助光刀匠の、代表作?
長脇差・銘:賊即斬
室内に侵入した犯罪者と戦うための室内戦闘を意識して作られた長脇差。ぶっ殺してやる!という迫力を感じさせる一振りです。
賊則斬の銘の通り、巻藁や竹を斬るための刀ではなく人間を斬るための刀です。
現代刀は清麿や真改にも及びません。
個人的には、現代刀をは新新刀の祐包に劣ると思ってますし、それは愛刀家も認めています。(刀匠は認めないと思いますが)
中世>新刀>新新刀>現代刀
ですね。
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現代トップクラスの刀匠の500万円の刀を持って見ましたが、60万円の末備前の方が何倍も鑑賞要素は高いし、いざと言う時は頼りになるし、惹かれました。
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古い刀の魅力が備わってないのに、態度や値段だけ大きいからです。
私は刀が大好きですが、戦後の刀は好きではありません。
信用出来ないし、美しいと思わないからです。
そこで、昔に帰るべきだと言う事で、斬れる刀を研究する様になりました。
ですから、目指すは美術刀剣なんですよ!
と言っても、高く売る事は無いです。
なぜなら、美術刀剣だから高いと言うルールは無いからです。
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年24振り作り、出来が良くても悪くても定額と言うのが理想です。(^^)/
出来が良いのは、若者に売りたいですね
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古刀を目指すと言っても、姿形や鑑賞要素を真似るのではなく、当時の刀匠の意識に自分を持っていくのが、正しいですよね!!
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鎌倉時代の刀匠を令和に連れてきて、玉鋼を使って作らせたら、多分私と同じ様な工夫をするとおもいます。
なぜなら彼も、強くて頑丈にするには、と言う考えで作るからです。
その結果、刃が冴えないなら、それは玉鋼がそう言う鋼だったと言うだけで、私にも鎌倉刀匠さんも、どうしようも無いし、刃の冴えなど元からどうでも良いのです。
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日本刀注文打ち
強靭でよく斬れる日本刀を欲する方へ
☑畳表を綺麗に斬れる薄くて丈夫な刀が欲しい
☑竹試斬でも曲がらず刃こぼれしない頑丈な刀が欲しい
☑鉄や石が斬れる最強の刀が欲しい
☑武器として優れた刀が欲しい
☑コンクールで入賞するためだけに作られたガラスのように脆い刀は嫌だ
上記の例に当てはまるような刀が欲しい方には備前長船助光の刀をお勧めします。このページを下まで読み進めてみてください。反対に、美しければ強度なんて関係ない、洋鉄や電解鉄を混ぜた刀でも美しければそれで良い、そんな刀を求めている方には私の刀はお勧めできませんのでこのページを見て頂いても時間の無駄になってしまいます。そっとこのページを閉じてください。
刀工としての信念
「折れず曲がらずよく斬れる」
そんな強靭で良く斬れる刀を作りたい。
そのテストとして以下のような実験を繰り返しております。
強い刀を作るために、どこまで負荷をかければ刀を破壊する事ができるかという実験も行っております。
万力で挟んで限界まで曲げた刀↓
棟側からハンマーで何度も叩いて折った刀↓
打ち下ろし刀身は刃をつけたうえで試斬して斬れ味と強度を確認のうえ納品または次の工作にまわします
購入後のお客様から
達人による7本切り
打ち下ろし刀身の販売を24万8千円(税抜)で行っております。
サイズ
刃渡り2尺4寸まで
元幅3,3センチまで
先幅2,5センチまで
元重7.5ミリ
先重6ミリまでが上限です。
(幅は棟の天辺から・幅は鎬線の厚み)
鎬高や、鎬幅、切っ先の形状等、ご指定頂けます。
刃紋は、直刃、乱刃のご指定が可能です。
上記サイズ内でお好みのサイズ・形状の刀を作刀いたします。
※上記を越える場合は、別途加算となります。
刀身にお望みの研磨・外装をお付けして販売いたします。
研磨の違いと料金
2:研ぎ師による居合研磨:8万円(2尺4寸まで)
いわゆる「化粧研ぎ」を行わず差し込み風に仕上げます。地鉄の肌と刃文は見えにくいですが、光の角度によっては見えます。
3:美術研磨 21万円(2尺4寸まで)
現代の一般的な美術研磨。
例:美術研磨刀身(短刀)
https://twitter.com/aKHyoXX9WdjqcMY/status/1407686661157253120/photo/1
例:美術研磨 太刀
応永備前風刃文 樋入り
https://twitter.com/Xpu9J/status/1637416133199548418
例:美術研磨刀身(太刀)
https://twitter.com/shiranui812/status/1523317345451618306
https://twitter.com/shiranui812/status/1531514428553764867
https://twitter.com/shiranui812/status/1516677749791895555
例・美術研磨(おそらく造り短刀)
刃長29センチ 切っ先18.5センチ
https://twitter.com/3CV9DtcqfjJKUjC/status/1501863667062558726/photo/1
構成例1
刀匠による抜刀研ぎ3万5千円+刀剣工作店「刀部」の居合拵え金具付き60000円+銅ハバキ2万円
合計36万3000円(税抜き)
※刀匠抜刀研ぎをご注文のお客様にはその後も1回2万円で研ぎ直しをいたします。居合・試斬をされる方に最適です。
刀部
https://katanabe.com/nihonto-syokosaku/iaisaku/
構成例2
刀身24万8000円+居合研磨8万円+濃州堂オーダーメイドの居合拵15万円+金具類7万円+銀ハバキ3万円
合計49万8000円(税抜き)
構成例3
通常美術研磨21万円+銀ハバキ3万円+白鞘6万円
合計54万8千円(税抜き)
なぜこんなに価格が安いのか?
