(10月19日よりスタートした、砂漠生還大作戦の完結編です)
10月17日火曜日 午後1時
遅い朝食を食べ、LAに向けて出発した私たち。
行きと同じく、マークが自分のジープを、
ジェンはRV(キャンピングカー)を、私はトラックを運転します。
行きは銀河鉄道の夜だった荒野。
今日は遠くまで見渡せます。
しばらく走ると、本物の砂漠が現れました。
(エジプトみたいなやつね)
写真は、イマイチわかりづらいのですが、
手前の荒野と奥の山の間に見える、ベージュ色の部分が砂漠です。

こんなところを通ってきてたなんて、まったく気づきませんでした。
見渡す限りの広大な大地。
確かに名前の通りです、デス・バレー。
40~50分は砂漠を走ったでしょうか。
ついに文明が見えてきました。
ガソリンスタンドに飲食店・・・。
そして、とある曲がり角にさしかかったとき。
何を思ったか、マークのジープが突然、ショートカットしました。
ジェンの運転する、後続のRVがそれにつづきます。
最後尾につけていた私は、えっ?! と思いました。
その曲がり角には、大きく突き出たひさしがあったから。
え、あれ、高さじゅうぶんあるのかな・・・?!
そろそろと運転してたRVは、どうやらギリギリで通れると見込んだらしく、
アクセルを踏み込んだ(と思われる)瞬間・・・
ガンッッ、メリメリメリメリメリ・・・
ガガッッ・・・・・・ドォォォォォォン・・・
(=◇=;)
ま
さ
か
の
破
壊
音
パ
|
ト
2
なんと、RV、高さはギリギリと思われましたが、
上に乗っかって突き出ている、空調設備のモーターがあることに
誰ひとりとして気づいていなかったのです!!!!
それが引っかかって。
もげて。
落ちたYO・・・orz
しかし、その光景がまるでコントのようで、
はっきり言わせてもらいます、
私は爆笑してしまいました。
ひとしきり、トラックの中で腹を抱えて笑い転げていた私。
しかし、みんなが続々と、青い顔をしてクルマから降りてくるのを見て
初めて事の重大さに気づきました(鈍すぎ)。
写真は、空調がぶつかった衝撃でへこんだひさし。

あまりの轟音に、人が集まってきてしまいました。
その中には、このビルの持ち主である、韓国系の老婆もいました。
さて。ここからが問題です。
レンタルするとき、ジェンは、
年齢不足でドライバーとして登録できませんでした。
このRVを運転できるのは、マークと私だけとなってます。
誰が運転してたんだ、クルマの保険は? 持ち主は?
と、老婆は聞いてきます。
・・・・・・
おのずと隠蔽工作の方向へ。
誰が言い出すわけでもなく、私が運転していたことになりました・・・。
マークがかばってくれるかなと思ったけど、期待しただけ無駄でした。
仕方なく、自分の免許証を老婆に渡しました。
そして、RVの中へ入り、保険の登録証やレンタル契約書をつかんで戻ってくると。
あ、しまった、免許証渡したままだった。
私 「私の免許証どこですか?」
老婆 「は? 私は免許証なんて持ってないわよ。近眼で、免許が取れなかったのよ」
私 「違う、あなたが私の免許証を持ってるか聞いてるんです」
老婆 「そんなもの知らないわよ」
私 「あなたに手渡したでしょ。そこまでは覚えてるんですよ」
RVの中を始め、思い当たるところを探したけども
痕跡まったくなし。
・・・・・・かなり嫌な予感がする。
老婆に渡したところまでは覚えてる。
でも、返してもらった記憶はない。
最初は申し訳ないなぁと思いながら、控えめに聞いていたけども、
そのババア(既にババア呼ばわり)、すっごく楽しそうな顔しながら、
「免許証は見つかったか~い、あら、まだなの。
私は取ってないわよ、こんなおばあさんが取るわけないじゃない」
などと、癪に触ることを言ってくるので、さすがにキレ気味になってきました。
だいたいそのババア、英語はたどたどしいわ、言ってるそばから忘れて聞き返してくるわ、
ものすごい近眼で、1cmの距離まで近寄らないとものが見えないわ・・・
ぜったいにお前がなくしたやろ。
しかも、ババアはそれだけでは物足りないらしく、
ドタバタに乗じて警察呼んでたんです。
示談で済まそうとしてるこっちの努力皆無。
ポリス到着。
ポリスはポリスでも、ハイウェイパトロールの彼は困り顔。
それでもひとしきり、クルマの保険や登録を調べる気のいいポリス。
「おばあさん、人身事故じゃないんで、僕たちにはどうすることもできないんですよ。
とりあえず、このビルの保険登録証を見せてもらってもいいですか」
