橿原神宮宝物館に刀を見にいきました。

 

祖父母の家が橿原にあり、私も高校〜大学の5年ほど住んでいたので懐かしい場所です。子供の頃は毎年初詣にここに来ていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展示の刀はあまり多くはありません。主に現代刀です。

 

大正天皇に献上された布都御魂の写しがあるようなのですが研磨中と書かれていました。研ぎ終わったら展示されるとのこと。

 

年明けからの後期展示の方が数も増えて良さそうです。遠い場所でもないので年明けにまた来ようと思います。

 

・・・・・

 

この神社は明治時代に建てられた比較的新しい神社なので古くからの奉納品というのはありません。昭和15年の皇紀2600年祭以降に奉納されたものがメインのようです。

 

神武天皇を祭っているので皇紀と縁の深い神社で、建国記念日にはガチ右翼が集まってきてうるさいです。

 

新しい神社のせいか私の祖父母世代は初詣の時以外は三輪神社に行っていました。地元の老人にはイマイチなじみの薄い神社だったのかもしれません。

 

でも、正月に屋台が多く出るし参道が広くて混雑しにくいので初詣には最適です。あと、おみくじの大吉がよその神社より多く入っている気がします。気のせいかもしれませんが。

 

遠方からわざわざここに来る人であれば、一駅隣りの橿原考古学博物館にも行かれると良いです。河内國平刀匠作の復元古代刀などが展示されていると思います。15年前くらいに一度見に行った事があります。

 

 

橿原神宮前駅は鉄オタなどは好きなタイプの駅だと思います。駅中に柿の葉寿司のお店があるので特急列車に乗って駅弁がわりに食べると観光旅行っぽくて良いと思います。

 

奈良県内の近鉄の駅中や駅前には柿の葉寿司のお店がある事が多いです。電車で食べるためではなく自宅に持ち帰る用ですが。

 

大阪市内からだと阿倍野(天王寺)から近鉄南大阪線が速いでしょうか。うちからだと奈良線と橿原線経由ですが。帰りは意味なく田原本線に乗り王寺駅経由で大阪へ帰りました。

 

 

新幹線を使用するような遠方からであれば普通は京都駅から橿原神宮前行きの特急ですが、鉄オタ的には名古屋から近鉄特急で大和八木→橿原神宮前というルートが面白いでしょうか。無駄に時間かかると思いますが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先月発売の刀剣画報に観光案内と一緒に特集されていますので、遠方から訪れる方は目を通してから周辺も観光されると良いかもしれません。元地元民的には観光価値があるのは考古学博物館と今井町くらいかなと思いますが、遠方からの観光なら飛鳥や吉野まで足を伸ばしても良いのかもしれません。個人的な好みでいうと飛鳥は微妙ですが吉野は結構良いと思います。

 

ちなみに、橿原神宮前の駅を降りて神社に参拝して宝物館で刀を見て駅に戻るまでで1時間もかかりませんでした。

 

・・・・・

 

同じ号の刀剣画報から↓

 

↑「馬上使用のために湾刀化したという古くからの通説は~完全に否定される」と書かれています。

 

 

 

 

この近藤好和博士の連載。去年の刀剣画報にも似た内容が書かれていましたが、今回は古い文献の刀の機能表現についての事などが取り上げられています。

 

諸々の研究から、もう10年以上前から「馬上使用のために湾刀化して日本刀が生まれた」という古い通説は歴史学者の間では否定的なようで、反対に馬上使用説に肯定的な専門家の意見を2010年以降に書かれたものでは見た事がありません。

 

しかし、まだまだ一般の愛刀家には知られていないように思われてなりません。「蕨手刀が日本刀のルーツで馬上使用のために湾刀化した」という認識の人の方が多いのではないでしょうか。

 

 

・・・・・