刀身価格24万8千円は間違いなく日本刀注文打ちの最安値だと思います。
料金が安い理由ですが、たくさん刀を作りたいからです。多く作れば上手くなります。その為にこのような価格で刀の注文打ちを承っております。現在、法律で作刀数は月2振りに制限されています。しかし実際に毎月二振り刀を作って役所に登録しに行っている刀匠を、私は自分以外に知りません。
なお、ここで販売する刀の多くには実用に支障の無い範囲での鍛え疵があります。
たたら製鉄で作る玉鋼には不純物が多く含まれております。この不純物を含む鉄を材料にするとどうしても鍛え疵が出来やすくなってしまうのです。不純物を熱すると気泡が出るためです。
洋鉄を使ったり玉鋼の不純物の少ない部分だけを使って刀を作れば鍛え疵はできませんが、それだと硬くなりすぎて刀身が弱くなってしまいます。そうするとこのページの一番上で挙げたような事、つまり石を砕き鉄を斬れるような強靭な刀が作れないのです。もろくても美しい刀を作る事は私の信念に反します。
現在の価値観だと鍛え疵のある刀を100万円を超える価格の「鑑賞用美術刀剣」として売る事はできません。しかし私は強靭な刀を作って、それを求める人達に所有して欲しいのです。安値でも構いません。刀に詳しい人ならよくご存じかと思います。鍛え疵のない古刀などあるでしょうか?
刀鍛冶としての考え↓
どこにどういう鍛え疵などが出るかは作ってみるまでわかりません。確率論なので刀身表面に疵は出ないかもしれません。真剣一発勝負です。そこをご理解頂ける方への特別価格としてこの価格で強靭な刀を販売させて頂きます。
例:鍛え疵
刀身価格24万8千円(税抜)
(納期目安1年:混雑状況により納期は変動します)
サイズ
刃渡り2尺4寸まで
元幅3,3センチまで
先幅2,5センチまで
元重7.5ミリ
先重6ミリまでが上限です。
(幅は棟の天辺から・幅は鎬線の厚み)
鎬高や、鎬幅、切っ先の形状等、ご指定頂けます。
刃紋は、直刃、乱刃のご指定が可能です。
上記サイズ内でお好みのサイズ・形状の刀を作刀いたします。
※上記を越える場合は、別途加算となります。
刀身にお望みの研磨・外装をお付けして販売いたします。
購入希望・お問い合わせはこちらまで↓
※過去に注文打ちの注文が貯まり過ぎて対応しきれずに注文打ちの受付を中止していた時期があります。今後も注文打ちのご予約が一定数に達した場合は注文打ちの受付を中止いたします。この点ご了承ください。備前長船助光の注文打ちの刀をご希望の方はお早目にご連絡ください。
その他の構成・サイズの刀身価格の例
〇長脇差・小太刀:45万円
刃渡り45㎝~59㎝まで
白鞘入り・美術研磨・銀無垢ハバキ
〇寸伸び短刀・小脇差:38万円
刃渡り30cm~44cmまで
白鞘入り・美術研磨・銀無垢ハバキ
〇短刀:32万円
刃渡り29.9cmまで
白鞘入り・美術研磨・銀無垢ハバキ
購入希望・お問い合わせはこちらまで↓
購入希望・お問い合わせはこちらまで↓
ガラスのように脆い刀を作る人がいます。そして、そんな刀を作る刀工は「玉鋼で作ると脆くなる」と言うのです。これはとんでもない嘘です。日刀保玉鋼は歴史上最高品質の和鉄です。
私はこの玉鋼を用いて最強の刀を作る事を目標としています。日刀保玉鋼は史上最高の玉鋼ではありますが、工業生産された鉄鋼と異なり多くの不純物を含みます。材料としては非常に前時代的で未熟な鋼です。この未熟な鋼を鍛えて最強の刀にする過程で生じる痕跡こそが日本刀の芸術性・見所になっていると私は考えます。
玉鋼と同様の和鉄が本格的に使用されはじめたのは歴史的には江戸時代以降の事です。それ以前の古刀は現在の玉鋼よりもさらに粗悪な鉄鋼をもとに作刀されていました。
「古刀再現」を目指すのであれば上質な日刀保玉鋼を使用していては不可能でしょう。だから、刀工の中には自家製鉄を行い「古刀再現」を目指している人もいます。
しかし「古刀に似せた現代刀」を作ることに意味があるのでしょうか?
