◆ 電子レンジやっと買えた・・・
イタリア料理って、あまりいろいろ残ったりしないし(それは我が家だけかも・・・)
小鉢に入れるようなものも無く、温めなおすというのも少ない。
しょっちゅう使うのはオーブンで、レンジはあまり利用価値がないので
日本ほどの必需性では無いのですが、
あればあったで便利。
冷凍肉の解凍や、お鍋を汚さずマグカップで牛乳を温める、なんていうレンジの基本だけでも
充分買った甲斐を感じます。
何故、レンジが買えなかったのか、というと
夫がレンジ反対派だか ら。
電磁波が体に悪いとか、
電子レンジで加熱した食品の体への影響がはっきりと科学的に保証されていないだとか、
難しいこと言ってます。
でも、
電子レンジともち米があったら、
イタリアでもお餅が作れると言うのを知ってから
私の電子レンジ願望がフツフツと・・・
でもヴェネツィアだと家電の購入は、ちょっと億劫なんで すよね。
余程大きなものは、運んでもらうけれど
電子レンジとか、プリンタとか、あの程度の大きさ・重さ の物が一番億劫。
私一人では行く気しません・・・。
うちでは、重いものは全部夫が持つ、という風になってる んです。
最初っから そういう癖をつけたんです。
わん?
家事は億劫がる夫ですが、何故か重いものを持つのは平 気。
不思議な性格ですが、スーパーなどで沢山の買い物して も、
すすんですべてのショッピングバックを持って階段を上がってくれます。
でも、電子レンジの場合、当の夫が買いたくないとなると・・・。
ところが最近、実家の年代物の電子レンジが(あるんです、彼の実家には。彼もそれを使って育ったのにさぁ・・・)
壊れたので、新しいのを見つくろって買ってきて、とお金を渡され、
一緒に買いに行くことに。
そこで安売りされてたのが、PANASONICだったので(電化製品は日本製しか買わない私)
『私も欲しい~!』
ということになり、彼は店頭で猛烈に機嫌を悪くなったけど、
『私が払うし、私が使うんやから!自分で持って帰るし!』
ということで、ついに押し切って買いました!
ここまで言われたら、誰も反対できひんわな・・・。
今まで買わなかったのは、
彼のポリシーを尊重する意味もあったんですからねぇ~。
◆ マッシュルームの超簡単一品!
昨日の生ハムとスペックの記事は、ここにつながるんですね~~。
これも、いつも何かと参考にさせていただいている、
さばぇさん からのレシピ、セゴビア風マッシュルームなんです。
彼女も言っているように、短時間で簡単に、しかも美味しくできるのが
わたし好みのレシピ。
分量も適当でOK、というのは私ピッタリです。
しかも結構ヘルシーです。
今回は、スペック(イタリア・アルプス地方産の燻製生ハム)でもやってみました。
感想は・・・
う~ん、やっぱり生ハム(又はベーコン)がよいですね。
燻製は風味がきつくて、マッシュルームのデリケートな味が損なわれる感じです。
調子に乗って2度目は、お豆腐作りで冷凍庫にどんどんたまっていく
おからも混ぜて入れてみました。
水分でハムもおからも膨れるので、ちょっとだけでいいみたいです。
次回はリコッタチーズを混ぜ込んでみようかなぁ・・・
ともくろんでいます。
ハーブを入れたり、カレー味にしたり・・・
和風にパセリの代わりにシソにしてみたり・・・なんてイメージが膨らみます。
さばぇさん、今回もありがとう!
すごく簡単なので、皆さんもお試しあれ!
