注目を集める「超」長期支払いの住宅ローンプラン
KNホームです。
未だ先行きの見えない物価高の時代。
車や不動産などローン支払いが必要な高額な財産の購入に
消費者は慎重になっています。
逆に、売却を検討している方から見ると今の不動産市場は「売り時のチャンス」
と考えられるため例年よりも「駅に近い」・「日当たりが良い」・「面積が広い」
といった好条件の物件が増えています。
滅多に無い好条件の物件なので、「高くてもなんとか買いたい」と
希望する人もいますが、それでも毎月のローン支払い額を計算すると
伸ばした手もひっこめざるを得ないというもどかしい状態です。
そういった例もみられる中、にわかに需要が伸び、
ローン支払いの選択肢として注目を集めている方法があります。
8月4日、住信SBIネット銀行さんが借入期間最長「50年」の
超長期の住宅ローンの取り扱いを開始することを発表しました。
住信SBIネット銀行 ホームページ
毎月のローン支払金額は35年が最長という認識が一般的かと思いますが
実は返済条件によってはさらに支払い年月を延ばすことが可能です。
返済期間を延ばすことで毎月のローン支払額を減らすことが可能ですので
毎月の負担が減る最長50年支払いという方法は現在の不動産が高い状態には
合っている支払い方法となります。
もちろん支払い年月が増えるという部分は契約者にとっては重い負担となるので
数年前はだいぶ敬遠されていた、というより「そういう(超長期)プランもある」
ということ自体、話に昇ることは滅多にありませんでした。
しかし、今の時期であってもなんとか不動産を買いたい、という需要は存在し
この超長期プランの存在が最近注目を集めています。
住信SBIネット銀行さんも需要の高まりを受けて「ネット銀行として」は
初めての超長期プランの受付開始となり
この先このプランが広がりを見せるかという点も注目されています。
長期の住宅ローンの支払いは安定した収入があることが前提となっています。
定期昇給など毎年の年収が増えることがほぼ確定していた年功序列時代には
繰り上げ返済も容易だったために特にためらうようなこともなく、
長期間であっても当たり前のように選ばれている方法でした。
しかし段々と景気が後退し、副業をいくつも兼任したり、
収入よりも働き甲斐を選び不安定な収入が当たり前というケースが増え
住宅ローンなどの長期の支払いを敬遠し、不動産を購入する選択肢を除外し、
家は買うのではなく借りる派という人も増え価値感が多様化するとともに
マイホームを持ちたいという人も減り続けてきました。
「先が見えない中で月数万円~のローン支払いを持つことは避けたい」
という意見も増え始め、今ではその考えも普通のものであるという認識になっており
長期のローン支払いを抱えることが段々と避けられる中での
この超長期支払いローンの注目度上昇です。
物価高騰を考えれば毎月の支払い負担を減らすプランは、
すでに存在する支払い方法の中では確かに「有り」な選択肢とはいえ
以前であれば受け入れられることのほうが少なかったプランの再注目は
驚きをもって迎えられています。
例えば30歳でなんとかお家を買うことができて、ローン支払いを開始したとしても
支払いを終えるころには80歳になってしまうわけで、
このプランが今の現役労働者の世代をに受け入れが広がるかはまったく読めません。
物価高からの住宅価格高騰に対応するために注目を集め始めているこのプランですが
需要が高まり、住宅ローンの支払い選択肢のリストに
当たり前のように今後載っていくのかそれとも需要が伸びずに
ひっそりと終える事になるのかによって、昔と今の時代の人々の生き方や
お金に対する認識というものを計ることができる
1つの指標となるのではないでしょうか。
「余裕がないから支払期限を延ばして毎月の負担を減らす」という考えが
今の時代の不動産購入の考えとして受け入れられるか否か、
とても興味深い結果を生むことになりそうです。
結果に注目していきたいと思います。
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