんというか、驚きも感動もない、ただただ、

 

そうでしょうねぇ、と言わざるを得ない仕上がりです。

 

 

そして欄外に記載された参考見積のところに、

 

ジーワンボードに変更すると33万円、W断熱にするとその上に48万円が加算される、

 

とありました。

 

地盤改良費や外構工事費は相変わらず別途です。

 

ふぅん(゚σ_゚) ホジホジ

 

という表情で眺めていました。

 

 

「これが、一旦この状態での見積もりなんですが、で、そこにです」

 

そして上司さんはおもむろに、満を持した表情で

 

もう一枚のA3用紙を引っ張り出してきました。

 

「ここから、お値引させて頂きまして」

 

来ました値引です。

 

これが結局のところ、適正価格をわからなくしている元凶です。

 

 

すべての部材の定価が開示されて、こちらでもそれらを合計することで

 

同じ数字を弾き出せるというのなら値引は意味を持ちますが、

 

見積金額の内訳が全くもって不明な状況では、

 

予め値引分を上乗せしていれば結局値引されていないのと同じことなので、

 

何一つ有難いことはありません。

 

これは、小林住宅にとっても、私にとっても、

 

どちらも得をしない悪しき慣習だと言わざるを得ません。

 

値引に紐づいてくる感情が、感謝ではなく、疑念だからです。

 

そんな風にしか思えない自分が憐れで、小林住宅に申し訳ないです。

 

 

 

広げられた虎の子のお見積書を見ると、250万円の値引が赤字で記されていました。

 

「さらにですね、断熱材を、ジーワンボードに変更します!」

 

小林住宅の外断熱推しをアピールしてきた私へのクリスマスプレゼントですと、

 

上司さんは粋な計らいを演出した感を醸し出して微笑んでおられましたが、

 

私にはもう冷めた出来レースにしか見えていないのが本当に申し訳ないです。

 

 

これによって建築工事代金は3,070万円となり、

 

坪単価は延床面積でおおよそ68万円、施工面積でおおよそ64万円となりました。

 

そこに解体費用を入れて、付帯工事に諸経費、消費税込みで、4,100万円です。

 

 

そして上司さんは、得意げに言いました。

 

「そこにこどもエコすまい支援補助金が下りれば、4,000万円に収まる形ですね」

 

ハァ?(゚Д゚)

 

と、内心思いました。

 

ほら、やっぱりやってるやん。補助金使ったところで結局予算合わせに来てるやん。

 

前回は別途だった解体工事費を含めてくれたとは言え、


これでは補助金がもらえたとしても今一つお得感がありません。

 

せっかくの値引が霞んでしまうほどの悪魔的帳尻合わせです。

 

 

こういう時交渉上手な人というのは、補助金の話は最後の最後まで俎上に乗せず、

 

金額を確定させてから徐に、黄門様の印籠のように取り出すのかもしれません。

 

 

 

とまぁ、ここまでわりと不穏な空気を煽るタッチで書き綴ってきましたが、

 

値引慣習に対するアンチテーゼを強調して書きたかっただけで、

 

実際はそれほど深刻ではありません。

 

フリッカージャブのように変幻自在に雰囲気を変えるブログ、

 

さくらちゃんねるです。( ー`дー´)キリッ

 

 

 

次回こそ、吟じます!


契約を迫る小林住宅に戸惑う私とかけましてぇ~ぇ~


高校生カップルの3回目のデートの帰り道と解きますぅ~ぅ~


その心はどちらも~


別に良いんだけど、ちょっと早い気がするぅ~


あると思います!です。

 

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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。


 

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