↑ちょっと興味深い記事をみつけました。

 

日本刀の製作数の制限について文科省に問い合わせたという話です。

 

参議院議員が文科省に「年間24本というのは、どういうことですか」と問い合わせた返事が

 

「刀鍛冶への本数制限はしていません」
 

という回答だったという事なのです。

 

以下全文↓

 

私たち刀鍛冶は皆、年間24本という本数制限があると思っていました。文部科学省から「1本の刀をつくるのに2週間ほどかけてほしい」と言われていたもので、そうすると月2本=年間24本と思っていたのです。

 今回、『名刀に挑む 日本刀を知れば日本の美がわかる』(PHP新書)という本を出すにあたり、そのことを確かめておきたくなった私は、たまたま刀を注文された参議院議員の山田宏氏を通じて、文部科学省に確認を取っていただくようお願いをしたのです。山田氏が「年間24本というのは、どういうことですか」と質問したところ、「刀鍛冶への本数制限はしていません」と返事が来たのを書面で見せてもらい、私は驚いて再度確認してもらいました。

 文部科学省の返事は「本数制限はないが、1本の刀に2週間程度の時間をかけてつくってほしいと伝えている」ということでした。そこで、山田氏は「熟練した人はどうなるのですか? ふつうで2週間なら、うまい人は10日でもいいでしょうし、1週間でも足りるのではないでしょうか?」と、聞いたそうです。

 実際に私なども、もう刀鍛冶を始めて40年ですから、1週間あれば焼き入れまで終わり、10日あれば後は研ぎ師に渡すだけという仕上げ工程まで進めることができます。それも「2週間以上かけなければいけない」ということでしたので、かなり余裕をもってやっていたのは事実です。ある程度急いでやれば5日ないし7日でできるところを、本数制限のために、かなりセーブしていたのです。

 だから、この話を聞いた時は相当びっくりしました。そこで山田氏からさらに「そういう決まりの公的な文書はあるのですか」と尋ねてもらったところ、「調べてみます」ということで、これについては明確にしてほしいと思いながら返事を待っているところです。

 

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その後、どうだったのでしょう。

 

この記事が書かれたのが2017年。その後なにも変わっていない所を見るとやはり法的に一振り15日かけて作れという法律は存在するのでしょうか。

 

ただ、そもそも毎月2振り以上も作る刀匠がいないから、そのままうやむやになってしまっているような気がしてなりません。実は製作日数を13日と書いて書類を提出しても役所側に拒否できる法的根拠は存在しないような気がしてきました。たぶん短刀・脇差10日と刀15日以外の数字で書類を書いて提出した人がいないような気がします。もし法律に日数の文言が無いのであれば刀13日で書類を出しても役所は拒否できないのかもしれない・・・

 

現実的には本文に書かれている通り、15日かからないと刀匠が言うのですから合理的な理由があります。

 

でも、刀匠側にもそこを短く書いて試してみる理由もないし、長く待たされたうえに不可と言われて書類を突き返されるかもしれないかなと思えば、そんな面倒な事をする刀匠もいないのでしょう。

 

真相がどうなのか気になります。

 

とりあえずメールで山田議員に質問してみました。

 

返事が来るとは思えませんが・・・

 

参議院議員の山田宏氏

連絡先のメルアドが記載されています↓

 

 
 
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後日追記
返事がきました↓