最近twitterで少し話題になっていたこと。

 

「精神疾患がある人は日本刀を持ってはいけない」という投稿が少し荒れていました。

 

元は銃刀法の条文を誤認していたというだけの話です。でも、こういう事を書くとやはり噛みつく人がいるわけです。精神疾患患者への差別だ!と。

 

ただの誤解からはじまっていることですし、それに「言いたい事はわかるだろう」と思われてならないのです。

 

精神疾患患者に対しての差別ではなくて、俗にキチガイと呼ばれるような危ない人の事を言いたいだけだというのは「そんな事わかるだろう」と私には思われてならないのです。キチガイは差別用語ですね(笑)

 

「精神疾患をキチガイ扱いするな」というのは正論です。精神疾患について理解が深い人ほどここは気になるのかもしれません。ただ、精神疾患に理解が深い人が叩いているというより、以前あった「強盗に日本刀を使うのは有りか無しか」の話題が出た時に叩いていた人達と同種の感覚の人達が叩いているのかなと私には感じられるのです。

 

根源的なことでいうと、日本刀は武器なのか美術品なのかという問に対して武器ではなくて美術品だと断言してしまうような人達とも言えるでしょうか。日本刀が武器ではなくて美術品なのであれば未成年でも前科者でも精神錯乱者でも所有する事が問題になろうはずもありません。現在の法律においてはもちろん未成年でも前科者でも精神錯乱者でも日本刀を所有する事ができます。我が国の法律において日本刀は武器ではなくて美術品だからです。

 

まあでも建て前は置くとして、キチガイに日本刀なんて持たしたら危ないと私などは素朴にそう思うのだけどそう思わない人も多いという事なのでしょうか。強盗がきても刀で退治したらダメだという人が多い事を思うと、逆にキチガイに日本刀は全然ありなのでしょうか。理屈より感覚の部分で私には理解できません。なんだかその思想の延長は「美術品なのに切れると危ないから切れないようにしておこう」とかになりそうですごく怖いです。流通品の中には刃物として切れない刀って結構あるそうなのですが、そういう人達の悪意(善意?)で為されたものも何割かあるのだろうか?と勘繰ってしまいます。切れない刀なんて刀じゃないし、日本刀を壊すな!と叫びたくなってしまいます。

 

ちなみに銃の所持については以下の者は許可されません

 

①一定の年齢に達していない者(猟銃は20歳、空気銃は18歳)。ただし日本体育協会等から推薦を受けた場合(猟銃は18歳、空気銃は14歳)。
②精神病者、アルコール、麻薬、大麻、あへん若しくは覚せい剤の中毒者又は心神耗弱者。
③住居の定まらない者。
④公共の安全を害するおそれがあると認められる者等。

さらに75歳以上の許可・更新申請者に認知機能検査が導入されました。

 

ここまで厳しくしろとは言いませんが、日本刀で犯罪をする人が出れば所有・購入が厳しくなりそうなので多少の規制はあっても良いのかもしれません。現行法であれば上記の項目にすべて該当していても日本刀は所持できるという事ですから。②と④に該当する麻薬中毒者と前科者くらいは所持禁止にしても良いのではないかとも思うのですが、どうでしょうか。「日本刀は美術品」という建前に触れるので難しいのでしょうか。日本刀は間違いなく美術品ですがただの美術品ではないはずなのですが。

 

・・・・・