Twitterを見ていて、「戦国時代は農民もみんな刀を差していた。ルイス・フロイスもそう書いている」というようなtweetをみたのですが、、、「そんなわけないだろ」というような反論を延々としている人がいました。


もし農民が刀を持っていたら一揆で使ったはずだとか、もし刀を持っていたら困窮してら売るだろとか、、、幼稚な反論を続けていました。


いやいや、一向一揆て知ってる?とか、農民が困窮したら刀売るんじゃなくて刀で強盗しに行くに決まってるだろ?とツッコミを入れたくなりましたが我慢しました。江戸時代じゃなくて戦国時代の話なのですから。


そんな人がたくさんいたからこそ戦国時代に農民にも刀を差す風習が広がったのかもしれません。困窮したならず者やよその農民に襲われたら大変ですし。








1598年の全国の石高が約1850万石


1万石あたりの動員可能兵数が250人


計算すると、1598年の全国の大名の動員可能兵数は約46万人


当時の推定人口は1200万人だから男性はその半分


現在の登録刀250万振のうち古刀が半分弱くらいと考えると、兵士に限らず戦国時代の男性のほとんどが刀を所有してないと数が合わないわけです。そもそも兵農分離が曖昧。


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なんといいますか、素人意見が「幼稚な反論」に見えてしまうのだけど一般の認識なんてきっとこんなものなのだろうとも思われてなりません。そもそも、さほど刀に興味も知識もない人が世間の大半なのです。でも、なんとなく素人意見を書いて他人に絡みたくなる人がいる。


私も似たような経験があります。


平安時代の宮中での儀仗用の佩刀について書いた時のこと。「武士は城内で大刀は差さない」と反論のコメントがつきました。宮中用の飾太刀の存在を知らないわけです。


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こういうコメントがつくと「めんどくさいなあ」と思ってしまいます。何言っても反論されるけど、基礎知識がない人に何を言っても伝わるはずもないことですから。


でも、このブログだってもっと詳しい人から見れば同類だと思います。このブログ自体が、私の「幼稚な反論」なのです。だから私は自分から他人に絡みにはいかないように気をつけています。



しかしながら、SNSはこういう相互の絡み合いがあるからこそ栄えているわけですから難しい所です。皆がマナーを守れる失礼のない人間になってしまうとSNSは盛り上がらないし面白味もなくなってしまうでしょう。


SNSなんて少し荒れてるくらいの方が面白いと思ってみています。面倒だから当事者にはなりたくないですが。


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