日本刀の柄が固くて抜けない時の外し方。

 

今日大刀の手入れをしたので、動画を撮ってみました。

 

 

不器用なので当て木がブレてしまっていますね。実践される方はハバキ元の切羽部分からブレないように気を付けてください。鍔や切羽にキズをつけないよう布を一枚かませてやる方が良いですね。

 

私の鍔は真鍮の厚い鍔なので割れる事はないので、普段はゴムハンマーで直接鍔を叩いて柄を外しています。

 

鉄鍔、特に透かし彫りの鍔であればちゃんと当て木と木槌を使って抜くべきでしょう。鍔が割れてしまう場合があるそうです。

 

今日はせっかく柄を外すので正しく当て木と木づちをちゃんと使って動画を撮ってみようと思いこんな事をしてみました。

 

もっと上手にできるまでやり直せばよかったのですが、何度も柄の抜き差しして緩くなったら嫌なのでやめておきました。

 

 

↑普段はこんな感じで刀身を掴んで鍔をゴムハンマーで軽くコンコンして抜いています。

 

どのみち柄をつける時はこの状態で柄頭をコンコンしないと鍔鳴りしない所まで柄が入らないのですが。

 

今日は刀身を掴まなくても柄が最後まで入るか少し試してみたのですが上手くいきませんでした。

 

刀身を掴むのは気分的にはあまり気が進まないのですが、武器として使う刀であればこれくらい柄が固い方が安心ではあります。

 

 

 

↑ついでに白鞘でのやりかたも撮っておきました。

 

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後日追記

 

ゴムヘッドのハンマーで抜く動画も撮りました。動画ではゴムシートではなく眼鏡レンズ拭き用の布で刀身を掴んでいます。鍔には一応紙を切ったものをあてています↓

 

 

この方法だと鍔が割れる事があるそうです。また柄を入れる時にハンマーで柄頭を叩くので刃区が欠けたりするかもしれません。美術刀剣にはあまりお勧めできないのですが、新作の柄の場合この方法でしか柄が抜けない事も多いのではないかと思います。

 

 

鍔が割れました。 | 居合道家が始めた、刀屋さんの日常 (ameblo.jp)

 

 

↑こんな風に鍔が割れる事があるそうなので、強度が弱そうな透かし彫りの鍔とか歴史的価値のある時代物の鍔には勧められません。そう思うと柄を新作する場合は過度な透かし彫りの鍔や時代物の貴重な鍔はつけない方が良いのかもしれません。

 

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