冬の喝采
買っちゃいました♪
12月14日の北海道新聞に紹介のあった本です。
箱根駅伝に向かって頑張る小説ですが、いつものその類のものとはちょっと違います。
まずは、箱根駅伝を早稲田大学の選手として走った著者が書いた実際の話であること。
北海道出身・深川市出身のランナーであること。したがって、当時のレースのこと(たとえば新得・帯広間全道駅伝競走大会や当時道内最大のレースだった旭川・札幌間駅伝(通称旭札(きょくさつ)駅伝)など)の話もちらほらでてくること。
本人が早稲田大学にランナー推薦ではなく、一般試験で入学し箱根駅伝に出るまで走りたい欲求を抑えることができず踏ん張った様子が書いてあること。
当時長距離のホープだった瀬古利彦選手と同級生だった本人が瀬古ら仲間たちに支えられながらひたすら走り続ける友情が書いてあること。
早稲田大学が箱根駅伝で予選落ちし、早慶戦にも破れるという未曾有の凋落から早稲田の復活を遂げた中村監督との師弟の感動的なやり取りが書かれていること。
最後に書評にはこう書いています。
「本書が感動的なのは、アスリート(スポーツ競技者)と言われる人たちが、なぜこれほどまでにストイックに精進し、自分の身体(体調)をコントロールするのか、その真摯なありさまが主人公の「求道的」な生き方を通して読者に伝わってくるからにほかならない。明日から、マラソンや駅伝などの観戦の仕方を変えなければ、と思った。」と結んでいます。
実際に読み始めましたが、書き具合は非常に詳細であり、しかも箱根駅伝にランナーとして書いた文章なので、想像では書けますが、実際には、こんなことを考えながら走ってるんだとランナーの気持ちが随所でわかります。
たとえば「白バイの先に視線を向けた瞬間、わたしは驚きで両目を見開いていた。トラックの報道陣があり、車の後部にずらりと並んだ二十本くらいの大きなカメラのレンズが、砲列のように私を狙っていた。(これが全国的な大会で先頭を走るということか・・・!)箱根のトップのランナーしかみることができない風景だ。」
どんどんのめりこむ久しぶりに良書の予感があります。
来年の箱根駅伝までに読み終えたいと思っています。
