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ここ数年、様々な出来事を背景に市場は活況で
不動産価格は値上がり傾向にありました。
手持ちの不動産を売却を予定していた方はこれをチャンスと積極的に動き始め、
高く売却したいというお客様のお問合せが増えていました。
「空前の売り手市場」とまで言われるようになった市場でしたが、
さらに時間が経ち、世界的な物価・金利上昇などの大きな流れが生まれており
世情の流れを追うように不動産市場も次の段階へと移ろうとしているようです。
17日、不動産情報掲載サイト大手のSUUMOさんが、
不動産の売主向けに行ったアンケート結果を発表しました。
「不動産情報サイトSUUMO 不動産売却を成功させるコツは?」
アンケート結果によると4割近い方が手持ちの不動産の売却を
1年以内に完了できた、としながらも2割の方が売却を中止しており、
中でも中止した一番多い理由として「希望金額で売却できそうになかったから」
という点を上げています。
通常では不動産の売却は「急に大きな金額が必要になった」場合や
「不動産を相続したが住む予定がない」場合など
一生のうちでもあまり発生しない事態が起きたために行うことがほとんどですが、
最近の売り手市場では
「今の家を処分して新しい家に住み替える資金の一部に充てる」
「売ることは考えていなかったけど高く売れるなら売ってもいい」
など、この機会をチャンスと捉えた方が積極的に動いている理由も増えていました。
しかし、市場の将来に陰りが見えてきたことを敏感に感じ取った人が増えたことで
流れに変化が生まれ右肩上がりだった市場に
徐々に落ち着きが見られるようになってきました。
未だに都市部では東京都千代田区の「TOKYO CROSS PARK構想」や
東京都の新宿駅西口エリアの再開発など、複数の箇所で大規模な開発を行われ
ハッキリと土地の価値が増加するであろうと予想されるエリアが多く見られる一方で
アメリカの金利上昇など、世界全体の市場で景気低迷が予想される中、
明確な強みがないエリアから需要が低下してくることが予想されています。
識者の方からは、次の不動産市場は
価値が上昇するエリアと、価値がガクッと低下していくエリアで
二極化が今まで以上に進行するようになるという意見が多く聞かれます。
価格の乱高下に落ち着きが見られるのはまだ先になるでしょうか。
関係者が思わぬ事態に直面して市場に振り回されるのはしばらく続きそうです。
引き続き市場の動向を注意深く見ていきたいと思います。
不動産購入・売却はKnホームにお任せください!