今日は「アルゴリズム」についてお話いたします。※Googleを基本とします。



インターネットなどでよく「アルゴリズムは評価項目が200以上あって・・・」と言う記事を読んだことがあると思いますが、私のGoogleアルゴリズムの考え方は少し違っています。アルゴリズムは大きく分けて「基本アルゴリズム」と「評価アルゴリズム」の2種類に分けられます。



Google検索をパソコンに例えると、「Windows」や「MacOS」などOSと呼ばれる基本ソフトが「基本アルゴリズム」です。そして「ワード」や「エクセル」、「フォトショップ」などの単体ソフトが「評価アルゴリズム」となります。全ての単体ソフトはOS上で動作します。それと同じく「基本アルゴリズム」の上で「評価アルゴリズム」が動いているのです。



基本アルゴリズムとは


基本アルゴリズムは「普遍のルール」です。このルールに従って各評価アルゴリズムが独自の評価ルールで各自ポイントを付与します。


では基本アルゴリズムと何なのか?と言うと、それは「リンクを辿ってサイトを見つけ、サイトデーターを保管する」と言う事と「リンク(投票)によってサイトを評価する」です。そう、基本アルゴリズムは「リンク」なのです。


勘違いされては困りますが、「基本アルゴリズム」で順位が決まる訳ではありません。あくまで「評価アルゴリズム」とセットによって順位が決まります。


Googleの「普遍のルール」は”リンクによるサイトデーターの取得と評価”です。※サイトデーターの取得とは「インデックス」の事です。


評価アルゴリズムとは


評価アルゴリズムとはその名の通り、各評価アルゴリズムが持つ「独自ルール」に従って取得したサイトデーターを評価するアルゴリズムです。この「評価アルゴリズム」がよくインターネットのSEO記事で見かける「Googleのアルゴリズムは200以上あって・・・」という部分になります。


SEO業者や個人が検索順位を上げるために解析しているアルゴリズムがこの「評価アルゴリズム」です。これらのアルゴリズムは各自特化した動きをしており、また、他の評価アルゴリズムと互いにリンクしています。1つの評価アルゴリズムでポイントを与えている訳ではないのです。


例えば、「リンク評価アルゴリズム」があるとします。リンクに関する評価をします。「SEO対策」のアンカーテキストでリンクが貼られた場合、「このサイトは”SEO対策”について情報を提供しているサイトだから評価ポイントをあげよう」という動きをします。ここまではSEO業者でも個人でもご存知と思います。しかしこの「評価ポイントを付与する」という動きの過程には様々な別の「評価アルゴリズム」が関係しているのです。


では、「リンク評価アルゴリズム」に関連する別の評価アルゴリズムを数個挙げましょう。


・リンク評価アルゴリズムに関連していると思われるその他の評価アルゴリズム


1.辞書(日本語解析)

2.ドメインオーソリティー(ドメイン評価)

3.サイトオーソリティー(関連性、コンテンツ評価)

4.サイトトラスト(そのサイトが信頼できるバックリンクを受けているか)

3.ページトラスト(そのページのコンテンツ、バックリンクが信頼できるか)

4.リンク年数(ドメインエイジのようなものリンクエイジ※すぐに外れるリンクは有料リンクと判断される事もある)

5.発リンク


などです。まだありますが、ここでは割愛いたします。


これらの評価は一気にされるのではなく、数回、数十回に分けて解析、評価されます。相当強いサイト(政府機関など信頼の高いサイト)で無い限り、リンクを貼ってから評価されるまで時間が掛かるのはそのためです。


よく言われている「IP分散」や「アンカーテキスト分散」、「ワンクッションリンク」などはその手法1つで順位が上がる魔法の手法ではないのです。


「アンカーテキスト分散」は多分「辞書(日本語解析)」の評価アルゴリズムのポイント付与が高いのでしょう。上記の評価アルゴリズムの関連の部分を見ていただいても分かるように、「アンカーテキスト分散」をしたから順位が上がる訳ではないのです。


だからAのサイトでは「アンカーテキスト分散」で順位が上がったけどBのサイトでは上がらないと言う事例が頻繁に起こるのです。


効率よく順位を上げ、「上位表示」という目標を達成するには、「評価アルゴリズム」の特性を知り、また関連性も知る必要があります。そして重要な事は「自分のサイトには何の評価が足りないのか」を見極める力です。


これは経験と、実験を積めば誰でも見極める力がつきます。後は私の「アルゴリズムの考え方」をどう受け取るかによります。人によって考え方や捉え方が違うので、色々試してください。


評価アルゴリズムの解析と攻略の際の注意事項


※ブラックやグレーな手法もこのアルゴリズムの「隙間や誤認識」を突く手法となります。Googleの場合、あまりにも手法が目立つ場合はすぐに対処されます。年間500以上の評価アルゴリズムの修正やテスト、新しい機能の追加を行っています。


私の経験上、理論的に解析してブラックな手法やグレーな手法を見つけることはまず出来ません。殆どが、「ほぼ偶然」で見つけられた手法になります。こう言った手法はすぐにGoogleに対処され、最悪ペナルティーを課せられます。だからこそアルゴリズムの特性を知った上でSEO対策される事をお勧めいたします。