刀に限らずですが、何かを調べるのにネットばかり見ていてはいけません。ネット上の情報はガセ情報だらけです。私のブログも含めて。ちゃんと本を読みましょう。
今回は私のお勧めの本を紹介します。
上から順に私のお勧め順です。
実践刀譚
「使える刀が欲しい」という人は必読の書籍。ネット上ですべて公開されています。リンク上が前半・リンク下が後半。
水心子正秀とその一門
水心子正秀の著書が全部原文で載っています。とても興味深い内容です。
刀剣-武器から読み解く古代社会-
日本刀以前の刀剣について詳しく書かれています。環首刀の環を切り落として木の柄をつけたものが日本で最初の直刀だというのをはじめて知りました。
日本古代の武器・武具と軍事
「日本刀のルーツは蕨手刀」という通説を覆した津野氏の論文が全文載っています。元の考古学雑誌で読んでも良いですが。
https://cir.nii.ac.jp/crid/1522825130174748416
古代の刀剣:日本刀の源流
上掲の津野氏の論文・著書の内容プラスアルファが一般用に読みやすく書かれています。個人的には上掲の津野氏の論文の内容を知らずに先にこちらを読むとかえってややこしいような気もしないでもないですが。
蕨手刀 日本刀の始源に関する一考察
この領域の大家たる石井昌国氏の古典的名著。氏の真摯な研究姿勢が伺える名著です。日本刀の成立史に興味のある人は必読でしょう。半世紀にわたり「日本刀のルーツは蕨手刀」というのを通説化させた書籍。
現代語訳 雑兵物語
有名な雑兵物語の現代語訳。刀のことについていうと以下に紹介する「刀の明治維新」とあわせて読む方が良いと思います。
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以上がお勧めレベル「高」
以下はお勧めレベル「中」
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刀の明治維新
タイトルが正しくないです。本書の内容は「江戸時代の帯刀について」です。内容は良いです。上掲の雑兵物語の内容の解説が一部なされています。これを読むまで雑兵物語の内容を正しく理解できていませんでした。
江戸の日本刀
江戸時代の日本刀の価格など興味深い内容があります。
刀装のすべて
巻末の索引?が良かったです。
最古の日本刀の世界
日本刀の成立理由について面白い考察が書かれています。
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書籍の内容なら全て正しいのかというと、全くそんな事はありません。特に一般書は。私自身6冊書いたからよくわかります。書店に並ぶまでに内容が正しいのかどうかを検証する人などいないからです。
それでもネット上の情報に比べれば100倍マシです。少なくとも出版社が専門家として認めた人物が書いているから。
↑個人的にはこの本については誤りがとても気になりました。
知識として書籍を読む時には著者がどういう人なのかが大切です。巻末に著者プロフィールが書かれている事が多いのでそこは要チェックです。
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