刀剣鑑賞の勉強会に行ってきました。

 

 

 

彫金師の片山氏と刀匠の冨岡氏が講師をされていました。

 

20人程の参加者のうち男性は私を含めて2名だけ。予想はしていましたが予想より男が少なかった。スタッフの人に聞くと「よその会はここまでではないですよ」との事でした。特に男性の少ない所に来てしまったようです。まあ、むしろオジさんがいないのは良かったかもしれません。オジさんの私としてはそう思います。

 

 

写真もSNSへの投稿も自由とのことでした。むしろ積極的に投稿して欲しそうでした。どうも人数の集まりが良くなかったようです。参加費7700円は高かったのかなと言われていました。保険込みなのですが。料金よりも刀の数がもっと多ければなお良かったかなと私は思いましたが、人数が多ければ刀が多いと見るのが厳しくなるのでしょう。

 

 

 

 

刀は合計7振。

 

古刀3、新々刀1、現代刀3

 

 

光忠(無銘)

 

実長

 

勝光

 

 

新々刀(忘れた)

 

 

現代刀:満足浩次

 

 

三尺刀:冨岡慶正

 

 

短刀:冨岡慶正

 

 

古い名刀を持って見て良さを知りたいと思っていたのですが、むしろ冨岡刀匠作の三尺刀と短刀の方が良かったです。感性というか相性なのでしょうか。

 

三尺なのに長さの割に軽く感じて驚きました。刀身重量は樋入りで約1200gとの事なので決して軽くはないのですが、むしろ私の大脇差よりも軽く感じるほどでした。貧弱な私でも振り回せそうに思いました。

 

鑑賞会でこの長さの刀が出る事はまずないとの事でしたので良い経験をしました。前から三尺刀を一度持ってみたいとも思っていました。時間があったので6回くらい手に持って鑑賞してしまいました。

 

 

下にライフルケースらしきものが置いてありました。しかし3尺刀だとこのケースでもサイズ的に厳しそう。

 

 

 

古い刀の良さを体感してみたかったのですが、今回は冨岡刀匠の刀の良さの方を強く感じました。さすが若くしてコンクールで特賞を受賞する刀匠の技量というべきでしょうか。

 

富岡刀匠の注文打ちの料金が気になって調べた事があるのですが、注文ページなどがみつからなかったので短刀を美術研磨銀ハバキ白鞘入りでいくらなのか聞いてみました。大体の価格を教えて頂きましたが公開されていないのでここで書くのは控えておきます。3尺刀の金額も聞いておけば良かったかなとも思ったのですが、私が3尺刀を抜き差しすれば絶対にヒケ傷だらけにしてしまうので仮に金額的に可能でも3尺刀は作れないかな・・・

 

 

満足刀匠作の現代刀もとても軽く感じました。こちらは本当に軽かったのだと思います。軽いので女性でも振れると言われていました。女性の武道用の刀として作られたものとの事で外装も一緒に持ってきておられました。最後に組んで外装に納めていました。しかし、美術研磨で片山氏の彫金まで入った刀を居合の抜き差しに使うのは、、、金額を考えると私のような貧乏人は恐ろしくなります・・・ この刀はハバキが銅地に金メッキでした。こんな刀を作るくらいだからお金をケチっての事ではないはずです。武道家としてはやはりハバキは強度的に銅一重ハバキではくてはならないのでしょう。注文主の思想が見えるようです。

 

 

 

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片山氏が話しておられたこと。刀の油、流動パラフィンは無水エタノールで落ちてシリコンオイルはベンジンで落ちるけど、逆は落ちないというのを今日の勉強会ではじめてしりました。後からtwitterでコメントも頂きました。

 

 

 

 

あと、40年間柄を外して手入れをしていなかったという武道家の刀はハバキ裏が錆びてボロボロになっていたという話。よく折れんかったなと語られていました。

 

私の助光刀は柄が緩くなるのは嫌なのでハバキ裏の錆びなど気にせず一生柄を外さないつもりでしたが、年に1〜2回は柄を外して油を塗ろうかなと思いました、、、

 

 

 

面白い外装・金具類も見られました↓

 

 

 

 

↑鉱石を塗り込んだ鞘

 

↑鯛のウロコの鞘

 

 

↑複数種の鮫皮で作った鮫鞘

 

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次回は12月3日開催との事です。

場所は同じ大阪歴史博物館でしょうか。

 

今回の刀とガラっと入れ替わるようならもう一度参加したいとも思うのですが、今回もどういう刀が並ぶのかは事前にわからなかったので次も当日までわからないのかな。近所で他にも鑑賞会があれば参加してみたいと思います。まあ、なかなか場所と日時の都合が合わないのですが・・・

 

 

 

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