◆ イタリアでの生ハムの買い方
この季節になると、メロンも出てくるので
ついつい買いすぎてしまいます。
イタリアの生ハム名産地は、中部北のパルマと、北東部ののサンダニエーレです。
パルマは小さな町ですが、この町で生まれたものには世界的に有名なものが多いのです。
生ハムと、パルミッジャーノ( パルメザンチーズ)と
今は亡きテノール歌手のパヴァロッティです。
パルマの辺り、エミーリア・ロマーニャ州は、お料理がおいしいことで有名なんです。
彼があんなに太っちょだったのは、やっぱり食いしん坊だったからでしょうね。
生ハムに戻りますが、
個人経営のお店になると、店主の好みが入るのでマチマチですが、
どんなお客にも対応しなければならないスーパーマーケットなら、
パルマとサンダニエーレ両方の生ハムは、たいてい揃っています。
そして、ちょっと安めの地元の生ハムも置いている、というのがスタンダードですね。
生ハムは、あの大きな塊からその場でスライスしてもらうので
1エット、2エット、という風に
エット(100グラムの単位)で頼んで切ってもらって買います。
野菜類はセルフサービスで好きなだけビニール袋に入れて計るイタリアのスーパーですが、
ハム類だけは、昔ながらの様式で、係り員に頼んで切ってもらいます。
係員は紙の上に薄いビニールを重ねて、そこに直接薄切りを落としていきます。
そのまま、デジタル表示のある秤へ。
そこで、製品の名前または値段をインプットすると、
価格のシールが出てきます。
紙ごとクルクルっとほぼ筒状に巻いて、両端をつぶして中に入れ込み、
表に値段シールを貼ります。
ところが、最近のスーパーではこんな感じ。
見てると、紙にハムを乗せて、上から薄いビニールで覆うところまでは同じだけど、
そのまま三つ折りくらいにして、
折り目に値段表を貼ります。
両端、開いてるんですけど・・・ちょっと衛生的にどうよ?
と最初は思い、別の袋をもらいました。
ところが、開けてみると・・・
なんだぁ、きちんと薄いビニールが最初っからくっついてるので
両端は、閉じてる訳ね。
(上のは生ハムではなく、アルプス地方名産の燻製ハムの“スペック”です。)
これ、なかなか便利。
全部食べきれなくて冷蔵庫にもどす時もいいです。
イタリア人にしては、なかなかの向上心じゃぁないですか!
こういう小さな生活の向上を、もっと図ってもらいたいもんですね。
(例えば、ラップとかね・・・)
◆ 鐘楼とは、まさにこれ
知り合い宅で、長い昼食とおしゃべりを楽しんだ後、
『この辺りの名所は?』
と聞くと、
○×教会だの、○×寺院だの、○×修道院だの、
といかにも見どころがいっぱいあるみたいに言います。
で、皆で実際に散歩に出てみました。
でも、はっきり言って・・・
全然おもろない、この町・・・
ジェラートも美味しくなかったし・・・(奢ってもらった人の言うこと?)
教会も特別なことないし、街並みも大したことないし、
唯一、へぇ・・・と思ったのは、昨日書いた公衆浴場と
この鐘楼↓。
教会の鐘楼ですが、屋根が、ちょっと東洋風。三重の塔みたいですよね・・・。
変なの・・・。
夫いわく、ピエモンテ州の地方都市って、こういう何とも特色のない感じなんだって。
そう言えば、過去に行ったピエモンテ州の町中って、何処も
殺風景というか、写真が撮りたいという気持ちに全くならない町ばかりでした。
この際はっきり言うと、トリノの町並みだって・・・(強気に出たな)
お城とかはいいとして、他には別に・・・
『トリノといえばモーレ・アントネッりアーナ、モーレといえばトリノ』
というほど有名なあの塔も、
私の目からしたら、ただの不格好な無用の長物って感じですけど・・・。
実際には↑これ以上のものではないモーレも、
行ってみると、中も殺風景で、見放されてほったらかしにされてるっていう感じ・・・
(なんや、行ったんやん・・・)
でも絵ハガキとかでは必要以上に美化されています↓。
19世紀末に建てられた、この『世界一高いレンガ造りの塔(167m)』を町のシンボルにするしかなかったトリノ。
いかに、他には何も無いかってことです。
トリノは、エジプト博物館やキリストの聖骸布が有名ですが、
それもトリノの歴史とは関係なく、後からこの町にやってきたものですからねぇ。
私はピエモンテ州の爽やかな空気と丘陵地帯が好きなので
『老後はピエモンテ州内のどこかの町!』
などと思っていましたが、撤回かも。
なんだかイタリアの町並みにしては味気ないんですよね・・・。
◆ イタリアにも銭湯が!
