日本語にはたくさんの種類の挨拶がある。
おはよう。
こんにちは。
こんばんは。
さようなら。
いってきます。
いってらっしゃい。
ただいま。
おかえり。
いただきます。
ごちそうさま。
おつかれ。
おやすみ。
などなど、外国語に翻訳しにくいものもあったりする。
日本人であれば、上記の挨拶を漢字に変換することで、漢字の持つイメージから、その言葉の本質に近づけたりする。
お早う
今日は
今晩は
左様なら
行ってきます
行ってらっしゃい
只今
お帰り
頂きます
ご馳走様
お疲れ
お休み
句読点を付けていないのは、この後に文章が続いていたであろうから、付けませんでした。
「おはよう」を丁寧にして、「お早う御座います。」とすることが出来るが、「こんにちは」や「こんばんは」は丁寧にし辛いことから、業界の挨拶は「おはようございます。」となったとか言われており、朝昼夜関係なく、自分よりも先に出勤している人に対しての最初の挨拶となった。
「こんにちは」は、「今日は、…」とこの後に続く言葉はいろいろとある。
「こんばんは」も同様に、「今晩は、…」ということになる。
「さようなら」は、「左様ならば、これにて失礼仕る。」といったような武士の挨拶から、短縮されたということである。
これらは、対等な立場であれば同じ返答でもまったく問題ないが、「おはよう」だけは例外的であることがわかるだろう。
「行ってきます」に対して、「行ってらっしゃい」
「只今(帰りました)」に対して、「お帰り(なさい(ませ))」
という返答が決まっている。
「頂きます」に対して、「(どうぞ)召し上がれ」
「ご馳走様(でした)」に対して、「どういたしまして」
という返答も一般的ではある。
「頂きます」も本来の意味としては、元々命のあった食材の命を頂くということ。
「ご馳走」とは、走り回って集めてきた食材のことから、料理に携わった総ての人に感謝の意を持って、「ご馳走様」となる。
「お疲れ」「お疲れ様」「お疲れ様でした」は対等な立場に対してのみ使うように心がけてください。
立場が上の人に向かって直接的に使うことは絶対に避けなければなりません。
最後に残した「おやすみ」「おやすみなさい」なのだが、今回取り上げたかったものである。
このあいさつの元になったものは、親が小さな子に対して、「もう寝ましょうね」という意味合いで「お休みなさい」ということだと思うわけです。
現代では、これから寝る人、寝るであろう人に対してだけではなくて、特にこれから寝ることが確定していない相手であっても、夜の別れの挨拶となっており、英語のgood nightと同等の意味になっている。
なので、「おやすみ(なさい)」の挨拶の返答も「おやすみ(なさい)」という不思議な状況となっている。
ではでは