・令和4年の地価公示価格が発表される
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3月23日、国土交通省さんが令和4年分の地価公示価格を発表しました。
各地で注目する点は多く、全て見ていくときりがないので
見るべき点のみをあげていこうと思います。
国土交通省「土地総合情報システム」
・住宅地の上昇率トップは「北海道北広島市」
去年「住宅地帯」で最も価格が上昇したのは「北海道北広島市」でした。
昨年度からプロ野球チーム「北海道日本ハムファイターズ」が
北広島市に新しい本拠地となる球場「エルコンフィールドHOKKAIDO」
を建設しており今年3月、無事完成してお引越しをしました。
有名なプロ野球チームの試合が完成されるドームが建設されたことで
それに伴い人の移動や需要増加を見込んで、
北広島市の住宅地価格が高騰した形です。
投資用のアパートやマンションの建設も次々建ち上がっており
近隣では道内のみならず都内の投資家の方からも注目を集めています。
北広島市の今年の住宅地の上昇率は約26%。
2年連続で上昇率トップとなりました。
・商業地で上昇率トップも「北海道北広島市」
人が住むことを目的とした住宅地エリアの次は商業地の上昇率です。
こちらも上記の理由で「北海道北広島市」が価格上昇率トップとなりました。
野球試合の観戦にドームに来るお客さんによる需要増加を見込んで
住宅地のみならず商業用店舗を構える商業エリアの土地も需要が高まった形です。
北広島の商業地の上昇率は約20%。
・工業地の上昇率トップは「沖縄県糸満市」
工業地で全国トップとなったのは「沖縄県糸満市糸崎町5丁目」でした。
交通インフラの整備が進みアクセスが良くなったことが
上昇の理由と言われています。
糸満市糸満市西崎町5丁目の上昇率は約26%でした。
・注目されていた熊本県菊陽町も高い上昇率
世界で半導体不足が叫ばれる中、大きいニュースとして取り上げられたのが
台湾の半導体メーカー「TSMC」が日本に半導体関係の新工場建設です。
建設場所は熊本県菊陽町。
パソコン製品以外にも住宅・自動車・エアコンなどの家電製品に至るまで
インターネットに接続する機能がブームとなっている昨今、
今までになかった製品にまで半導体が用いられるようになり需要が急上昇。
深刻な半導体不足により、世界中で半導体の奪い合いのような様相を見せる中
世界最大ともいわれる台湾の半導体メーカーが1万平方メートルともいわれる
自前の製品開発のための工場を日本に作ることは大きな話題を見せました。
菊陽町を中心に住宅地も商業地も約20%上昇しています。
まだ工場は建築中ながら、従業員向けの住宅・関連企業の進出など
需要の増加が見込まれ、現地では実際に住むことを目的とした売買以外にも、
投資家の方がアパート・マンション用地を中心に土地の供給が追い付かないほど
土地が動いているそうです。
北広島市も菊陽町も、不動産市場がまるでプチバブルのような状況ですが
原因となったドームも工場もこれから本格稼働を迎えるので
この状況はしばらく続くことが予想されます。
・最も土地の価格が高かったのは東京都の銀座4丁目
去年、最も公示価格が高かったのは東京都中央区銀座4丁目で
1㎡あたり5,380万円でした。
銀座4丁目は前回の公示価格発表(令和3年版)でも
最も価格が高い所として発表されており、その時は 1㎡/5,300万円 でした。
去年の最高価格と比べて1.5%上昇です。さすがに都内は強いですね。
大きく見るべき点は以上です。
昨年度はコロナ終息に向けた動きが年度の後半から見られるようになり
経済活動が正常化する期待から全国的にも地価が上昇に向かいました。
全国平均で住宅地1.5% 商業地1.8% 工業地1.7%の上昇です。
全国平均が上昇したのは今年で2年連続。
これからの経済の回復に向けて様々な動きが見られます。
上記の新ドームや新工場以外でも、
都内では様々な新大型商業施設が建築ラッシュの様相を見せています。
コロナの影響減少により、観光需要の復活と合わせた新しい観光スポットの増加で
今年は例年と比べて特需に沸くエリアが多くみられるかもしれません。
これからの経済の上向きに期待したいですね。
引き続き情報を集めていきたいと思います。
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