Knホームです。
みなさん自分がお家を買う時に希望する条件には様々なものがあると思います。
キッチンは使い新しいもので勝手口のあるゴミ処理しやすい造りを…。
日当たりが良くて駐車スペースは2台以上は…。
なんとなくでも
「自分にとって良い条件」というものはイメージがあるものでしょう。
そんなイメージの一つですが
「広い土地に住みたい」というものは必ず入るのではないか思います。
特に、都内などの土地が高いエリアにお住みの方は
土地の価格が高い分どうしても横に狭くならざるを得ず
20坪前後の土地に、3階建て以上の
縦に広いお家を建てて住んでいるという方がたくさんいらっしゃいます。
「いつか広い土地で庭のあるお家でのびのびと暮らしたいなぁ」
と思っている人も多いことでしょう。
テレワークの普及によって、仕事場所を選ばずにすむようになったことで
郊外に移り住むようになった人が増えましたが、
やはりそういう方は都内エリアに住んでいた人の割合が多いようです。
「広くて緑が多いところに住むのが夢だった」と
移住していく方も見かけるようになりました。
そんな横に広い土地・建物が良い条件だと思われている中、
「今より狭い家に住みたい」という希望でお家探しの相談に来場される方が、
実は年に必ず何名かいらっしゃいます。
はたしてどのような事情があるのでしょうか。
相談に来るお客様の年齢層は毎回必ず一致しています。
「仕事を引退したくらいのご高齢の方々」です。
希望としても
「今住んでいる4LDKの住宅を売却し、2LDKくらいのお家に引っ越したい」
という条件で一致します。
弊社で相談を受けた過去の例を考えても
「足腰が弱くなって動くのが億劫になってきた。
庭の掃除などの手入れが大変なのでもっと手間のかからないお家に住みたい」
という声が相談内容のきっかけの大半を占めています。
若い人や都内在住の人の憧れの的である「広い土地」ですが、
年を重ねるにつれて体の衰えを感じると共に、
徐々に「土地の管理」というものが重荷に感じてしまうようになるようです。
具体的には
・草むしりなどの除草作業
・どこからか風で飛んでくる葉っぱやゴミなどの清掃作業
・老朽化した大型倉庫などの設置物の修理（設置した場合）
こういった作業が大変のようです。
特に草むしりに関しては行った方も多いので解りやすいかと思います。
郊外に建っているお家というのは土地が広いお家も多く、
土地が300㎡を超える場合も珍しくありません。
その分除草作業のエリアも広く、
「がんばったけど１日では終わらなかった」という場合もあります。
草むしりをした経験のある方はご存じかと思いますが、
雑草との闘いは腰にとても負担がかかるものです。
中腰をキープして動き回らないといけないので、
作業箇所が広いと30代の人でも翌日に筋肉痛になったりします。
そのような作業を体に不安を覚えるようになった年齢にやるのは
やはり堪えるとのことでした。
蛇足なのですが、
ご高齢の方はスーパーで買い物をする際に
ショッピングセンターなどにテナントで入っている大型のスーパーよりも
コンビニくらいの大きさの小型店舗のほうが好まれるという話を
聞いたことがあります。
広い敷地を持つ大きな店舗は若い人たちには
「いろいろ見れて楽しい」「テーマパークのようで楽しい」という
好意的な意見が多いようですが、年を重ねて体に不安が生まれてくると
「大きいお店は歩き回るので疲れる」
「商品が多すぎてもどれを買えばいいか判断ができない」
と、必ずしも好意的なばかりではなくなるようです。
「手狭であっても必要なものだけあればいい」と思うようになる傾向が、
体を動かすことに重さを感じるごとに強くなるからかと思われます。
仏教の用語ですが
「子供叱るな来た道だ、年寄笑うな行く道だ」という言葉があります。
「今は解らなくても将来自分も年を取れば、
ご高齢の方と同じ苦労をいずれ負うことになる。」
という意味の言葉ですが、若い世代の時は全然わからなくても段々年を重ねて、
体が重くなってきたりすると、何かの拍子に
「あぁ、自分もいずれ足腰が動きにくくなって歩けなくなったりするのかな」
と感じるようになります。
ご高齢の方は脳神経が衰えて正しい判断ができなくなったり
急に体を動かすことに苦痛を感じるようになるなど、
体の不調に起因するさまざまな問題を抱えるようになります。
狭い家に移住するということも、
今はわからなくてもいずれ理解するタイミングが来るかもしれません。
年を重ねた苦労に配慮することを住宅選びの際に考える余裕もあると
終の棲家としてピッタリの住まいを見つけることができるかもしれませんね。
不動産の購入のご相談はKnホームにお任せください！！
