・ドイツで世界最大の住宅設備関連の国際見本市が発表
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先月、日本の家電が貿易額で赤字に転落するなど、
日本の電化製品の販売力減少が囁かれていますが
そんな中でも世界でがんばる日本企業メーカーをご紹介したいと思います。
今月の13日~17日までドイツのフランクフルトにて
欧州市場向けの世界最大の住宅関連設備の国際見本市
「ISH 2023」が開かれました。
そこで、日本企業からも何社か出展していたのですが
日本でも有名な住宅設備メーカーさんが参加しています。
給湯器で有名なノーリツさんや
ウォシュレットやバスルームなど
水回り品を中心とした企業であるTOTOさんなどです。
TOTO 株式会社 ホームページ
株式会社ノーリツ ホームページ
両者とも国内で非常に有名なメーカーさんなので
自宅の給湯器やウォシュレットが
こちらの会社さんの物であるという人も多いのではないでしょうか。
キッチン・浴室・洗面台・トイレなど、
住宅設備の中でも水回りに関する商品を生産・販売しており
新築物件の設備にもよくこちらのメーカーさんの商品が使われています。
私も新築物件の販売会場などでよく目にするメーカーさんです。
日本は地震大国なので、そこで培われた建築技術は世界でも高い評価を得ています。
合わせて住宅関連の商品も技術力では高い評価を受けており、
ウォシュレットなど日本発祥の注目技術があることもよく知られています。
ただ、欧州市場は日本市場とは趣向がだいぶ異なるそうです。
欧州は日本と比べてもデザイン性を重視しており、
どちらかというとシンプルで使いやすさが好まれる日本市場と異なり
お洒落で、おいてある品が「飾ってある」ように見えるように
デザインに拘らないと売れにくいそうです。
欧州向け販売のために、ウォシュレットは便座の蓋の部分などを薄くするなど
特別にデザインしたものを作成しており、日本で販売している商品にデザイン性を
プラスしたような品のほうが向こうでは売れるそうです。
欧州では家具でも「北欧家具」などの特別にこだわったデザインを持つブランドが
こちらでは見られないようなお洒落なデザインの品をたくさん販売しています。
昔から見た目でもふるいに掛けられている欧州市場にどう受け入れられる商品を
開発できるかが今後注目されるでしょう。
貿易の赤字で日本の技術力の「選ばれる力」の低下が囁かれていますが
同時に、国内では少子化問題が深刻です。
去年の新生児の出生数は約80万人。
予想では80万人を割り込むだろうという予想がされていたのは
2033年でしたが、少子化のペースは予想よりも加速しています。
国内の人口の絶対数が少なくなり続けるということは当然、
購入者の絶対数も低下し続けるという事です。
物言う株主がいる株式会社という仕組み上、
企業は売り上げを増加させ続けなければいけません。
将来の国内の需要が下がり続けているという意味で、
人口減少が続いている現状は企業にとって深刻です。
規模が大きい会社さんであるほど、海外で稼ぐ力を養わないと
会社を維持していくことは難しくなることが予想されます。
まずはお家芸とまで言われていた電化製品部門で、
海外で売れる技術力を回復し貿易額が黒字になることが望まれます。
TOTOさんは現在、国外売上が全体の2割ほどを占めており、
2030年にはこれを5割以上にしたいという考えを持っているそうです。
がんばれ日本ということで、
もしウォシュレットの購入や買い替えを検討していらっしゃる方は
こちらのメーカーさんの商品を覗いてみてはいかがでしょうか?
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