「いや、今日はね、ここのお店のオーナーがお休みなもんで、どうにもできないのよ」
「その人は関係ないです、このビルの持ち主はあなたでしょう。保険、入ってるでしょう」
「そうなの? たぶん、家にあると思うんだけどね、家には滅多に帰らないのよ」
「でも、それがないと、僕にはこれ以上どうすることもできないんですよ。
取りに帰ってもらったりすることって、できますか?」
「私もこんな年寄りだしねぇ・・・それはちょっと」
さっきまでの、トラブルに食いつく(ピラニアのような)威勢はどこへやら。
急に年寄りぶるババア。本当ムカつく。
RVの会社の名前と住所、保険会社の名前と住所、
登録ナンバーや私たちの名前と免許証番号(さらには私の免許証まで)
すべて書き出して渡して説明したというのに、
「で、保険の番号はどれなんだい?」
・・・モーロクしてるにもほどがある。
本当、この手の人は大嫌い。
気のいいポリスがすべて説明し直してくれたあと、
「じゃあ、きみの免許を見せてもらってもいいかな」
「ないです。あ、学生証ならありますけど」
「は?」
「そのばあさんに渡して、ちょっと目を離したすきになくなったんです」
みんなも、その通りだ、と同意してくれる。
ポリスはすっかり、呆れ顔の困り顔。
そしてババアは再び、私は触ってもないだの、
彼女は信じてくれないだのと騒ぎ始めて、
マークは疲れきってて放心状態、
ジェンはショックのあまり放心状態、
私は、起こしてもない事故で免許証もなくして、
ああ、なんでこんなことに・・・。
頭を抱える私。
イーーーーーーーーーーっとなってきて、癇癪を起こしそうになりました。
ふと顔を上げると、ロイがいて、ぎゅっと抱きしめてくれました。
思わず緊張が解け、私、何もしてないのに、というと、
うん、わかってるよ、大丈夫だから、と何度も言ってくれました。
ロイは他の男の人に比べたらずっと細身ですが、
それでも私よりはがっしりしていて、
彼の優しい香水の匂いと、温かい腕のおかげで、
私は正気を取り戻すことができました。
そして、彼の腕の中で、私は、
ああでも、私は永遠にこの人のストライクゾーンの外なんだ。
と気づいて、なんだかさらにトホホな気分になりました。
ゲイの彼に恋をしても、発展する余地はあるはずもなく、
可能性は、気まぐれで降った雨で出来た、砂漠の水溜まりのように、あっさりと蒸発してしまいました。
午後8時
ドタバタと、フリーウェイの工事のおかげで、大幅に遅れをとった私たち。
それでも、なんとかLAまで生還することが出来ました。
その夜。
免許をなくしたイライラと、
会ったこともないロイのボーイフレンドに対する、ちょっとした嫉妬と
運転疲れと。
ビールたった3本で私が泥酔したことは、言うまでもありません。
飲んでいたみんな、ごめんよ・・・。
でも、あの空調設備が落下したシーンは、
思い出すだけで笑いがこみ上げてきます。
てか、この一連の出来事すべてがコントみたいですよね、よく考えたら。
RV破壊、コリアンババア、免許紛失、ゲイに恋をしかけた私・・・。
だめだもうネタだとしか思えない(_≧Д≦)ノ彡☆
あ、免許は翌日、再発行手続きしました。
RVも、保険が下りるそうで、こっちの負担はかなり少なくてすみました。
あさってからまた懲りずに、ベガスに遊びに行ってきま~す。
長いブログ、読んでくださってどうもありがとうございました。
これからもヨロシクお願いいたします。
砂漠生還大作戦 ~完~
10月17日火曜日 午後1時
遅い朝食を食べ、LAに向けて出発した私たち。
行きと同じく、マークが自分のジープを、
ジェンはRV(キャンピングカー)を、私はトラックを運転します。
行きは銀河鉄道の夜だった荒野。
今日は遠くまで見渡せます。
しばらく走ると、本物の砂漠が現れました。
(エジプトみたいなやつね)
写真は、イマイチわかりづらいのですが、
手前の荒野と奥の山の間に見える、ベージュ色の部分が砂漠です。

こんなところを通ってきてたなんて、まったく気づきませんでした。
見渡す限りの広大な大地。
確かに名前の通りです、デス・バレー。
40~50分は砂漠を走ったでしょうか。
ついに文明が見えてきました。
ガソリンスタンドに飲食店・・・。
そして、とある曲がり角にさしかかったとき。
何を思ったか、マークのジープが突然、ショートカットしました。
ジェンの運転する、後続のRVがそれにつづきます。
最後尾につけていた私は、えっ?! と思いました。
その曲がり角には、大きく突き出たひさしがあったから。
え、あれ、高さじゅうぶんあるのかな・・・?!
