刀子

 

木簡の木を削る道具で書き間違えた時に木を削って文字を消す。ざっくりいうと消しゴムのようなもの。文官の必需品。

 

正倉院に納められた刀子を見て不思議に思った事があります。なぜか柄に反りがあるものが多いのです。

 

https://shosoin.kunaicho.go.jp/api/bulletins/33/pdf/0333030062

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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現代の感覚でいえば刀子は文房具に分類されます。武具ではありません。サイズ的にも10~20cm台。

 

ただ、この柄反りの刀子の一部が初期の太刀に似ているように思えてならないのです。これとか↓

 

 

 

刀子の柄反りは実用的な理由があっての形状なのでしょうか。それとも違う理由のデザインだったのでしょうか。

 

刀剣はまだ直刀の時代ですので太刀に反りが生じた事と直接関係があるとも思えないのですが、刀子の形に似せて太刀や毛抜形太刀のような柄反りの刀を作ったように見えなくもないです。

 

 

 

 

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