CHIERI(キエーリ)という町に住む知り合いの家に行った時、
町の中心で見つけたのが、この建物。
イタリア語でBAGNI PUBBLICI というと、
今ではもっぱら公衆トイレのことになりますが、
これはその建築様式をみると、ファシズムの時代の公衆浴場。
(今はもう営業していません)
イタリアに銭湯!(きっと小銭が要ったのだろうから、銭湯ですよね)
当時のイタリアでは、まだシャワーやバスタブの備わってない家にも
多かったんですね。
これは想像ですが、銭湯と言っても
日本のように皆で入る大きな湯船があるとは思えません。
きっといくつものシャワーがあったりする場所ではないでしょうか。
調べてみると、今でもトリノには、
なんと5軒の市営公衆浴場があるんだそうです。
イタリアに、今の日本のような街中の「スパ・センター」はありませんから、
今でもお風呂のない家に住んでいる人がいるってことでしょうか?
きっと浮浪者のため、というのもあるのかな。
それにしても5軒というのは多いですね。
乗りかかった船、ということで調べてみると、
やっぱり『銭湯』です。
シャワー一回1,69ユーロ(200円くらい?)
土曜はプラス1ユーロ近くも割高になります。
バスタブもあって、平日は4ユーロ強、土曜日は5ユーロ強になります。
市営にしては高いですね・・・。
ちなみに、男女の区別は、時間を変えるだけで同じ場所のようです。
日曜日はお休みみたいです。
5軒の中には、趣向を凝らして
トルコ式のお風呂も取り入れているところもありました。
家庭にお風呂のある一般客も導入しようという、企みでしょうね。
それにしても何故、トリノでは公衆浴場が多いのかなぁ・・・?
ヴェネトでは聞かへんなぁ・・・。
と、話はヴェネツィアに戻りますが、
ヴェネツィアでは近年、公衆トイレに1~3ユーロという入場料とっていて、
全国誌とかで非難の嵐・・・。
でも、切羽詰った場合でも、
臭くて汚いイタリアの公衆トイレには『我慢死に』しても入りたくないので、
そういう意味では、お金払ってでも清潔なトイレがあるのは、
女性にとってはありがたいです。
◆ イタリアで手作り豆腐
最近は何処の健康食品屋さんでも冷蔵庫に置いていますが、
パックに入った固くていっぱいスの入ったゴワゴワの色の汚いもの。
しかも、高い!
一丁の3分の2くらいで、3ユーロくらいします。
中華料理屋さんでお豆腐を頼んでも、そんな感じのお豆腐で、
ちょっと酸っぱいんです。
日本風のお豆腐というと
常温長期保存のきく小さなジュースのパックみたいなものに入った
日本製のお豆腐をたまに見つけますが、
(確か森永の製品です)
あれはあれで、ちょっとプリンみたいな固まり方で柔らかすぎ、
で、やっぱり高いし、
なんだかいかにも保存食っていう感じの変な味がして、
冷奴では食べたくないシロモノ・・・。
台所の引出しの奥から、日本から持ってきて忘れていた
未開封のにがりが出てきたので、
材料はそろってることだし、やっぱりこれは手作りかな、と
お豆腐を作ってみました。
もちろん冷奴で!(おネギも自家プランター製よ!)
こんなに簡単だったとは!(ちょっと手間はかかるけどね・・・)
しかも美味しい!!!これぞ本当のお豆腐です!
最初はきっと失敗だろうと、少なめに作ったのですが、これを見て
イタリア人にしては珍しくお豆腐が大好きで、冷奴でも喜んで食べる夫は
『今度は、僕も手伝うから、大量に一週間分作ろうよ!』
と喜びいさんでした。
でも日持ちしないんだよ~。
もちろん、副産物のおからもきちんとできました。
これも、日本のレシピサイトで、いろいろ調べて
何か作ってみよう・・・。
参考にしたサイトはコチラです→大豆とにがりだけで作る豆腐の作り方
(温度計があったら楽だと思いますが、
うちにはないので、指を入れた瞬間に『アツツッ』と出すくらいでにがりを入れました。)
◆ 絶対ヴェネツィアにしか無いお店?
上のお店、運 河にも面しているので、
橋を通ったり、舟で運河を通ったりするお客さん用のディスプレイが毎回凝っています。
(舟でお買い物に出る人は、さすがにいないですよ。この写真は橋から)
道側にもショーウィンドウがあるのですが、
すごくお洒落で、前を通るたびに、立ち止まってしまいます。
服だけでなく、素敵な小物や靴などもあり、贅沢な気分になるお店で す。
私がオードリー・ヘップバーン
だっ たら、
お得意さまになっていることでしょう。(・・・・。)
上のお店とは、全く別に、
絶対にヴェネツィアでしか見ないお店って
・・・・
まぁ、本当はいろいろあるんですが、
特にこれ、っていう。
ヴェネツィア通じゃなくても『なるほどね』っていう、
いかにもっていうお店 は、
さて
何でしょうか?
