大阪・関西万博開催記念ACN EXPO EKIDEN 2025が16日、吹田市の万博記念公園と大阪市此花区夢洲を結ぶ約55kmのコースで行われました。1970年の大阪万博会場と、今年の大阪・関西万博会場をつなぐ興味深い駅伝であるうえ、実業団チームと大学チームが一緒に走り雌雄を決するといった点も、駅伝ファンの興味をそそる内容だと言えます。
コースの概要をざっとあげると、1区は万博記念公園東の広場をスタートし、公園内を約1周半走って吹田市立武道館まで。2区は千里エリアを走り、千里南公園まで。3区は新御堂筋を一気に南下、中之島の中央公会堂まで。4区は大阪城周辺を走り、森ノ宮駅近くから大阪城公園内に入って太陽の広場まで。5区は大阪城公園を出て土佐堀通を西進、御堂筋を南下して道頓堀で折り返し。淀屋橋から中之島を西に進んで玉江橋南詰を右折、朝日放送前で中継。6区は進路を西にとり、此花区の住友化学前まで進む。最終7区は舞洲経由で夢洲へと向かい、大阪・関西万博会場でフィニッシュ。以上のようなルートでした。大阪国際女子マラソンや大阪マラソンでも走るコースが一部含まれていましたし、目抜き通りの御堂筋や、歴史を感じる大阪城もしっかりと通ったうえで万博会場を目指す構成だったので、テレビ観戦を通し観光気分も十分味わえるものでした。
優勝はトヨタ自動車で、1区からトップを譲らず文句のないレース運びを展開、実力を存分に見せつけました。3区で区間賞を獲得し後続との差を広げ、チームの優勝をこの時点でほぼ手中に収める走りをした太田智樹選手がMVPに選ばれたそうです(大会公式サイト掲載の「大会結果」による。3/16アクセス)。
学生のトップは國學院大學(全体3位)。駒澤大学は全体6位で大学勢では3位。青山学院大学は全体7位、大学勢では4位でした。実力の高い学生がたくさん活躍している昨今ではありますが、今回の駅伝では学生が社会人の意地にやられてしまう格好になったようです(よって、原晋監督の「わんぱく大作戦」は不発だったと言えるでしょうね。毎回「○○大作戦」が成功するとは限らないという様子が、生き生きと伝わってきました)。