さぁ今日は「Googleペナルティーの原因について 」の最終章「何もしていないのに順位が乱高下する。」の解決方法をご紹介します。


まず前提として、「自分のサイトを更新しなくてもGoogleはクロールする限りサイトの評価を更新している」と言う事を覚えておいてください。これはどういう事かと言うと、基本的にGoogle-botは基本アルゴリズムに則り、「リンクを辿ってサイトを見つける(クロール)」という動きをします。


つまり、自分のサイトが更新されていなくても、リンク元のサイトが更新したり、外部リンクがついたりして評価が変れば、自分のサイトにも影響があると言う事です。また、誰かが、貴方のサイトを見てブックマークしたりリンクする事で、貴方のサイトの評価も変るのです。※基本アルゴリズムにつきましてはこちらの記事を参照してください。


通常は、数サイト程度の外部リンク元評価の変動では、それ程自分のサイトにの順位に影響を及ぼしません。順位変動しても3-5番順位が上がる程度でしょう。(※キーワードの難易度や元々居た順位により変動幅は異なります。


相当リンク元サイトの評価が劇的に上がるか、数十サイトの評価が同時に変動するかした場合は別です。まぁSEO会社は意図的にこれを行います。事実、私も行っています。(リンク対策、新規外部リンク追加とは別と考えてください。)


しかし、サイトにコンテンツを追加したりしていないのに(何もしていないのに)順位が10番-20番-50番-圏外-復帰を切り返し、「乱高下状態」になっている場合は、外部リンクを含めたサイトの状態が「正常(ニュートラル)」ではないのです。何らかの「フィルター(ペナルティー)」に掛かっていると判断していいでしょう。


では、この状態のサイトの原因と解決方法を見ていきましょう。



何もしていないのに順位が乱高下する。


原因1.リンク元サイトの質(オーソリティー、トラスト)が悪い。


解決策1:質の悪いリンク集や相互リンク、ブログからリンクを外す。※一気に外さないようにしてください。


解説:リンクファームやプログラムによる相互リンク、yomiサーチ登録などはリンク効果があるどころか、自分のサイトの「オーソリティーやトラスト」を下げる原因になります。そうなると、サイトの体力が下がり、フィルターやペナルティーに掛かりやすくなります。言うならばサイトが「虚弱体質」になるのです。こうなると、サイトの体力を戻し、「正常(ニュートラル)」な状態に戻すのは大変な苦労が必要になります。良質なコンテンツの追加と質の低いリンクを外す作業に時間が掛かります。


基本的には怪しい相互リンクやリンク集には登録しないのが一番です。また、悪質なリンク販売業者からリンクを購入する事は絶対に避けてください。「優良な10000リンクがたったの5000円」などの謳い文句で営業電話やスパムまがいのメールが来る業者は気をつけた方がよいでしょう。Twitterなどをされている場合は、SEOに長けた方々が集っていますので、素直に聞いてみては如何でしょうか。




原因2.第三者がサイトをコピーまたは記事を盗用、リライトなどをしている


解決策2:自分のコンテンツがコピーされていたり、リライトされる事は結構あります。この場合は、速やかに運営者に警告するか、大手無料ブログの場合は、運営元に、URLと共に通報しましょう。運営元が規約違反で削除してくれる確率が高いです。


厄介なのは、独自ドメインで運営者も特定出来ない場合や、中国や海外のサーバー、無料ブログなどで盗用されている場合です。この場合は、Googleに通報し、自分のサイトがオリジナルである事を知らせましょう。


解説:旧YSTとGoogle統合後、完全なコピーサイトや盗用記事だけでなくリライトされた「類似記事」も対象となっており、「フィルター(ペナルティー)」に掛かる原因の1つとなっています。「自分のサイトがオリジナルなのに!」と思われるかもしれませんが、Googleの日本語解析能力や評価能力にはまだ限界があって、よくこの手の現象は大なり小なり起こります。また、Googleは日本語解析だけでオリジナルかコピーかを判断しているのではなく、サイトの強さやドメインのオーソリティーやトラスト、運用暦などを見て総合的に判断しています。ですから、自分からGoogleに「自分の記事がオリジナルだ!」と主張しましょう。




原因3.リンク元サイトが何らかのペナルティーに掛かった


解決策3:ペナルティーに掛かったサイトからリンクを外す。複数サイトの場合は一気に外して結構です。


解説3:何らかの原因でリンク元のサイトがペナルティーを受けた場合、そのマイナス要素はリンクを通してメインサイトにも影響を及ぼします。この場合は速やかにリンクを外す事が急務となります。では、どうやってリンク元が「ペナルティー」に掛かったかどうかを見つける(判断する)か、が大きな課題となります。私がやっている方法は下記の通りです。


1.「オープンサイトエクスプローラーOSE 」を使ってバックリンクを取得する。


2.全てのサイト、またはリンクされているページのページランクを見る(ページランクツールバー)

※サイトのTOPページがグレー(PRなし)の場合は疑う。


1年程前からページランク(ツールバー)はもう意味が無いと言われていますが、私の場合、評価ではなく、フィルター、ペナルティーの判断材料として使っています。サイトボリュームがあるのにページランクがグレー(PRなし)の場合は、私の経験上、80-90%何らかのフィルターに掛かっていると判断して(疑って)います。


3.siteコマンドでTOPページが1番ではない。


4.上記検査でピックアップしたサイトのタイトルで検索して判断する。タイトルで1番ではない、もしくはドメインで検索してトップページが1番に出てこない、またはリンク元やリンク先が上に出てくる場合はフィルター、ペナルティーに掛かっていると判断する。


こう言ったリンク元を見つけた場合は、迷い無くリンク削除してください。なぜならば、このようなリンクが長くリンクされていると、メインサイトの「オーソリティー、トラスト」が徐々に下がっていくからです。(質の悪いリンクが増える事ではなくリンクの期間である


ここで記事は終了となるが、次回この記事で出てきた「リンクが長くリンクされていると、メインサイトの「オーソリティー、トラスト」が徐々に下がっていく」という部分に焦点を当てて記事を書きたいと思います。私の造語で「フィルターエイジ」という事について詳しく説明したいと思います。次回をお楽しみに!



※このブログに書かれているSEO対策の情報は私が独自に行った実験結果を元に執筆しています。この情報を自社、またはご自分のサイトに適用する場合は、自己責任でお願いいたします。