前回からちょっと間空いたけど、再びこのネタで。

 

今日は、歩行禅について。

 

 

そもそも、座禅というのが一般的。

私も何度かやったことがある。

 

山奥にある宿坊に泊まって、夕食前と朝食前それぞれ、自然の中で心地よく座禅をした。

 

もっとも、雑念は浮かぶし、ホントの意味での座禅はハードル高かった。

住職に聴いたら、座禅をすると、自分自身が広がって周りのお山と一体になる感覚になるのだとか。

 

 

そんな中、歩行禅という形で、住職が話してたような、不思議な体験をしたことがある。

座禅が、座ってやるものに対して、歩行禅とは、歩きながら行う禅。

雑念を取り払い、本来の自分とつながることって理解しているけど、

正直、別に歩行禅やるぞ!って形でやったわけではない。

 

何年か前、ビジネスがなかなか上手く行かず、なぜなんだ?なぜ?なぜ?・・・・

ってドツボってた時、オフィスの周りの道を歩いて気分転換しようと、歩き始めた

のがきっかけ。

 

長い時は1時間くらい歩いたかもしれない。特に時間を計るわけでもなく、普段歩くので

良く分かっている道も歩いたし、新規開拓って感じで、歩いたことない道を歩いたりもした。

歩くルートは気分次第。

 

 

歩き始めは、雑念だらけ。

いろんなことが頭に浮かぶ。

 

でも意識的に歩くことに集中するようにした。

 

するといつの間にか雑念が消える瞬間があった。

 

座禅の場合、動きがないから、難しいけど、歩行禅の場合、動きがあるから

その動きに意識を集中することで、雑念を取り払うことができたんだと思う。

 

 

しかも、そうやって歩いているうちに、何か身体の感覚が不思議な状態になった。

言葉で表現するのが難しいのだけど、自分自身という意識が、歩いている体と一緒になって動いているという感覚。

 

 

そして、それを続けていたら、自分の意識がもう少し広がって、自分の体の中だけでなく、もっと広い範囲にあるという感覚になった。

まさに住職が言ってた話しと通ずるもの。

 

 

 

この感覚は、先日の火渡りではないけど、それを意識したら元に戻ったので、ほんの瞬間。

でも、同じようなことを2度は経験した。

 

人間の能力、まだまだ分かっていない不思議なことがたくさんあるなぁって、つくづく思う。