来年は、クラシックファンやピアノファンには毎度おなじみ、5年に1度のショパンコンクールが行われる年です。前回はチョ・ソンジンさん(韓国)が1位に選ばれました。アジアのピアニストが1位を勝ち取ったのは、ダン・タイ・ソンさん(ベトナム)、ユンディ・リさん(中国)に続き、チョ・ソンジンさんが3人目です(日本人は未だ内田光子さんの2位が最高。1位には誰一人選ばれていないのが残念!)。

 

2020年のショパンコンクールは第18回。参加資格を有するのは1990年(平成2年)から2004年(平成16年)に生まれたピアニストだそうです(コンクール公式サイト掲載の実施要項による。9/4アクセス)。21世紀生まれが初めてエントリー可能になった一方で、昭和の終わりに生まれたピアニストは(年齢が30代になったこともあり)参加がかないません。完全に「昭和は遠くなりにけり」ですね。

 

申し込みは既に今月2日から始まっており、12月1日まで受付。来年4月の予備審査を経て参加者が決まり、本番の舞台は来年10月3日に開幕。課題曲は、

 

〈第1次予選〉

エチュード2曲、ノクターン類1曲、バラード類1曲。

 

〈第2次予選〉

バラード類1曲、ワルツ1曲、ポロネーズ1曲+任意のショパン作品で30分~40分にまとめる。

 

〈第3次予選〉

ソナタ類1曲、マズルカ1曲集+任意のショパン作品で45分~55分にまとめる。

 

〈本選〉

ピアノ協奏曲第1番、同第2番のいずれか。

 

といった内容。すっきりした課題指定が参加者にも審査員にも好評だったのか、前回と大きな変化はないところが特徴的だと言えます。