そろそろと運転してたRVは、どうやらギリギリで通れると見込んだらしく、
アクセルを踏み込んだ(と思われる)瞬間・・・
ガンッッ、メリメリメリメリメリ・・・
ガガッッ・・・・・・ドォォォォォォン・・・
(=◇=;)
ま
さ
か
の
破
壊
音
パ
|
ト
2
なんと、RV、高さはギリギリと思われましたが、
上に乗っかって突き出ている、空調設備のモーターがあることに
誰ひとりとして気づいていなかったのです!!!!
それが引っかかって。
もげて。
落ちたYO・・・orz
しかし、その光景がまるでコントのようで、
はっきり言わせてもらいます、
私は爆笑してしまいました。
ひとしきり、トラックの中で腹を抱えて笑い転げていた私。
しかし、みんなが続々と、青い顔をしてクルマから降りてくるのを見て
初めて事の重大さに気づきました(鈍すぎ)。
写真は、空調がぶつかった衝撃でへこんだひさし。

あまりの轟音に、人が集まってきてしまいました。
その中には、このビルの持ち主である、韓国系の老婆もいました。
さて。ここからが問題です。
レンタルするとき、ジェンは、
年齢不足でドライバーとして登録できませんでした。
このRVを運転できるのは、マークと私だけとなってます。
誰が運転してたんだ、クルマの保険は? 持ち主は?
と、老婆は聞いてきます。
・・・・・・
おのずと隠蔽工作の方向へ。
誰が言い出すわけでもなく、私が運転していたことになりました・・・。
マークがかばってくれるかなと思ったけど、期待しただけ無駄でした。
仕方なく、自分の免許証を老婆に渡しました。
そして、RVの中へ入り、保険の登録証やレンタル契約書をつかんで戻ってくると。
あ、しまった、免許証渡したままだった。
私 「私の免許証どこですか?」
老婆 「は? 私は免許証なんて持ってないわよ。近眼で、免許が取れなかったのよ」
私 「違う、あなたが私の免許証を持ってるか聞いてるんです」
老婆 「そんなもの知らないわよ」
私 「あなたに手渡したでしょ。そこまでは覚えてるんですよ」
RVの中を始め、思い当たるところを探したけども
痕跡まったくなし。
・・・・・・かなり嫌な予感がする。
老婆に渡したところまでは覚えてる。
でも、返してもらった記憶はない。
最初は申し訳ないなぁと思いながら、控えめに聞いていたけども、
そのババア(既にババア呼ばわり)、すっごく楽しそうな顔しながら、
「免許証は見つかったか~い、あら、まだなの。
私は取ってないわよ、こんなおばあさんが取るわけないじゃない」
などと、癪に触ることを言ってくるので、さすがにキレ気味になってきました。
だいたいそのババア、英語はたどたどしいわ、言ってるそばから忘れて聞き返してくるわ、
ものすごい近眼で、1cmの距離まで近寄らないとものが見えないわ・・・
ぜったいにお前がなくしたやろ。
しかも、ババアはそれだけでは物足りないらしく、
ドタバタに乗じて警察呼んでたんです。
示談で済まそうとしてるこっちの努力皆無。
ポリス到着。
ポリスはポリスでも、ハイウェイパトロールの彼は困り顔。
それでもひとしきり、クルマの保険や登録を調べる気のいいポリス。
「おばあさん、人身事故じゃないんで、僕たちにはどうすることもできないんですよ。
とりあえず、このビルの保険登録証を見せてもらってもいいですか」
「いや、今日はね、ここのお店のオーナーがお休みなもんで、どうにもできないのよ」
