おはようございます!
100歳になるおばあちゃんが病院に入院していました。
認知症が進み、はっきり口にできるのは朝晩の挨拶と「ありがとう」という言葉くらい。
このおばあちゃんは、病院のスタッフが入ってくるたびに、笑顔で「ありがとう」と挨拶して頭を下げていました。
最初は気にもとめなかったスタッフも、しばらくすると、このおばあちゃんの笑顔を見ないではいられなくなりました。
朝出勤すると、机に荷物を置く前にまずおばあちゃんの病室を訪れて声をかけます。
そして、おばあちゃんの
「おはよう、ありがとう」
という声を聞いて一日の仕事をスタートするのが日課になっていったそうです。
夕方、家に帰る前もおばあちゃんの笑顔のエネルギーをもらい、機嫌よく家路につくようになりました。
おばあちゃんが天寿を全うしたとき、スタッフは皆、深い悲しみを味わいました。
ある医師は、
「朝夕、おばあちゃんの笑顔を見ないと一日に区切りがつかないくらいでした。
疲れて帰宅しても、家族の前では機嫌良くしようと、心を切り替える習慣が見についたのは、おばあちゃんのおかげです」。
このお話は、シスターである鈴木秀子さんから教えていただいたお話です。
このおばあちゃんは特別なことをしたわけではありません。
ただ、笑顔で「ありがとう」と言っていただけです。
いつも上機嫌でいることは、周りの人たちにものすごい影響を与えるのです。
嫌なことや辛いことがあっても気持ちを切り替えて、このおばあちゃんのように笑顔で
「おはよう、ありがとう」
と人に接していきたいものですね。
今日も最幸の一日をお過ごしください!
