松下幸之助さんが若かったころ、一時的にセメント会社で日雇い労働をしていたことがあったそうです。
夏のある日、桟橋から船に乗って仕事場に向かっていた時、一人の船員が足を滑らせました。
そして、船べりに腰かけていた松下さんに抱きつき、二人とも海に落ちてしまったそうです。
泳げなかった松下さんは、浮いたり沈んだりしていたそうですが、2、3分後に船が気づいて無事に引き上げられました。
さて、助かったのは良かったのですが、皆さんならどう思いますか?
「なんで抱きつくんだよ!」と船員に文句を言いますか?
そして、なんてついてないんだ…と思うかもしれませんね。
でも、松下幸之助さんはこう思ったそうです。
「今が夏で良かった…冬なら死んでたかもしれない」。
また、独立して商売を始めたばかりの頃、自転車に乗っていた時に交差点で飛び出してきた車とぶつかって自転車ごと突き飛ばされたそうです。
電車道の上に飛ばされてしまい、そこへちょうど電車がきました。
「もうダメだ…」と思ったら、2メートル手前で電車は何とか止まったそうです。
そして、松下さん自身は不思議なことにかすり傷一つなかったそうです。
船から落ちたり、車にはねられたりしたら、多くの人は「運がない」と思います。
でも、松下さんは「自分には運がある」と思ったそうです。
うまくいった時は「おかげさまで運がいい」。
うまくいかなかった時は「運がないのではなく腕がない」。
そう捉えたからこそ、大成功をおさめたのですね。
まずは、自分は運がいい!
そう思うことがスタートですね。
今日も最幸の一日をお過ごしください!