「その人は関係ないです、このビルの持ち主はあなたでしょう。保険、入ってるでしょう」
「そうなの? たぶん、家にあると思うんだけどね、家には滅多に帰らないのよ」
「でも、それがないと、僕にはこれ以上どうすることもできないんですよ。
取りに帰ってもらったりすることって、できますか?」
「私もこんな年寄りだしねぇ・・・それはちょっと」
さっきまでの、トラブルに食いつく(ピラニアのような)威勢はどこへやら。
急に年寄りぶるババア。本当ムカつく。
RVの会社の名前と住所、保険会社の名前と住所、
登録ナンバーや私たちの名前と免許証番号(さらには私の免許証まで)
すべて書き出して渡して説明したというのに、
「で、保険の番号はどれなんだい?」
・・・モーロクしてるにもほどがある。
本当、この手の人は大嫌い。
気のいいポリスがすべて説明し直してくれたあと、
「じゃあ、きみの免許を見せてもらってもいいかな」
「ないです。あ、学生証ならありますけど」
「は?」
「そのばあさんに渡して、ちょっと目を離したすきになくなったんです」
みんなも、その通りだ、と同意してくれる。
ポリスはすっかり、呆れ顔の困り顔。
そしてババアは再び、私は触ってもないだの、
彼女は信じてくれないだのと騒ぎ始めて、
マークは疲れきってて放心状態、
ジェンはショックのあまり放心状態、
私は、起こしてもない事故で免許証もなくして、
ああ、なんでこんなことに・・・。
頭を抱える私。
イーーーーーーーーーーっとなってきて、癇癪を起こしそうになりました。
ふと顔を上げると、ロイがいて、ぎゅっと抱きしめてくれました。
思わず緊張が解け、私、何もしてないのに、というと、
うん、わかってるよ、大丈夫だから、と何度も言ってくれました。
ロイは他の男の人に比べたらずっと細身ですが、
それでも私よりはがっしりしていて、
彼の優しい香水の匂いと、温かい腕のおかげで、
私は正気を取り戻すことができました。
そして、彼の腕の中で、私は、
ああでも、私は永遠にこの人のストライクゾーンの外なんだ。
と気づいて、なんだかさらにトホホな気分になりました。
ゲイの彼に恋をしても、発展する余地はあるはずもなく、
可能性は、気まぐれで降った雨で出来た、砂漠の水溜まりのように、あっさりと蒸発してしまいました。
午後8時
ドタバタと、フリーウェイの工事のおかげで、大幅に遅れをとった私たち。
それでも、なんとかLAまで生還することが出来ました。
その夜。
免許をなくしたイライラと、
会ったこともないロイのボーイフレンドに対する、ちょっとした嫉妬と
運転疲れと。
ビールたった3本で私が泥酔したことは、言うまでもありません。
飲んでいたみんな、ごめんよ・・・。
でも、あの空調設備が落下したシーンは、
思い出すだけで笑いがこみ上げてきます。
てか、この一連の出来事すべてがコントみたいですよね、よく考えたら。
RV破壊、コリアンババア、免許紛失、ゲイに恋をしかけた私・・・。
だめだもうネタだとしか思えない(_≧Д≦)ノ彡☆
あ、免許は翌日、再発行手続きしました。
RVも、保険が下りるそうで、こっちの負担はかなり少なくてすみました。
あさってからまた懲りずに、ベガスに遊びに行ってきま~す。
長いブログ、読んでくださってどうもありがとうございました。
これからもヨロシクお願いいたします。
砂漠生還大作戦 ~完~









