個人的おすすめ漫画! 笑う大天使 

 

 

 久しぶりに個人的におすすめ書籍を紹介しようと思います。

 今回は河原泉先生が書いた代表作『笑う大天使』です。

 少女漫画レーベルですが恋愛色がさほど強くないのが特徴です。

 

 

笑う大天使とは

 1967年に『花とゆめ』に連載された少女漫画です。

 その翌年に続編の短編の3編が掲載されました。

 川原泉先生の代表作です。

概要

 少女漫画コメディーであり恋愛色はさほど強くないのが特徴です。

 お嬢様学園に通うことになった根が庶民の3人娘の青春を喜劇的に描いた作品です。

 ただし真剣や悲しいことや恋愛もちゃんとあるのが特徴です。

あらすじ

 短編三つもあるのですが基本的に主人公は3人です。

 訳ありで貧乏母子家庭として育っていたが生き別れの兄と再会してお嬢様になった史緒。

 成り上がりの父の血を色濃く次いだ由緒ある家系だが両親が事実離婚状態の和音。

 両親がやっていた飲食店が大成功して突如として金持ち家庭になった柚子。

 3人は超がつくお嬢様学園で猫をかぶっていた。

 ひょんなことからお互いが猫かぶりだと知った3人は仲良くなる。

『笑う大天使』あらすじ

 訳ありで突如としてお嬢様になった史緒が通うことになったミカエル学園。死んだ母を悪く言われないために史緒。中学まで一般人だったが突如として金持ちになってしまい家に近いからという理由で入ったらお嬢様学園だった柚子。家系と家柄は本物だが成り上がりの父を色濃くついだ和音。あることからお互いに猫かぶりだとしった3人は仲良くなる。

 しょうもない騒動で怪力超人パワーを手に入れた3人だがその力を隠していた。その頃、お嬢様学園の令嬢が誘拐される事件が起きてきた。その魔の手は3人が通う学園にも迫っていた。そして3人と縁がある同級生、先輩、後輩がさらわれてしまい……。

『空色の革命』あらすじ

 愛人が複数いることを隠さない父。そのことに顔色一つ変えずに趣味に生きて家庭を顧みない母。その両親をもつ和音を育てていたのは父の第一秘書である俊介。いつの間にかいた俊介は和音にとって実質の親代わり。和音に縁談の話がやってくる。それをきっかけに齋木家におきる異変。両親のなれそめ、和音の縁談。俊介の過去。様々が絡み合い齋木家に革命が起きる。

『オペラ座の怪人』あらすじ

 冬休みには言った年末。柚子は商店街の福引きでイギリス行きの航空券を手に入れる。とはいえ、宿などはない柚子は持て余していた。それを知ったイギリス人の担任教諭で理事長のロレンス先生が自身の家へと招待する。外人恐怖症ぎみの柚子だが善意に断り切れずについていく。そこで出会ったオペラ歌手のラインハルト。通称おハルさん。途中、合流してきた和音と史緒。そして自我を持ち動いて喋るテディベアのルドルフと共に楽しい冬休みを送るのだが……。

『夢だっていいじゃない』あらすじ

 身分違いで結婚した母と父。嫁いびりに耐えていた母だが父の死後、関係はさらに悪化。跡継ぎということで息子を取り上げられ身重の母は家を追い出された。そんな過去を母の死後に始めて会った兄から聞いた史緒。それからやく2年。兄弟、家族として打ち解けた頃に兄がお見合いをすることになる。今までもデートに無理矢理、妹を同伴させていた兄がちゃんと所帯をもたせようと史緒は思うが……。

登場キャラクターの紹介

 登場キャラクターは複数居ますのでとりあえず主要かつ重要なキャラのみを登場させます。どの作品にも出るキャラです。

司城史緒

 映画版では彼女を主役としているキャラです。嫁いびりで妊娠中の母が追い出された後に生まれたので父の顔どころかその家柄も知らなかった史緒は正真正銘の庶民。それどころか家庭環境は一般以下だったりします。

 当初は母親の教育が悪かったと言われないように家のなかでも猫をかぶっていましたがやがて兄の前では素の自分をだすようになりました。

 運動神経もよく頭脳明晰で東大を狙える人物です。ただし運動は短距離走専門で長距離は苦手という弱点があったりします。

齋木和音

 母親は世が世なら藩主の家柄をもつ歴史ある家柄のお嬢様ですが父親は成り上がりの不動産屋。その父の血を色濃く受け継いだのか庶民的な性格の持ち主です。

 愛人を持ちめったに家に帰ってこない父。家庭を放棄して趣味に生きる母。2人とも和音の年齢すらもはっきりと認識していない始末ですがそんな和音は俊介に育てられたようなものです。ぼーっとした性格ですが運動神経が抜群で短距離走でも史緒と五角。長距離走なら学園一の俊足の持ち主です。

更科柚子

 元々はカボチャ亭という小さな食堂を営む両親の娘でしたが外食産業の波に乗りいつの間にか飲食業界に名をはせるレストランチェーン店の社長令嬢となった柚子。とはいえ、今まで庶民育ちの柚子一家は豪邸にちゃぶ台を強いて庶民的な食事を食べている至って庶民的な家庭です。ちなみに上記2人と違い家庭円満です。成績は史緒がくるまでトップの成績を維持していたほどの優等生です。ある幼少期のトラウマから外国人恐怖症で外国人が多い学園に怯えていましたが作中で克服していきます。

司城一臣

 史緒の兄です。ある程度までは両親そろっていた環境で育っていましたが父の死をきっかけに母が追い出される。そして祖母に育てられていました。母のことは覚えていましたが、妹がいるというのは知りませんでした。死の間際の祖母に教えられてようやっと母とそして生き別れの妹を探して……間に合わんかった人です。本業として作家業をしており女性交友は浅く広い関係で重度のシスコンです。

若月俊介

 和音の教育係で和音の父親の第一秘書も務めています。まだ中学生ぐらいのころから当時、3歳の和音の世話というか遊び相手をしていました。七五三の着物まで用意するなどもうほとんど親代わりと言っても過言ではないです。4文字熟語とことわざを好む真面目な有能秘書ですが未成年飲酒にはじつはゆるゆるだったりします。

ロレンス先生

 3人の担任教師でイギリス人ですが担当科目は現代文です。日本人よりも日本語を流暢に話すほどだったりします。また実は理事長という二足わらじをしており故郷では大きな屋敷をもつ貴族でもあります。オペラ歌手の親友がいますが3人曰く音痴だそうです。

解説

 3人とも見栄やら維持やら立場などいろいろあって猫をかぶってお嬢様を演じていることから学園では本音で語り合える友人がいなかった3人。その3人が出会いそして本音で語り合い青春を共にすると言う物語です。

 映画版もあり映画版は史緒を主人公としており『夢だっていいじゃない』と本編が混じった作品となっているのが特徴です。

 原作を知っていても楽しめる映画ですし逆に映画から見ても楽しめる作品です。

 

 

最後に

 私が少女漫画にはまったのもこの作品がきっかけです。

 少女漫画としては異色ともいえる恋愛色が少ない作品ですが……。

 これを読んで漫画家を夢見た時期もありました。

 画力が無くてすぐに断念しましたが……それをきっかけで作家を夢見たほどです。

 

 

 

 

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