後に物議を醸すことになる問題児たち
先日の打ち合わせで提示された見積額には、外構工事、解体工事は別途、
とされており、解体工事の欄には仮置きで250万円と書かれてありました。
延床38坪の木造二階建ての解体費用としてそれが妥当なのかはよくわかりませんが、
以前、お隣さんが旧家を解体された時は、350万円ほどかかった、
と聞いたことがありましたので、まぁ、そんなもんなのかもしれません。
解体工事業者はどこに頼んでもいいそうですが、
小林住宅を通してお抱えの業者に依頼することもできるとのことで、
一応、実際の見積もりを取りに来てもらうことにしていました。
それが先日の打ち合わせの3日後のことで、
担当さんが下請の解体工事業者さんを引き連れて我が家にやってきました。
業者さんは、家の周囲をぐるりと回りながら何かを確認していましたが、
何を確認していたのかは、当然素人目にはわかりません。
私は何となくその後姿を眺めながら、手持ち無沙汰に呆けているだけです。
家の周囲には、隣地境界を示すようにブロック塀が立てられています。
私の胸くらいの高さで続くブロック塀は、築50年くらいになる古いもので、
内包した長い歴史がいつかの地震で歪んだ拍子に破損してしまった箇所もあります。
そんな、胸の高さで立ち並ぶブロック塀を見て、担当さんは
「これはちょっと上の部分を切らないといけなさそうですね」
と言われました。大事なことなので文字を大きくしときました。
ブロック塀の上をちょっと切らないといけません。\_(・ω・`)ココ重要!
大事なことなので二回言いました。これは後でテストに出てきます。
「上だけを切るんですか?」
この時は何のことかわかっていませんでしたが、
近いうちに、これが頭を悩ませる問題児であることを知ります。
「隣地との境界になりますので、お隣と協議して頂いて、
切って頂く、ということになるかと思います」
小耳に挟んだだけでもわかる、七面倒臭そうなワードたちです。
敷地境界線を巡る隣家との争いなんて、
手垢が付きすぎて今時ドラマのネタにすらなりません。
「面倒なことになるのは避けたいんですけど、何か他に方法はないんですかね」
「こちらに控え壁を立てれば、切らなくてもいい、というのはありますけど」
「あ、そうなんですね。よかったです」
こちら側の敷地にデッドスペースを作ってしまうことにはなりますが、
一応、回避策はあるとのことで安心はしました。
そうして一通り周りを確認して、業者さんは現地調査を終了とされました。
家の中は見られていないのですが、解体工事って、
外側からだけ見てわかるもんなんですかね。
見積額は、次回の打ち合わせの時にお知らせしますということで、
担当さんは業者さんを引き連れて去っていきました。
その日の夜、間取りを考えていて、ふと思いつきました。
水回りを2階に上げて、ダイニングを1マス広げる一方で
リビングの広さを据え置いた結果、この赤丸の部分に思わせぶりなスペースが
生まれています。
閃きました。( ゚д゚)ハッ!
この真上にバルコニーを持ってくれば、それが屋根の代わりになって、
この赤丸の部分を駐輪スペースにできるのではないだろうか。
いや、しかし、そんな宙に浮かせるような構造が、
外断熱工法に支障を与えるというようなことはないだろうか。
そんな心配も踏まえつつ、担当さんにはメールしておきました。
「このスペースの上にバルコニーを持ってこられれば合理的だと思いましたが、
あくまでも外断熱が優先ですので、
その辺踏まえてご提案頂けますと幸いです」
これも大事なことなので文字を大きくしときました。
だいぶ後にテストに出てきます。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。