注文打ちで大小が揃い、次は短刀かなと思っています。どんな短刀が良いだろうかと考えていたのですが、「これなんじゃないかな?」と思う物を先日みつけました。

 

 

 

 

 

林原美術館で展示されている今年のお守り刀展覧会の作品です。

 

34.1cmの上古刀形状の直刀。

 

分類上は脇差になってしまうけどこれと同じサイズにするか、もしくは全体的に少し小さくして30cm弱の短刀にする。それに出鮫合口拵の外装をつける。

 

この直刀は絶妙なバランスでできているかもしれないので、サイズは同じくらいの方が良さそうな気もします。まあ寸延び短刀の範疇でしょう。上古刀スタイルの刀身に外装も儀仗スタイルですが助光刀匠に作ってもらえば実用強度十分なものができるんじゃないかと思っています。

 

おそらく造りの短刀から横手をなくして菖蒲造りの短刀にしたいとも思っていたのですが、上古刀も欲しく思っていました。いっそ両方合わせてこういう短刀(寸延び短刀)にしてしまえば解決かなと思った次第です。

 

・・・・・

 

少し不思議に思う事があります。

 

 

 

↑このような先端形状のナイフの事をタントーポイントといいます。おそらく日本語の短刀からきていると思うのですが、日本の短刀はほとんどが平造りなのでこんな形状をしていません。

 

一般的な短刀↓

 

 

 

上掲の上古刀形状の刀を見て先端形状がタントーポイントだったので、ふとそんな事を思いました。

 

・・・・・

 

大小を注文打ちで作ってわかったのですが、自分はオーソドックス・王道な刀よりも珍奇な刀剣が好きなようです。注文打ちの大脇差の満足度の高さは、きっとアレが珍奇でオリジナリティのあるものだからなのです。

 

珍しくて似たモノが売られておらず、それでいてカッコイイ刀剣。

 

でも、似たモノが皆無であれば大コケするのが怖くて頼めなくもあるのですが。

 

いずれにせよ予算の目途が立たないので、永遠に未定の計画です。

 

・・・・・