今回の立て籠もり事件がきっかけで大型ナイフや散弾銃の規制が強化されるのかが気になります。「30センチのサバイバルナイフ」とか「40センチのサバイバルナイフ」とか犯人のナイフをやたらと「サバイバルナイフ」と呼称していたのが記憶に残っています。
 
そんな大きなサバイバルナイフはないだろうと思ったのですが、一般人にはそれがハンティングナイフでもマシェットでも全部「サバイバルナイフ」なのでしょう。まあ、それがどうでも良い事なのは私にもわかります。
 
 
 
 
 
 
 
私が生まれてからこういうものの規制が新たに出来たのは2回です。
 
・2008年のダガーナイフ規制
・去年のボーガン規制
 
 
この2つについて考えると、ダガーナイフ規制の方は本当に無意味だと思います。両刃のナイフで人を刺す人は両刃ナイフがなければ片刃のナイフで人を刺すに決まっています。これは2008年の秋葉原通り魔事件がきっかけだといわれています。たまたま犯人が両刃のナイフを使用したことだけが理由なのであれば馬鹿馬鹿しいにもほどがあります。両刃ナイフの規制によって牡蠣の殻剥きナイフまで販売できなくなってしまったとも聞きます。
 
ボーガンの規制に関しては個人的には残念ではありますが仕方のない事だと思っています。銃器が厳重に規制されている日本でボーガンが今まで規制されていなかった事の方を不思議に思っていました。ボーガンの代わりに和弓で射殺しようという人は多分出てこないと思いますので規制には意味があるとは思います。元首相が暗殺される時代なので仕方ないようにも思います。でも、個人的にはこういうものが好きなので禁止されてほしくはなかったですが。
 
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今回の事件で規制が厳しくなるとすれば猟銃の所持規制・販売の厳格化か、大型ナイフの規制でしょう。
 
猟銃の法律関係は詳しくないのでよくわからないのですが、日本中で野生動物の被害が増加し続けていると聞きます。猟銃所持者の高齢化による減少による所が大きいのでしょう。さらに規制を厳しくすれば狩猟者はますます減少して被害が拡大するでしょう。
 
 
大型ナイフの規制に関しては、現状でも法律に無理がありすぎて恣意的にどうにでも解釈できるので微妙です。どんなに大きくても武器以外の実用刃物であれば問題ないとされています。マグロ包丁や剣鉈やマシェットなどがその代表でしょうか。
 
でも、当たり前だけどマシェットでもマグロ包丁でも人は殺せます。同じサイズの脇差と殺傷力に違いがあるとは思えません。脇差だってマシェットなりなんなりとしても使えるでしょう。そもそもそんな大型の刃物とかダガーナイフなんかよりも包丁で殺された人の方が遥かに多いはずです。数十倍とか数百倍とかのレベルでしょう。
 
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「必要ないから規制しろ」
 
こう言われがちです。しかし危険性があって必要のないものを規制するのであればもっと規制するべきものは他にもたくさんあります。
 
代表的なものはペットです。
 
犬などのペットが人を傷つける可能性はコンバットナイフで切り付けられる可能性より高いのではないでしょうか?
 
猟犬・番犬として必要という犬が日本にどれだけいるでしょうか?
 
癒される?ペットは家族?
 
そんな理屈が通じるならナイフも刀も魂の癒しです。これが認められない人にペット:愛玩動物を飼う資格があるとは到底認められません。
 
どちらかというと刃物や武器と違ってペット関連はもっと闇が深いです。倫理的にももっと厳しく規制されるべきだと考えます
。保護猫を飼う事になってから少し詳しくなりました。ペットは販売も飼うのも免許制かせめて登録制にした方が良いのではないかと考えます。でも動物が好きな人は武器マニアより遥かに数が多いので通らない。本当に動物を愛護する気持ちがあるのであればむしろ積極的に規制を働きかけるべきとも思うのですが。
 
ペットこそ「必要ないから規制しろ」の最たるものだと思います。
 
販売を全面的に禁止して保護動物の引き取り飼育のみを免許性なり登録制にして行えば良いでしょう。日本刀よりも犬猫が安値で手軽に買える事の方がおかしいのです。
 
 
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話がそれましたが、「必要ないから規制しろ」が正しいならもっと先に規制されるべきものがたくさんあるだろと言いたいのです。
 
でも、それが世間に通じない事もよくわかっています。世間は武器愛好家にはとてもとても冷たいのです。目立たないようにするしかないのに、こんな犯罪者が出てくると迷惑千万です。
 
こんな事を武器が好きな人間しか見ていないこのブログに書いても意味がないのは百も承知なのですが書かずにおれません。
 
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