◆ 肌に優しそうな強力日焼け止め
今からでは遅いのかもしれないけれど、
日本人であることを踏まえて、日焼け止め対策。(きもち、きもち・・・)
こればかりは、イタリア人のペースに合わせると
ヴァカンス前には真っ黒になっちゃってて、
それが秋冬にも残り、前年の日焼けが消えないうちに、また上塗り日焼け、
遂には万年日焼け状態になりますからね・・・。
(もうすでに遅いのかもしれないが・・・)
イタリア人はたいてい『日焼けしたい』ので、
日本のように高い数字の日焼け止めが売られるようになったのは
ごく最近、それもほとんどが赤ちゃん用です。
オゾンの穴のせいで皮膚がんも増えてるとかで、
毎年この時期になると、政府によって皮膚科検診無料、という日が一日設けられるくらいです。
繊細な赤ちゃんや子供の皮膚を守れ、となるとイタリア人も頑張るのです。
私は肌がちょっとだけ敏感で、ちょっとキツイとヒリヒリしますから、
できるだけ自然派のものを使っています。
日焼け止めは日本で買っていたのですが、
去年からこちらの自然食品屋さんで見つけたこれを買っています。
天然日焼け止めと言われるKARITEバター(シア・バター)が入っているので
肌には優しそうかなって思ったのですが・・・。
よく見ると、いろいろ他にも入ってるね。”Benz云々”というのも、やっぱり入ってるか・・・。
防腐剤としては避けがたいのでしょうか。
外国の化粧品の例に洩れず、香料がちょっとキツめ。
でも、やっぱり日焼けはしたくないので
クリームの方は化粧下地に、
スプレーは足や腕に使っています。
ただ・・・
使用上の注意として書いてあることの項目に・・・
■11時から15時までの太陽の強く照りつける時間帯に肌を露出する(外出する)ことを避けること。
とあった・・・。
う~ん・・・?
◆ 鳥のから揚げinイタリア
私はからあげ 派!
鳥の唐揚げ、特にもも肉のから揚げは、私の大好物です。
カリっと上がっていて、かじるとジューシーなお肉が中から・・・
たまりません!
一見、揚げ物って西洋料理のようですが、
ここイタリアでは、鶏のから揚げはありません。
魚や野菜のフライはありますが、
肉類のフライはほとんど見かけません。
逆に、肉類のカツ(パン粉をつけて揚げるもの)はよく見かけますが、
野菜や魚のカツは、珍しい、というのもあります。
ヴェネツィアで唯一の魚のカツは、タラの身のカツかな。
日本では、何でもから揚げにするし、なんでもカツにしますよね。
(あ~ 串カツも食べたくなってきたぁ・・・)
鳥のから揚げ、訳して、POLLO FRITTO ですが、
POLLO FRITTOというと、ここでは中華料理の定番。
それも、何故かPOLLO FRITTO AL LIMONE (レモン風味の鶏のから揚げ)
それも、大抵の場合、パサついた胸肉を揚げたもので、
私たちの考える、あの、鶏のから揚げからはほど遠いのですよね・・・・。
イタリア人には『鶏の胸肉は柔らかい』という思いこみがあるみたいです。
脂肪分が少ない白身のお肉は、離乳食にも使われたりするのが、
赤ちゃんにもやさしい=柔らかい、の同義語になってしまっている感じ。
確かに肉質自体は柔らかいけれど。
私はささ身以外の胸肉には興味なし!
と言いきりましょう!
実際、もも肉でから揚げして食べさせたら
イタリア人は皆、その柔らかさと、ジューシーさに驚きます。
さらに・・・
イタリアには、KFCが無いのです。
(しつこいよ、あんた、もう何度か書いてるよ・・・)
KFCの食材となる鶏の扱いはヒドイと聞いていますが、
あれも、子供の頃から好きでした。
何故イタリアには入れないのか。
ヨーロッパの他国には、もうとっくの昔からあるのに・・・。
だいたいマクドナルドが入ってきたのも、やっと10年くらい前でした。
あちこちにあるパニーノ屋さん・BARなどの抵抗が異常に強いのでしょうか・・・。