古刀期の刀匠は粗悪な原料をまとめて「斬れる刀」を作ろうと努力と工夫を重ねました。その工夫の痕跡が「古刀の見どころ」となり芸術性として現れているのです。
しかし、古刀は武器としては新刀以降の一部の優れた刀よりも劣ります。古刀は折れにくい反面曲がりやすいのです。これは材料の問題です。もし中世の名工を現代に連れて来れば喜んで日刀保玉鋼を使うでしょう。日刀保たたらの完成度は高く、古刀期は言うにおよばず江戸時代のものとも比較にならない良質な和鉄を供給してくれます。つまり、日刀保玉鋼を使用できる現代刀工だからこそ、「歴史上最強の日本刀」を作る事ができるはずなのです。
私が使用する日刀保たたらの玉鋼↓
私の考える「古刀再現」は古刀に似せた現代刀を作ることではなく、古刀期の刀匠と同じ意識で刀を作る事です。強度を無視して見た目だけ古刀に似せた「もろい美術刀剣」や、肌を出すためにわざと粗悪な材料を使う事など論外です。繰り返しますが、古刀は武器としては新刀以降の一部の優れた刀よりも劣ります。
なお、現代の工業生産された鉄鋼で「日本刀」を作ると熱処理の温度の違いから「もろい刀」になってしまいます。しかし諸事情から戦後からそのような刀も作られていたようで残念です。
↓日刀保玉鋼を使う理由
新作刀には刀身の経年劣化がありません。日本刀は一度曲がっても曲がりを直す事ができます。曲がりを直されて再研磨されれば痕跡はまったく残りません。しかし、何度か曲がった刀は腰が抜けてしまうためまた曲がりやすいのです。これは刀に限らず鉄板でも鉄の棒でも同じで、単純な「金属疲労」という物理現象です。だから、仮に虎徹や清磨の正真銘の刀であっても、過去に誰かが実戦や試斬で曲げてしまったものであれば、それは斬れる刀・丈夫な刀とは言えません。刀は使用されれば曲がるものです。古い刀の使用歴は知り様がありません。その点、新作刀であれば安心です。
他にも、刀は使われなくても長期間経過すると表面が曇ってきますので古い刀で再研磨されていないものはあまりないでしょう。刀は焼刃部分以外にも全体的に軽く焼きが入っています。再研磨の度に表面が少し研ぎ減りしてしまい強度が低下して曲がりやすくなります。重ねが厚くて健全にみえても古い刀は皮鉄が薄いものも多いため、見た目の割に皮鉄が減っていて曲がりやすいという刀もあるのです。そういう意味でも新作刀なら安心です。
イメージ図:研ぎ減り
日本刀を骨董品や鑑賞物として考えるなら、研ぎ減りしていても曲がりを直されても古名刀の価値は何ら減じるものではありません。また、言うまでもなく新作刀には歴史的な価値はありませんので骨董品が好きな方には新作刀は勧められません。
しかし「斬れる刀が欲しい」「曲がりやすい刀は嫌だ」という人にとっては金属疲労や研ぎ減りなどの経年劣化のない新作刀が一番無難な選択です。我が国に存在する250万振りの登録刀のうち真に健全な刀はその内の1割にも満たないと私は考えます。例え虎徹や清磨の正真作でも、研ぎ減りしたものや過去に曲がった事のあるものは新作の凡刀よりも強度が劣るでしょう。これらは見た目にはわからない事なのです。
斬れる刀が欲しい。
購入希望・お問い合わせはこちらまで↓
助光刀匠の考え方↓