最近かわいいと思った瞬間は？
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cuteとkawaiiはどうやら違うようだ。
もし、同じ意味ならば、kawaiiという単語は英単語にならないだろう。
まぁ、字面が違うというのは、別のものという認識になりやすい。
というか、ならざるを得ない。
もし、別のものにならないのであれば、
利用頻度の少ない方は淘汰される。
日本は貪欲に海外のものを日本語化してきた。
最初は漢字だった。
それも、中国大陸の政権が変わるたびに、
中国は前の政権の痕跡を消そうとするのもあってか、
漢字の読みが変化する。
呉音、漢音、唐音、宋音、といったように、
時代ごとの音の違いを別のものとして、
上書きせずに問い入れた。
また、漢字が持つ意味に着目して、
その意味に近い和語の音を与えた。
前者は音読み、後者は訓読み、とされた。
まぁ、例外はあるだろうが、
一般的には正しいと思う。
平安時代以降、
オランダやポルトガルと交易をするようになると、
歌留多、金平糖など、漢字文化圏でないものも、
音の響きと漢字の意味をあわせて、
上手いことやっていった。
明治に入ると、欧米の概念が大量に入ってくる。
今度は音からではなくて、概念を漢字の意味から
熟語を作って、ありとあらゆる分野の概念を、
漢語のルールに則って日本語の熟語として、
日本語で学べるようにしたのだ。
お隣の中国や朝鮮は、
日本の近代化を横目に、
日本の書籍は漢語が存在して、
さぞ読みやすかったのだろう。
中国はこれを取り入れた。
近代、現代に入って、
電話、インターネット、といったようなインフラが整ってくる。
物理的な距離を論理的にゼロにすることに成功している。
これは一種のタイムマシンである。
どんどんと新しい概念が入ってくる。
この速度をいちいち漢語にするのは面倒なので、
音の響きをカタカナで表すようになる。
カタカナ外来語である。
よく、カタカナ英語と一般的にしてしまっているが、
これは間違いである。
なんでもかんでも元が英語とは限らないのだ。
理由はいろいろとあるようだが、
日本語の単語がそのまま英語圏で使われるように
なってきている。
オックスフォード大辞典には、
毎年のようにいくつかの日本語が登録されているらしい。
日本は鎖国していた期間が長かったからか、
はたまた平和な江戸の文化が花開いたからか、
海外から見ると異なる文化を育んでいて面白いようだ。
簡単に言えばガラパゴスだ。
日本はガラパゴスだ。
変な文章だし、正しいとも言えるし、
間違っているとも言える。
ダーウィンの進化論、
ガラパゴス諸島に生息する生物の多様性から、
進化の流れを読み取って、
進化論が出来上がったのだろう。
ガラパゴスのように独自に進化したという意味で、
ガラパゴス化といった熟語が出来た。
この言葉が一般的になったのは、
日本の携帯電話の機能とかだったかと思う。
そもそも論なのだが、
リチウムイオンバッテリーによって、
携帯電話は名前のとおりに携帯出来るサイズまで
ダウンサイジング出来た。
また、何を考えてか、カメラを搭載しようってなった。
すると、若い子たちは画質が悪いが流行ってしまい、
撮った写真をメールに添付して送り合うようになる。
カメラの性能がどんどんと上がっていく。
メールの添付容量の限界を感じ、
Eメールになっていく。
当然インターネットにも繋がることになる。
アドレスの手入力は馬鹿らしい。
デンソーが開発したQRコードを
ガラケーのカメラでスキャン出来るようになり、
アドレスの手入力の煩わしさはなくなる。
カメラの画質が良くなる。
画面も綺麗になる。
GPSを内蔵するようになり、
ナビゲーションが出来るようになる。
ケータイ文化はどんどんと進化の道を辿った。
これがガラパゴス化というものの代表的な例となる。
ガラケーだ。
ここに黒船来航だ。
iPhoneやAndroidスマホがやってきた。
日本人は新しいもの好きである。
しかし、ガラケーとスマホは
機能的な面でそこまで差はなかったのにだ。
なので、ガラケーとスマホの二台持ちなんてことを
する人も多かった。
ガラケーのバッテリーは一週間とか平気で持ったのだ。
しかも交換用のバッテリーも持つことも出来た。
初期のスマホもバッテリー交換が出来たが、
現在バッテリー交換の出来るスマホは皆無だ。
なんか話しがそれてしまったが、
かわいいと思うのが、
ガラケー
という表現。
ガラパゴスケータイの略だが、
ケータイは携帯電話の略である。
ガラケーと聞いて、
携帯電話を連想出来るってのが、
なんかかわいいなと思うのである。
ガラデンではないんだよね。
電話がダウンサイジングして携帯出来たのに、
電話が省略されて携帯が残ったわけだ。
カメラとかメールとかは後付なのだが、
結果的にこれらも携帯されたわけなので、
携帯が残って正解ではあるのだ。
ではでは