池袋には父の経営していた理容室があり、生まれも育ちも西武池袋線沿線で、娯楽は池袋で、特に東口が私の娯楽の中心地というか、遊び場であった。

50代以上の方は、子どものころにデパートへ行くということは、お買い物の後にレストランで食事をするというのは、夢のような出来事だったかと思う。

池袋でデパートというと、西武池袋線沿線住民であれば、真っ先に西武デパートが思いつくことだろうし、パルコ、東武デパート、古くは三越、京濱デパート、武蔵野デパート、丸物デパート。

そんな西武デパートも西武グループから、セゾングループへ、セブン&アイホールディングスと親会社が変わり、ついにアメリカの投資ファンドに売却が決まり、池袋の西武デパートにはヨドバシホールディングスが一部を使って、ヨドバシカメラとするようである。

 

 

池袋と言えば、ビックカメラであり、カメラのさくらやも一時期はありましたが、ビックカメラの独壇場だったのに、西武デパートという駅ビルにヨドバシカメラが出来てしまう。

池袋駅は、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラの三つ巴になって、今後どうなっていくのだろうか。

ビックカメラ東口カメラ館は取り壊され、カメラ関連は本店パソコン館へ移ったようです。

この流れは何を意味しているのか。

西武池袋線、東武東上線が東京メトロ副都心線の相互乗り入れ、更には東急東横線、ヨ小浜高速鉄道と乗り入れた。

これにより、池袋は終着駅というイメージから通過駅になってしまった。
しかし、この相互乗り入れで一番乗降客数が減ったのは池袋駅ではなく渋谷駅だった。
それにより、新宿駅、渋谷駅、池袋駅という世界ランキングの順位に変動が起こり、いまでは新宿駅、池袋駅、渋谷駅と池袋がNo.2となったのだ。

新宿を拠点としていたヨドバシカメラが、ついに弱体化し始めた池袋に殴り込みを掛けるのだろう。

消費者からしたら、家電量販店はどこであれば、安ければどこでも構わないというニーズもある。それは実物を家電量販店で品定めをしたのち、そこでは購入せずに、送料などをコミコミで一番最安値のところから購入するのである。

そう考えると、一番アクセスが良いのは、駅ビルであり、池袋西武デパートに店舗を構えることになったヨドバシカメラに軍配があがるのかもしれない。

ビックカメラはコジマとくっついて、昨今では店舗数を減らす戦略に出ていたので、駅ビルに店舗を作るなんてことは出来なかったのだろう。

さて、これらが吉と出るか凶と出るか。

家電量販店だけではなく、池袋から姿を消した東急ハンズも、この際だから駅ビルに入ってくれると良いのだが、どうなんだろうか。


ではでは