今もそうやよ
素焼きのプランターにしてあけたかったけど
お金無くてプラスチックのプランター
いい歳してもやっぱり辛い
やき勢いでコナツにお別れ言うて
勢いだけで埋葬したよ
結局はティッシュで挟むように
最期までコナツの顔見ながら
ティッシュを掛けて土掛けたよ
軽い土やき寒くないと思う
重くないと思う
苦しいよ
ずっと一緒に居ってくれた
慕ってくれた
足折れた時は痛い想いもさせた
直ぐに救い出せんと恐い想いもさせた
爪僕切った時痛い想いさせた
病院って恐い所にも連れていかれた
そこで知らん人間に触らせられた
それでもコナツは慕ってくれたよ
とにかくコナツは一緒に居ってくれた
コナツね車の中で朝テレビの中の女性の声に
やたら反応しよったよ
奈緒子を想い出しよったかも知れんよ
コナツがご飯口に含んで僕をみながら
モグモグしたの忘れれんよ
お水飲ますときも
『コナツ上手に飲めたね。上手上手』言うたら
調子に乗って飲んだ時も有ったよ
この家には人の形をした生き物は僕だけ
僕だけやき僕とコナツしか知らん時間が
幾つもあるよ
苦しいよ
戻りたいよ
(追記分やよ)
プランターの下のお皿買えてなかったき
マルニに行った
マルニの敷地に入って直ぐに
コナツの声がしたよ
『チョーイ』って
気のせいとか空耳って言われても
霊感とか無い僕は『そうかも』って
言わんといかんろうけど
コナツが話し掛けてくれたって思いたいよ