
ついに!! 念願かなって、マリーを観てきました。
カンヌで賞をとった脚本は、やはり秀逸でした!!
王妃としてのマリー・アントワネットというより、
ひとりの女の人として、描き出していた感じでした。
政略結婚によりフランスに嫁ぐことになったマリー。
オーストリア-フランス国境で、
「この場所で、オーストリアは捨てていただきます」
と、いきなり先制パンチを浴びるハメに。
しょうがないです、フランスのほうが強いんだから。

フランス式の花嫁の儀式を受け、いよいよヴェルサイユ宮殿へ。
気丈に振る舞ってるけど、不安は隠しきれません。

夫のルイ13世(13で合ってるっけ?!)とは、まだまだぎこちない。
自分にはあまり興味を抱いてくれず、心の距離があります。

ルイはベッドに入るとそっけなく寝ちゃうので、当然赤ちゃんはできません。
そして、まわりはもちろん、赤ちゃんを期待してます。
しびれを切らした実母に、
「子どもをつくらなければ、あなたの存在理由はないのよ」
的なことまで、手紙で何度も言われてしまう始末。
子づくりマシーンか!! と突っ込みたい気持ちになるほど、
産めよ増やせよと、まわりがせっついてきます。
かわいそうなマリー、だんだん精神を病んできます。
そして自堕落になっていく彼女。



嫁いだ当初の、清楚なマリーはどこへやら。
パーティーにオペラに、享楽三昧の日々。
衣装がだんだんと(しまいにはありえないほど)派手になっていくことで、
逆にマリーのやるせなさを際立たせています。
とっても映像的で、すてきな手法だと思いました。
でも、じょじょに夫婦の中は近づいて行き、ついに子どもを授かります。
この、子役の女の子がとってもかわいい!!

そんなこんなしてるうちに、負債がかさみ、フランスは荒廃し、
世の中は、革命へと流れが傾いて行くのですが・・・。
面白いなあと思ったのは、マリーもルイもセリフが比較的少ないこと。
周りの人は、とにかくよくしゃべりますが。
だからこそ、全体的に滑稽な感じがするのかなあと思ったり。
そんなセリフの少ない中で、マリーの微妙な心理を演じてたキルステン・ダンスト。
慣れない土地で、一生懸命に馴染もうとする健気な少女時代。
わずかに抱えていた希望を少しずつ削がれ、心を折られてもなお、
マリーの芯の強さを感じたのは、グッジョブ、キルステン

そして、ソフィア・コッポラ監督すてきです!!
脚本も自分で書いてるんですよ、すごいですよね。
だからこそ、こんなすてきな世界が表現できるんですね。
宮殿の庭で、駆け回ったり歩いたりするシーンがいくつかあるのですが、
ヴァージン・スーサイズのあの画を思い起こさせる感じでした。
透明で、瑞々しくて、たまに逆光の、あのショット。
ヴァージン・スーサイズも、女の子の微妙な心理を描いた話だったので、
そういう雰囲気を醸し出すには、効果的なショットなのかもしれないですね。
少し退廃的で、切なくて、危なっかしい、そんな雰囲気を。
華やかでおしゃれな衣装も、見応えありますよ。
なんと、靴がたくさん出てくるシーンで、ヒールに紛れてコンバースがあるらしい。
注意力散漫な私は気づきませんでしたが、友達の証言です。
たぶんもっと、気づかなかっただけで、遊びがちりばめられているはず。
日本にはお正月上陸らしいので、ぜひチェックしてみてください!

