本日は、予定を変更して、例年通り尾崎 豊さんの曲を。
「Forget-me-not」 (フォーゲット・ミー・ノット) という英語のタイトルの曲。
意味は、直訳すれば、「私を忘れないで」 となりますが、実はこのタイトルが付いた背景にはこんな意味があったようです。
1985年リリースのアルバム 「壊れた扉から」 の制作当時、収録する最後のバラードが決まらず、尾崎は悩んだあげく、歌手人生で初めて歌詞の無いメロディだけを吹き込んだデモ・テープをプロデューサーの須藤 晃に渡した。
それを聴いた須藤は、「小さな花のようなイメージ、勿忘草」 というキーワードを出した。 それを元に尾崎は、歌詞を作成したという。
「勿忘草」 (わすれなぐさ) の英語名が実は、「forget-me-not」 である。
そもそも、何故花に 「私を忘れないで」 という名前が付いたのか?
中世ドイツの悲恋伝説の主人公の言葉に因んでいるという。
その語源にまつわる、こんな伝説があります。
―― 昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまう。
ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、“ Vergiss-mein-nicht ” (僕を忘れないで) という言葉を残して死んだ。
残されたベルタは、ルドルフの墓にその花を供 (そな) え、彼の最後の言葉を花の名前にした。 ――
このような伝説から、この花は当時ドイツで Vergissmeinnicht と呼ばれ、英名もその直訳の forget-me-not 。 日本では、1905年 (明治38年) に植物学者の川上滝弥によって初めて 「勿忘草」 「忘れな草」 と訳された。 それ以外の多くの言語でも同様の意味が付けられている。
花言葉の 「真実の愛」 「私を忘れないで下さい」 も、この伝説に由来する。
では、曲を。
映像は、1987年の有明 (ありあけ) コロシアムでのライヴから。
次の曲 「I LOVE YOU」 へと続きます。
壊れた扉から/尾崎豊

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OZAKI FILM ALIVE AT ARIAKE COLOSSEUM IN 1987 TH.../尾崎豊

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では、また。