今日は「地」という漢字について、掘り下げてみるよ。

 

音読み:ジ、チ

訓読み:つち、ところ

 

って辞書にあるんだが、ジはあってるのだろうか?

 

これって、現代仮名遣いに変更する歳に、ヂをジに統一してしまったのではなかろうか。

 

この改変って、私の意見としては改悪だと思っている。

 

日本人の耳に聞こえる音としては、同じだとしても、文字として違うから混乱するということなのだろうけれども、この改変を行ったことによる弊害のほうが大きいように思うんだ。

 

ということで、「地」が付く駅名を集めてみる。

 

なぜ、地名ではなくて、駅名かというと、駅名標を見れば、「ち」「ぢ」「じ」のいずれの表記なのかが確実に解るからです。

 

【ぢ】

家地川 いえぢがわ
寺地町 てらぢちょう

【じ】
朝地 あさじ
甘地 あまじ
生地 いくじ
石地 いしじ
入地 いれじ
久地 くじ
敷地 しきじ
地名 じな
地福 じふく
太地 たいじ
築地 つきじ
宮地 みやじ
地御前 じごぜん
地蔵橋 じぞうばし
地蔵町 じぞうまち
瀬辺地 せへじ
蛸地蔵 たこじぞう
築地口 つきじぐち
野辺地 のへじ
比地大 ひじだい
茂辺地 もへじ
六地蔵 ろくじぞう
六反地 ろくたんじ
北野辺地 きたのへじ
築地市場 つきじしじょう

【ち】
新地 しんち
福地 ふくち
一勝地 いっしょうち
大谷地 おおやち
北新地 きたしんち
志和地 しわち
新開地 しんかいち
苫米地 とまべち
前谷地 まえやち
谷地頭 やちがしら
小幡緑地 おばたりょくち
工業団地 こうぎょうだんち
鶴見緑地 つるみりょくち
二子新地 ふたこしんち
松原団地 まつばらだんち
山口団地 やまぐちだんち
遊園地西 ゆうえんちにし
陸前谷地 りくぜんやち
緑地公園 りょくちこうえん
宇治団地前 うじだんちまえ
牛渕団地前 うしぶちだんちまえ
梶栗郷台地 かじくりごうだいち
西武遊園地 せいぶゆうえんち
地下鉄赤塚 ちかてつあかつか
地下鉄成増 ちかてつなります
地区センター ちくせんたー
地鉄ビル前 ちてつびるまえ
荒川遊園地前 あらかわゆうえんちまえ
庄内緑地公園 しょうないりょくちこうえん
武庫川団地前 むこがわだんちまえ
旧居留地・大丸前 きゅうきょりゅうちだいまるまえ
愛・地球博記念公園 あいちきゅうはくきねんこうえん
 

 

さて、「ぢ」と表記している駅が2つほどありました。

 

家地川駅

 

 

 

寺地町停留所

 

 

 

もしかすると、昔は「ぢ」だった駅もあるかもしれないが、それを調べるのは大変なので、それは専門家に任せるとする。

 

 

自分としては、「ち」が「ぢ」に濁る、つまり濁音化するというのは、連濁などによるものが多いのではなかろうか。

 

明らかに熟語の先頭にあるのに「ぢ」となっているものは、元々そういう読みだったのだということに他ならない。

 

なので、「地蔵~駅」といった駅名は、「じぞう~」であっても、現代仮名遣い改変前は「ぢぞう~」であった可能性は十分にあるということです。

 

 

さて、ウィキペディアを確認すると、それぞれの駅のローマ字表記が解る。

 

いえぢがわ

IEJIGAWA

 

てらぢちょう

TERAJICHO

 

どちらも「ぢ」を「JI」で表記している。

 

これは、これで致し方ないのかなとは思う。

 

ローマ字表記は、外国人にも読めるという意味での表記法であって、それが必ずしも日本人の耳に正しく発音されるかは別問題である。

 

訓令式とかヘボン式とかあるが、それは別記事にしましょうかね。

 

 

ではでは