午後のひとときに、平方数の魔方陣について書いてみる。
魔方陣の要素が平方数のものを考える。
例えば、4次の平方数魔方陣は、
定和=2823
32 | 432 | 22 | 312 |
382 | 112 | 132 | 332 |
12 | 182 | 472 | 172 |
372 | 232 | 212 | 222 |
5次の平方数魔方陣は、
定和=1375
12 | 22 | 312 | 32 | 202 |
222 | 162 | 132 | 52 | 212 |
112 | 232 | 102 | 242 | 72 |
122 | 152 | 92 | 272 | 142 |
252 | 192 | 82 | 62 | 172 |
6次の平方数魔方陣は、
定和=2775
202 | 212 | 92 | 362 | 192 | 142 |
52 | 262 | 62 | 332 | 182 | 252 |
222 | 242 | 352 | 152 | 122 | 112 |
322 | 32 | 302 | 72 | 272 | 82 |
12 | 172 | 232 | 102 | 162 | 402 |
292 | 282 | 22 | 42 | 312 | 132 |
といったように、存在が確認されている。
しかし、3次の平方数魔方陣は、未解決問題とされていたりする。
未解決問題を解けたわけではないが、3次の平方数魔方陣について、思うところがあるので書いてみる。
3次なので、3×3の9マスの魔方陣なのに、4次、5次、6次といくつも見つかるのに、なんで簡単そうに見える3次がなかなか見つからないのか。
例えば、平方数なので要素のmod 4を取ると0か1になる。
3次なので、どの行、列、斜めだとしても、mod 4の3つの和なので、
定和のパターンを考えると、
0+0+0≡0 (mod 4)
0+0+1≡1 (mod 4)
0+1+1≡2 (mod 4)
1+1+1≡3 (mod 4)
のように、右辺は0、1、2、3の4通り考えられるのだが、
3次の魔方陣の中央の値に着目して、
中央のmod 4が0のとき、
縦、横、2つの斜めが、定和により確定すると、
残りの、上、下、左、右、の定和として辻褄が会うのは、
9マスすべてが0の場合に限れるので、
定和のmod 4は0となる。
中央のmod 4が1のとき、
縦、横、2つの斜めが、定和により確定すると、
残りの、上、下、左、右、の定和として辻褄が会うのは、
9マスすべてが1の場合に限れるので、
定和のmod 4は3となる。
これは、かなり厳しい条件であることが解る。
先に上げた4次、5次、6次の要素のmod 4を見てみると、0と1の両方があることが解るだろう。
おそらく、4次、5次、6次であっても、全てのマスのmod 4が等しいようなケースの魔方陣を見つけるのは難しいのではなかろうか。
無いことの証明はとても難しいが、あることの証明は、見つければ良いのだが、それも難しいのである。
さて、プログラミングでもして、探索してみるかな。
ではでは